活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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Googleがほしがるスマート脳のつくり方

Googleがほしがるスマート脳のつくり方 ニューエコノミーを生き抜くために知っておきたい入社試験の回答のコツGoogleがほしがるスマート脳のつくり方 ニューエコノミーを生き抜くために知っておきたい入社試験の回答のコツ
(2012/07/24)
ウィリアム・パウンドストーン

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満足度★★★★
付箋数:24

ウィリアム・パウンドストーンさんは2003年に、
ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?
(原題:How Would You Move Mount Fuji?)を刊行しました。

以来、パウンドストーンさんの元へは、実際にマイクロソフトの
面接試験を受けた人から手紙が届くようになったそうです。

と同時に年々、マイクロソフトの式の難問・奇問を
採用試験に出す企業が増えているそうです。

その難問・奇問の採用試験を出す、最たる企業がグーグル。

本書で、パウンドストーンさんはグーグルの採用試験で
出題された問題や、その他のクリエイティブな人材を
求める企業で出題された問題をエピソードと共に紹介します。

  「本書では今日の面接で出される超難問を分析してみよう。
  どんな問題なのか、どのように出題されるのか、
  どのように答えるのがベストなのか。」

本書はこれからIT系企業やコンサルティング会社、
その他のトップ企業への就職・転職を考えている人には
大いに参考になる本です。

基本的に、こういった面接試験では、
その人の「ロジック」と「発想力」と「危機対応力」の
3点が見られていると思います。

本書を読んだだけで、これらの力が、
一朝一夕で身につくわけではありませんが、
どんな種類の問題が出るかを知っておくだけで、
精神な余裕は生まれるでしょう。

また、本書がユニークなのは、グーグルで求められる解答と、
マイクロソフトで求められる解答を比較している点です。

  Q. あなたは無人島でサッカーをしています。
   コイントスで陣地を決めなければなりませんが、
   島にあるたった1枚のコインはあいにく曲がっていて、
   重さが偏っています。ゆがんだコインでどうやって
   公平に陣地決めができるでしょうか?

  <マイクロソフトの解答>
  コインを何度も何度も投げて表と裏の出る確率を調べる
  (ここで統計の重要性について述べよう)。
  表の出る確率がわかったら、それをもとに、
  できるだけ公平になるように補いをつけた
  コイントスの方法を考える。
  例えば、表が55回以上出たらAチームが、
  55回未満ならBチームが陣地を決める。

  <グーグルの解答>
  コインを2回投げた場合、表表、表裏、裏表、裏裏の
  4通りの出方がある。このコインは表か裏のどちらかが出やすいので、
  表表の出る確率と裏裏の出る確率は同じではないだろう。
  だがどんな偏りがあろうと、表裏の出る確率と
  裏表の出る確率は等しい。そこで、表裏と出た時は一方のチームが、
  裏表のときはもう一方のチームが陣地を決めることにしてから
  コインを2回投げる。

恐らく、このマイクロソフトの解答とグーグルの解答は、
パウンドストーンさんの創作です。

しかし、他のパズルの解答を見てもそうですが、
2社のイメージを考えると、妙に納得できるものばかりでした。

本書は、本質的にはウィットに富んだ「パズル本」です。

何と言っても、全360ページ中、本文が200ページなのに対し、
解答編が160ページを占めているくらいですから。

私は、面接を受ける予定はありませんが、読み物としても、
パズル本としても、本書を非常に楽しく読むことができました。

この本から何を活かすか?

本書で紹介されている問題をいくつか紹介します。

  Q. あなたの体が5セント玉くらいに縮んで、
   ミキサーのなかに投げ込まれたとします。
   体は縮みましたが、密度は通常と変わりません。
   60秒後にミキサーの刃が動きはじめます。あなたはどうしますか?

  Q. ある国の親は全員が男の子を授かりたいと思っています。
   どの家庭も男の子が生まれるまでは子供が増え続け、
   男の子が生まれると子づくりをやめます。
   その国の男の子と女の子の比率を答えてください。

  Q. 僻地の幹線道路で30分間に車を見かける確率は95%だとします。
   10分間では何%でしょうか?

答えは、本書でお確かめください。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| パズル・DIY | 06:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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Toyland Express (Can You See What I See?)

Toyland Express (Can You See What I See?)
Toyland Express (Can You See What I See?)

(2011/10)
Walter Wick 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:-

クリスマスのプレゼントは決まりましたか?

この本は、クリスマスや誕生日の
ちょっとしたプレゼントに最適。

特に、小学生の子どものいる家庭には喜ばれるでしょう。

本書は、写真家ウォルター・ウィックさんの
「Can You See What I See?」の第8作目。

その原書、英語版です。

日本でも「チャレンジミッケ!」として刊行される、
写真の中から、アイテムを探すピクチャーパズルです。

このシリーズ、当初はだいたい1年に1冊のペースで
刊行されていましたが、最近は少しペースが落ち、
1年半に1冊のペースで刊行されています。

ウィックさんは、凝りに凝ってハンドメイドで
作品の世界を作り上げるので、
新しい本が出るまで、少し時間がかかっても、
仕方がないところです。

それとは逆に、日本語版が刊行されるスピードが上がっています。

以前は原書が刊行されてから日本語版が出るまで
1年以上がかかっていましたが、
本書の日本語版は、わずか1ヶ月で出ています。

それだけ、このシリーズの売上げが期待できるのでしょうか?

それとも、翻訳を担当する糸井重里さんが
単に暇があったということでしょうか?

さて、本書はのテーマは「Toyland Express(おもちゃ とっきゅう)」。

木製のおもちゃ列車の一生が描かれています。

おもちゃ列車は、工房で木から削りだされ、
赤、青、黄色でキレイにペイントされて、
子どもたちの憧れのおもちゃとしてショーウィンドに並びます。

箱入りで包装された、新品のおもちゃ列車は、
子どもの誕生プレゼントとして贈られ、
何シーズンもお気に入りのおもちゃとして大活躍します。

しかし、時の流れは残酷なもので、
あれだけ愛されたおもちゃ列車も、
子どもの成長と共に、誰からも忘れられた存在となり、
ホコリだらけの屋根裏部屋へ追いやられます。

ある時、屋根裏部屋にあったガラクタは、
ヤードセールに出されます。

その中に、あのおもちゃ列車もありました。

新しいオーナーの手に渡り、きれいにリペアるおもちゃ列車。

そして、かつての輝きを取り戻し、
おもちゃの国で、おもちゃ列車はふたたび走り出します。

こんなストーリーをベースに、
本書は12のシーンのピクチャーパズルで構成されています。

本書は、今までの作品ほど大掛かりではありませんが、
手作り感があり、心温まる作品となっています。

こちらは、本書のコマーシャル映像。


このブログで紹介した、ウィックさんの過去の作品はこちら。
  ・Treasure Ship
  ・On a Scary Scary Night
  ・Once upon a Time

この本から何を活かすか?

Find Seymour !

「Can You See What I See?」シリーズのもう一つのお楽しみは、
各ページに隠れている、ウィックさんオリジナルのキャラクター
「シーモア(Seymour)」を探すこと。

私の娘も、このシリーズを手にすると、
真っ先にシーモアを探します。

ツリーに飾り付けをしている、彼がシーモアです。
Seymour Christmas 

本書を手に取ったら、まず「表紙」の中に隠れた
シーモアを探してみてください。

難しいですよ。

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| パズル・DIY | 06:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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パズリカ

パズリカ 
パズリカ
(2009/09/11)
伴田 良輔 商品詳細を見る

満足度★★★

「美しさ」にこだわったパズル作品集。

パズル界の2大巨匠であるサム・ロイドさんと
H.E.デュードニーさんの作品を中心に、
厳選された50問が掲載されています。

ですから、パズルファンの方には
お馴染みの作品も多いかもしれませんね。

例えば、ロイドさんの傑作パズル「トリック・ドンキー」も
乗り手がチャーミングな女性になって復刻されています。

まずは、本書から1問紹介します。
==========================================
  Question37 「悩む対角線」
    ACの長さはいくらか?
    Cは四分円(円を四等分した図形)の半径の中点。
    DCは5。ABも5である。
  
==========================================
解答は、記事の後半で。

ところで、タイトルになっている「パズリカ」とは何か?

この質問に、著者の伴田良輔さんは、
素敵なアクロスティック(折句)で答えています。

   っとひらめく。
   っと考える。
   くつ(理屈)で攻める。
   んどう(感動)する。

本書は、まさにパズリカの名のとおり、
パズルの感動が伝わるセンスの良い問題が
選び抜かれて、掲載されています。

ちなみに本書は、当ブログで紹介する
伴田さんのパズル本では4冊目。

勝手に分類すると、以下のようになります。

新書版カラー大判
パズル作者限定巨匠の傑作パズルベスト100サム・ロイドの「考える」パズル
パズル作者混在100年楽しめる古典名作パズル本書

この本から何を活かすか?

さて、Question37 「悩む対角線」の解答です。

  「数学がなまじっかできると、かえって計算しちゃったりする。」

伴田さんが、このように解説する通り、
この問題は、ほとんど計算は不要です。

私も、当然のようにひっかかって、
最初に頭に浮かんだのは「三平方の定理」。

でもそんなルートの計算など不要でした。

長方形のもう一方の対角線(BD)を引けば、
それが円の半径になっていることが分かります。

つまりAD=BD=5+5=「10」というわけです。

三平方の定理など知らない、子どもの方が
早く解けるかもしれませんね。

小学4年の娘にも出題してみます。

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Treasure Ship (Can You See What I See?)

Treasure Ship (Can You See What I See?)
Treasure Ship (Can You See What I See?)
(2010/04)
Walter Wick 商品詳細を見る

満足度★★★★

写真家ウォルター・ウィックさんの
「Can You See What I See?」シリーズ第7弾。

写真の中から、アイテムを探すピクチャーパズルです。

日本でも「チャレンジミッケ!」として邦訳版が出ますが、
オリジナル版から約1年遅れのペースで翻訳されているので、
本書の邦訳版が出るのは2011年の4月以降でしょう。

実は、このシリーズの前作前々作
娘のクリスマスプレゼントにしていたのですが、
本書は2009年のクリスマスに出版されていなかったので、
半年ずれて誕生プレゼントとなりました。

今回のテーマは「Treasure Ship: 宝船」。

12場面のパズル写真で構成され、
その中には200以上のアイテムが隠されています。

パズルの中にもストーリーがあり、
今回は“I Shall Rise Again”と刻まれた
1枚の金貨から物語は始まります。

このフレーズが、本書のカギ。

過去のシリーズでは、場面が進むと次第に
アイテムに接近していくクローズアップの手法が
使われていることがありましたが、本書の展開はその逆。

徐々にカメラを引いていき、後になってから
全体像を見せる手法を使っています。

最後のシーンが絵ハガキで終わっているので、
子供に見せた反応としては、「あれ?これで終わり?」と
少し拍子抜けした感じでした。

確かに、前作の「On a Scary Scary Night」に比べると、
スケール感はないのかもしれません。

しかし、実は「JOLLY ROGERのおみやげ屋さん」の
店自体が宝船の一部で作られていたり、
見直すたびに気付く、ウィックさんの仕掛けが今回も満載です。

宝船が実在した証拠を、あちこちで見つけることで、
この本こそが自分の宝物となるような作品ですね。

日本のアマゾンでは、本の中身が見れませんので、
ちょっと覗いて見たい方は、ウィックさんのサイト
ご覧ください。3ページほど見ることができます。

また、ウィックさんはFacebookのノートに
本書のメイキングを載せていますので、こちらもどうぞ。

The Making of TREASURE SHIP: Part 1
The Making of TREASURE SHIP: Part 2
The Making of TREASURE SHIP: Part 3
The Making of TREASURE SHIP: Part 4
The Making of TREASURE SHIP: Part 5
The Making of TREASURE SHIP: Part 6
The Making of TREASURE SHIP: Part 7

この本から何を活かすか?

洋書を読まない人、英語が苦手な人でも本書は楽しめるか?

ウチの娘は現在小学4年生。

そんな子供でも十分楽しめるのが本書のシリーズです。

もちろん、読めない単語、知らない単語は出てきますが、
それを調べながらピクチャーパズルを解くのも
一つの楽しみです。

そんな時に役立つのが、電子辞書。

私の今の一押し電子辞書は、セイコーの「SR-G7001M」です。
小型でも英語系辞書が充実しているのがポイント。

また、過去の「Can You See What I See?」シリーズはこちら。

Can You See What I See?
Can You See What I See? Cool Collections
Can You See What I See? The Night Before Christmas
Can You See What I See? Dream Machine
Can You See What I See? Once upon a Time
Can You See What I See? On A Scary Scary Night

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| パズル・DIY | 08:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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創るセンス 工作の思考

創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C)
創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C)
(2010/02/17)
森 博嗣 商品詳細を見る

満足度★★★

小説家・森博嗣さんは、2009年の夏に「今書いた方が良い」と
急に思い立って、2冊の本を書き上げたそうです。

1冊は、「自由論」をテーマにした「自由をつくる自在に生きる」。

もう1冊が、「工作論」をテーマにした本書です。

小説とは異なり、それぞれ1週間での短期集中執筆だったようで、
この2冊は、長い間に森さんの中に溜まっていた想いを、
一気に吐き出した本ということができます。

  「工作の第一法則 : 予期せぬことは必ず起こる」

だから何をするに当たっても、「うまくいかないことを前提に計画する」
というのが、本書の一つののテーマですが、
森さんが本当に言いたいのは、「とにかく作りなさい」ということ。

とかく大人は、子どもにもの作りを教えようとしたり、
どうすれば作ることが好きな子どもに育てられるか?
という視点で考えがちですが、子どもの問題ではありません。

大切なのは、大人自身がもの作りを楽しむこと。

いまの時代、あまりにも生活が便利になり、
モノが壊れても、気軽に買い換えたり、
修理する場合でも、簡単にユニット交換だけで終わってしまいます。

せいぜい考えるのは、使えなくなった製品の処分方法ぐらいで、
分解してパーツを再利用することもほとんどありません。

欲しいものは、「既製品を買う」ことが当たり前で、
自分で作るという発想自体がないのかもしれません。

以上は、本書を読んだ私自身の「反省」です。

子どもの頃を思い出してみると、
私の小学校入学前の一番の楽しみは、
NHK教育テレビ「できるかな」のノッポさんをまねて
ダンボール工作をすることでした。

小学校低学年では、毎日プラモデル作りに没頭し、
3・4年生の時はモーターを使った工作をよくやっていました。

しかし、高学年になるにつれ、ほとんど工作をしなくなりました。

もちろん、成長するにつれ興味が広がり、
工作以外のいろいろなことを吸収したはずですが、
本書を読むと、モノを作らなくなって、
失ったものも大きかったのではと考えさせられました。

昔と違い、せっかくホームセンターで、
工具やパーツが手軽に入手できる時代になったのですから、
私も生活の中で、自分で作ることを増やしたいと思います。

この本から何を活かすか?

森さんからの問題です。

森さんは、息子さんが小学生の時に
「自動販売機のおもちゃ」を一緒に作ったそうです。

材料は、空き箱、ダンボール、紙、接着剤、輪ゴム。
モーターや電気は使いません。
入れる缶ジュースも自作で、コインだけは本物を使います。

この条件で、コインを入れると缶ジュースが1本ずつ出る
動作を繰り返す機構を想像できますか?

森さんからのヒントは、このおもちゃの難しい部分は、
コインの検地と、ジュースを1本ずつ出して、
それを再現する仕組みとのこと。

私は、パッとひらめきませんが、考えてみようと思います。

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| パズル・DIY | 06:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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