活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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仕事はもっと楽しくできる 大企業若手 50社1200人 会社変革ドキュメンタリー

満足度★★★
付箋数:24

  「今いる会社がつまらないと考えた人が
  とる道は3つあります。
   “辞める” か “染まる” か “変える” かです。
  (中略)
  しかし、会社に残ると決めたのであれば、
   “染まる” か “変える” か、どちらかになります。
  今いる会社に染まりたくなかったら、
  自分で少しでも働きやすく楽しい会社に
  変えていくしか、方法はありません。
  この本でお伝えするのは、 “変える” を
  選んだONE JAPANのメンバー、
  50社1200人の話です。」

この部分は、本書の「はじめに」より
引用しました。

このパートを書いているのは、ONE JAPAN
共同発起人及び代表の濱松誠さんです。

濱松さんは、現在35歳。

新卒でパナソニックに入社し、
29歳の時に社内の若手社員をつなげる活動、
「One Panasonic」を立ち上げ、
リーダーを務めました。

2016年にはその活動を社外に広げ、
若手同士がつながる場として作ったのが、
「ONE JAPAN(ワンジャパン)」という
コミュニティです。

ONE JAPANは、活動開始から2年で、
メンバーは50社、1200人を超えるまでに
成長しました。

ここに参加するには、濱松さんが最初に
立ち上げたOne Panasonicのように、
団体として加わる必要があるようです。

ONE JAPANに加わる要件は次の3つ。

  1. 大企業の有志団体であること
  2. 若手中心に活動していること
  3. 個人ではなく団体として活動していること

なぜ個人ではなく、団体で参加することが
要件になっているかというと、若い世代が
会社を変えようとすると、必ず仲間が
必要になってくるからです。

ONE JAPANでは、挑戦する空気をつくり、
組織を活性化し、社会をより良くするために
活動を行っているようです。

本書は、ONE JAPANに参加する方々の
活動の記録です。

今の会社がつまらないと思っても、
「辞める」や「染まる」を選ばずに、
「変える」を選んだ方々のドキュメンタリー。

会社を今より楽しく、働きがいのある
場所に変えていくために行った事例が
集められています。

  「私を含め、ONE JAPANのメンバーは、
  特別な人間ではありません。
  スーパーエースと言われるような
  人材でもありません。ただ、私たちが
  他人とちょっと違ったのは、
  最初の一歩を踏み出したことです。」

本書は、ミレニアル世代の働き方改革のお手本。

本書を読むと、変わることが想像できなかった
大企業においても、実際に変化を起こすことが
できることがわかります。

しかし、やはりそれは個人ではなく企業の中に
団体を作ったからこそなし得たのでしょう。

あなたが本書を読んで共感したなら、
既に社内に若手の有志団体がある会社の場合は、
そこに加わればいいでしょう。

しかし、そのような団体が社内になければ、
同じように共感する仲間を作ることから
始める必要があります。

そのためには、本書を同士にしたいと
思える同僚に読んでもらい、あるべき姿を
語り合うのが最初の一歩となります。

ONE JAPANのメンバーのリアルな記録は、
熱いエネルギーを伝えてくれるはずです。

本書は大きな求心力を持っている本です。

この本から何を活かすか?

本書の組織づくりの中で、米マサチューセッツ
工科大学のダニエル・キム教授が提唱した
「組織の成功循環モデル」が紹介されていました。

これは組織が成果をあげるためには、
所属するメンバーのコミュニケーションが
大きく影響するという理論です。

このモデルでは以下の順番で進めることを
「グッドサイクル」と呼んでいます。

 1. 関係の質を高める
   お互いに尊重し、一緒に考える
 2. 思考の質を高める
   気づきがある、面白い
 3. 行動の質を高める
   自分で考え、自発的に行動する
 4. 結果の質を高める
   成果が得られる
 5. (最初に戻り)関係の質を高める
   信頼関係が高まる

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 05:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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劣化するオッサン社会の処方箋 なぜ一流は三流に牛耳られるのか

満足度★★★★
付箋数:26

 ・日大アメフト部監督による暴行指示と
  事件発覚後の雲隠れ

 ・神戸市や横浜市の教育委員会等による
  いじめ調査結果の隠蔽

 ・財務省による森友・加計問題に関する
  情報の改竄・隠蔽

 ・日本ボクシング連盟会長による助成金の
  不正流用や暴力団との交際

ここ1年くらいの間で起こった不祥事は、
いずれも「いい年をしたオッサン」が
起こしたものです。

「最近の若いもんはどうなっているのか」
とは、昔からよく聞くフレーズ。

しかし、本書の著者、山口周さんは、
ちょっと違うフレーズで嘆いています。

  「最近の古いもんは、いったいどうなって
  いるのか」

世の中では、オッサンの劣化が進んでいます。

本書は、そんな社会構造を考察して、
処方箋を施す本です。

ところで、あなたは「オッサン」ですか?

私は、年代も性別も、どストライク。

ですが、本書では年代や性別といった
人口動態的な要素で「オッサン」であるか
否かを判断しません。

ある行動様式・思考様式を持った人を
「オッサン」と定義しています。

その定義とは、以下の通りです。

  1 : 古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を
   拒否する
  2 : 過去の成功体験に執着し、既得権益を
   手放さない
  3 : 階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、
   目下の者を軽く見る
  4 : よそ者や異質なものに不寛容で、排他的

先に挙げた不祥事を起こした人たちが、
まさにこの行動様式・思考様式に
当てはまっていることがよくわかります。

山口さんは、組織や社会で劣化が起こるのは、
構造的に「必然」と指摘します。

それは世代交代を繰り返すごとに、
エントロピー増大の影響を受けて、
三流の平均値に収斂するから。

この考えは「悪貨は良貨を駆逐する」
として知られる、「グレシャムの法則」に
似ている印象をうけました。

そして、山口さんは「オッサンは尊重すべき」
という幻想を捨てよと言います。

以前は、長く生きている人々の
経験や知識が生かされる社会だったため、
オッサンは尊重される存在でした。

しかし、以前に比べると、変化のスピードが
はるかに早い時代になりました。

そんな現代においては、昔の経験や知識の
価値は下がり、それだけに頼っていると、
逆に判断を誤る可能性が高くなりました。

そこで本書では、若い世代はオッサンに
対抗するように、そして40代、50代の人には
オッサン化しないようにアドバイスします。

  ・オピニオン、エグジット、モビリティを持つ
  ・サーバントリーダーシップ
  ・経験の「質」を重視して学び続ける
  ・挑戦と失敗を恐れない

そして、本書では最初と最後で、
サミュエル・ウルマンさんの「青春(Youth)」
の詩を引用しています。

  「青春とは人生の或る期間を言うのではなく、
  心のありさまを言う。
  優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、
  怯えをしりぞける勇気、安易を振り捨てる
  冒険心、これを青春と言う。
  年を重ねただけで人は老いない。
  理想を失う時に初めて人は老いる。」

私は、もともと山口さんの書く本は好きですが、
本書の考察も興味深く、非常に高い納得感が
ありました。

本書は、オッサンに対抗しなければならない
若い世代にも、年齢的にオッサンになりそうな
世代にも、是非、読んで欲しい本です。

この本から何を活かすか?

山口さんは、今後、柔軟で強かなキャリアを
歩んでいくための重要なキーワードとして
「モビリティ」を挙げています。

モビリティとは、汎用性の高いスキルや
知識などの「人的資本」と、信用や評判
といった「社会資本」を足したもの。

つまり、モビリティが高い人は、所属する
組織によって価値が変わらないので、
どこに行ってもやっていけます。

社外でも通用する能力をつけていると、
その会社に縛られる必要がなくなるのです。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 05:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

満足度★★★★
付箋数:26

かなり売れているので、読んでみましたが、
読んで納得しました。

非常に面白い本です。

転職しようか思い悩んでいる人はもちろん、
そうでない人が読んでも、十分に価値がある
本だと思います。

  「私はこの本を通じて、すべての人が
   “いつでも転職できる状態” をつくりたいと
  本気で願っています。なぜなら、すべての
  働く人がいつでも転職できるだけの
   “市場価値” を持てたとしたら、あなたの
  生き方すらも変わる可能性があるからです。
  そのために、必要なのは単なるうわべの
   “転職情報” ではなく、情報を見極める
   “思考の軸” です。」

著者は、株式会社ワンキャリアの執行役員で、
「職業人生の設計」の専門家の北野唯我さん。

北野さんは、すべての働く人が、
「いつでも転職できる」という交渉のカードを
持てば、今の職場でも絶対に良くなるとの
確信のもと、本書を執筆しています。

 ・会社を辞めるべきタイミングがわからない。
 ・「年収は下がるけど、魅力的な会社」への
  転職はありか?
 ・自分の市場価値をどう測るか、
  そしてどう高めるか。
 ・「本当にやりたいこと」がいつまでたっても
  見つからない。

本書は、こうした転職や働くことへの悩みに
物語形式で答えます。

主人公は、印刷機器業界で営業職として働く
青野というサラリーマンです。

彼は30歳になり、特別な才能や専門性もなく、
大きな組織を率いた経験もないことから、
自分の将来やキャリアについて、
漠然とした不安を抱えています。

そんな青野が、ある日、紹介されて出会ったのが、
企業再生で有名な経営コンサルタントの黒岩。

物語のプロットは、仕事や人生に行き詰まった
主人公がメンターに出会って、教えを受けながら
成長する、よくあるパターンです。

黒岩が青野に教えるのは、転職のノウハウや
情報ではなく、「転職の思考法」でした。

  「転職に必要なのは知識でも情報でもない、
  どう選べばいいかの判断基準、つまり
  『思考法』なんだよ。この転職の思考法とは、
  私がこれまで数百社の企業に携わった中で
  見つけた、『一生食べていくための方法論』だ。
  20代から50代まで、仕事で食べていく上で
  必要なキャリアの考えがすべて詰まっている。」

二人の出会いは、こんな黒岩の説明から
始まります。

そして、黒岩は青野に簡単なクイズを出します。

  「ある会社に、AさんとBさん、二人の40歳の
  社員がいる。2人は同じ会社に勤めている。
  だが、Aさんは今の会社が潰れたら生きて
  いけない。一方でBさんは今の会社が潰れても
  生きてゆける。同じ年月働いてきたのに、
  まったく違う結果の2人。それは2人が見てきた
  ものが違うからだ。さあ、何だと思う?」

この2人の違いは、「一生食べていけるか」の
違いです。

答えに窮する青野に、黒岩は教えます。

  「結論は、上司を見て働くか、マーケットを
  見て働くかの違いだ。
  いいか。君に必要なのは、まず、自分の
  マーケットバリューを理解することだ。
  マーケットバリューとは、市場価値のこと。
  市場価値とは、その名の通り、今の会社での
  価値ではなく、世の中からみた君の価値、
  君の値段だ。」

黒岩からの問いかけで、思考が回りだす青野。

読者は、青野の思考や行動を追うことで、
転職だけでなく、働く上で必要な「思考の軸」
を身につけることができます。

この本から何を活かすか?

 あなたのマーケットバリュー
  =技術資産×人的資産×業界の生産性

マーケットバリューを決める3つの要素の中で、
最大の要因となるのが「業界の生産性」です。

金融業界では20代で年収2000万円も稼ぐのに、
ウェディング業界の人間は30代後半でも、
年収200万円で働いています。

同じくらい忙しい両者ですが、
年収の違いは何から生まれるのか?

それが、「業界の生産性」で、
その業界の人が平均一人あたり生み出す価値。

つまり粗利のことで、給料の源泉となります。

一人あたりの粗利が、業界によって
最大20倍も違うので、もらう給料も違うのです。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 05:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「AI失業」前夜―これから5年、職場で起きること

満足度★★★
付箋数:22

人間と同等の理解力を持つと言われる、
「汎用型の人工知能」が出現すると、
ホワイトカラーの仕事は100%人工知能に
置き換えることができます。

この汎用型の人工知能ができるのは、
2035年以降と言われています。

そして、アメリカの人工知能研究の権威、
レイ・カーツワイルさんは、シンギュラリティ
が2045年に起こると予測しています。

シンギュラリティとは、技術的特異点のことで、
地球上の人類全体の思考能力を、
コンピュータと人工知能が超える段階のこと。

いずれにしても、人工知能が世界を変えるのは
まだずいぶん先のことのように思えます。

しかし、経営戦略コンサルタントの
鈴木貴博さんは、私たちの「労働環境」は、
今後5年から10年で大きな変化が起こると
警告します。

  「今から5年、10年後の未来に起きる
  であろう出来事は、おそらく読者のあなたに
  とっても今から現実的に考えていかなければ
  ならない問題であるのは間違いないはずだ。
  今、2018年は来るべきAI失業の日の前夜である。
  まだ余裕があるうちに、そしてまだ自分の
  人生設計を変更できるうちに、このAI失業が
  もたらす未来を一緒に覗のぞいてみることに
  しようではないか。」

AIによる「仕事消滅」の始まりは、
世間で言われているより、ずっと早くやってくる。

鈴木さんは、4年後の2022年には世界中の国で
「AI失業」の危機が大きな社会問題になると
予想します。

その引き金になるのが、セルフドライビングカー
(自動運転車)の出現です。

いくつかのメーカーは、2022年には一般道に
おいて、完全に自動運転を可能とする自動車を
発売すると宣言しています。

セルフドライビングカーが実現すると、
世界の運輸市場と物流市場に革命が起きます。

また、セルフドライビングカー同様に
世界中から1兆円をはるかに超える投資が
行われているのが、フィンテックです。

人工知能によって、金融ビジネスに革命が
起こると、莫大な利益を生むと同時に、
大規模なリストラが行われる可能性があります。

AI失業は、「金融」と「運輸」から始まり、
次に専門分野に及んでいく。

弁護士、医者、学者などのナレッジワーカーの
仕事も、今後の技術革新で仕事がなくなり、
20年先にはクリエイティブな仕事まで
消えていくと、鈴木さんは予想します。

本書では、今後10年以内に起こるであろう、
人工知能によってもたらされる労働環境の
変化を様々な角度から考察します。

 第1章 AI失業を巡る世界
 第2章 パワードスーツ効果の恐怖
 第3章 「正社員」の消滅
 第4章 「法規制で雇用を守る」日本の末路
 第5章 人工知能が作り出す
    「便利だけど怖い」未来
 第6章 人が要らなくなる職場、人が足らない
    ままの職場
 第7章 10年後でも生き残れる「3つの人材」

では、AI失業が近い将来やって来るならば、
生き残るには、どうしたらいいのか?

  「新しい時代に生き残るためには
  若い世代にとっては今から先の仕事の
  選択が重要だ。人工知能をビジネスへと
  適用する事業開発の仕事、人工知能では
  できないコミュニケーション力や
  リーダーシップをコンピタンスとする仕事、
  そして頭と身体の両方を同時に使う
  フィールドワークの仕事、こららが、
  今を生きる若者たちが選択すべき仕事だ。」

この本から何を活かすか?

では、今から簡単に仕事を変えられない、
40代以上の人は何をすべきか?

  「今さら転職や専門分野のスキルを磨くことで
  人的資本の価値を上げる努力の余地が少ない人
  にとっては、むしろまだ給料が高いうちに
  金融資本を蓄えることの方が重要ではないか。
  (中略)40代が今始めることは、戦略的な
  節約である。」

今40代の人は、まだ給料が高いうちに、
10年間で今よりもプラス2000万円の金融資本を
確保することが推奨されています。

長生きするのは、大きなリスクなので、
これは現実的な選択のように思えます。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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知の越境法 「質問力」を磨く

満足度★★★
付箋数:21

  「改めて自分の来し方を見つめ直すと、
  越境を繰り返してきた人生だったという
  思いを強くします。会社員だったわけですから、
  当然ながら組織の都合による “受け身の越境” 
  ばかりでした。その都度、必死の “独学” で
  乗り越えてきた気がします。」

本書は、自分の専門以外のことを学ぶ
「越境」のすすめ。

わかりやすい解説で大人気の池上彰さんですが、
越境して学ぶ習慣は、NHK時代の左遷が
きっかけで始まりました。

やりたかった解説委員になれなかったのは、
1つの専門分野を持たなかったからでした。

しかし、池上さんは、専門を持たないことは、
弱点ではなく、分野の垣根を越える強みだと
気づき、大きく考え方を変えました。

今では池上さんにとって、専門分野を
持たないことは、多くの領域を垣根を超えて
学び続ける原動力になっています。

本書は、池上さんのサラリーマン時代からの
越境の歴史を振り返り、その効用と実践法を
説く本です。

池上さんが挙げている越境の醍醐味は、
次の4点です。

  1. 知らないということを知る。「無知の知」。
   (こどもの視点)

  2. 知らないことを知って、停滞を破る。
   (未知の人や土地に越境する)

  3. 離れているものどうしに共通点を見出す。

  4. 知らないことを知ることで多数の視点を持つ。
    自分を相対化する。

かつては、1つの分野について深く学ぶことが、
善しとされてきましたが、変化が物凄く早い
時代になると、逆にそれが足枷になることが
あります。

これからの時代は、越境して学ぶ知性の磨き方
が、今まで以上に重要になってくるのです。

では、どのようにして知らない分野について、
学べばいいのでしょうか?

  「企業コンサルタントも仕事の依頼があると、
  関連本を読み漁るそうです。彼らには流通、
  金融、不動産、製造業、とさまざまな業種の
  会社から相談が持ち込まれます。
  その業界で何が起きていて、問題は何で、
  これからどういう方向性が考えられるか、
  数冊の本を買い込んできて、下準備をした
  うえで相手とのミーティングに向かうそうです。
  短期間で課題を見つけるには、やはり定番の本
  に当たるのが近道だと言います。
  これは異分野に越境するときの正攻法です。」

アウトプットを意識しながら、一定の量の
本を読むことが、まず越境に必要なこと。

次に、越境に欠かせない力として、
池上さんが挙げているのが、「質問力」です。

本を読んでその分野について知ることも
重要ですが、一番いいのはその分野の
専門家に直接聞くことです。

質問には、未知のことを知るだけでなく、
自分を謙虚にする功能もあるようです。

池上さんは、越境するために臨機応変に
質問することを推奨しています。

変な質問をして、愚かだと思われるのが
いやで、質問自体も抑え込んでしまうと、
本人の成長の機会だけでなく、周りの人の
成長の機会も奪ってしまうことになります。

そのことを表しているのが次の言葉です。

  「愚かな質問はない、あるのは愚かな
  答えだけだ」

自分のよく知らない分野については、
知恵を借りることで、一気に越境できるのです。

本書は、ノウハウを詳しく説くというより、
池上さんの自叙伝的な語りが多い本なので、
好みが分かれるかもしれません。

この本から何を活かすか?

「ゆるやかな演繹法」のススメ

  「狙いは定めておくものの、そこで発生する
  偶然の果実は取りこぼさない。事前にものを
  調べておくというのは、仕事のいろはです。
  しかし、ただ思い描いた通りのものを
  持って帰ってくるだけでは、発展がありません。
  見知らぬ何か、予想もしなかった何かを
  掴んでこそ、事前準備は生きたことに
  なるのです。」

演繹法は、あらかじめ立てた仮説が
正しいかを検証する方法です。

しかし、自分の仮説だけにとらわれず、
臨機応変に偶然を拾うのが、池上さんの言う
「ゆるやかな演繹法」です。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 05:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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