活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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宝くじで1億円当たった人の末路

満足度★★★
付箋数:17

宝くじに当たった多くの人に取材を行い、
その人たちが、宝くじに当たった後、
どのような人生を送ったのかを描く・・・。

タイトルから、こんな内容をイメージするかも
しれませんが、そのような本ではありません。

本書は、人生において1つの選択をした後、
最終的にどのような「末路」が訪れるのかを
その道の専門家にインタビューした本です。

  「ここで紹介するのは、 “結婚” や
   “マイホーム購入” 、 “進路” といった
   “自分の意思で決められる選択” だけでは
  ありません。 “宝くじ当選” のような、
   “受動的な選択” も含まれます。
  それはそれで、その末路を知っておくことは、
  思わぬ幸運(不幸)が舞い込んだ際の
  心構えになると思います。」

本書に登場するのは24のパターンの末路です。

  ・宝くじで1億円当たった人の末路
  ・キラキラネームの人の末路
  ・賃貸派の末路
  ・自分探しを続けた人(バックパッカー)の末路
  ・8時間以上寝る人の末路

本書のタイトルの「宝くじで1億円当たった人」
は、あくまで24の末路の中の1つです。

また、「末路」とありますが、必ずしも不幸に
なるとは限りません。

「賃貸派の末路」では、むしろ「持ち家派」
より、人生の自由度が増すという結論に
なっています。

さて、肝心の「宝くじで1億円当たった人」は
その後、どのような人生が待っているのか?

家族・親族内でトラブルが起きることが
最もポピュラーです。

家族はもちろん、それまで縁遠かった親戚
までもが、直接・間接的に「おすそわけ」を
要求してくるようです。

そして、家族の間でも、お金以外の話題が
食卓の会話に出なくなる。

こんなことが起こるなら、宝くじに当たっても
「黙っていよう」と考える人も多いはず。

しかし、当たる前にこう思っていても、
実際は多くの人はバレてしまうようです。

我慢しきれずに自らカミングアウトする人も
いるし、隠そうとしてもついつい生活が
派手になり隠しきれなくなる人もいます。

「自分は大丈夫」と思っている人ほど危険。

そして、1億円は一度使い始めると、
想像以上の速さでなくなっていく。

1億円当たって今の仕事を辞めたり、
自分で事業を起こした人たちは、
冷静な判断や緻密なプランを欠いていて、
失敗している人も多いようです。

結局、宝くじに当たったときの正しい行動は、
まず、税理士や弁護士に相談する。

次に、複数の金融機関などに相談して、
今後の資金プランをきちんと立て、
「今の生活を変えない」こと。

決して、今の仕事を辞めず、
人付き合いも何も変えないことです。

ですから、宝くじが当たったときの「夢」を
思い描いたり、その夢を実現しようとしない
ことが、最も正しい選択なのです。

更に、身も蓋もない結論が続きます。

  「当たっても当たらなくてもろくでもない
  末路になるなら、 “そもそも宝くじは
  買わないという選択が正しい”
  という結論にならざるを得ません。」

宝くじは、数あるギャンブルの中でも、
最も割に合わない賭け事です。

テラ銭と呼ばれる控除率は約50%。

期待値で考えると、たくさん買えば買うほど
マイナスになります。

それが宝くじが「愚か者に課せられた税金」と
言われる所以です。

この本から何を活かすか?

宝くじで当たる夢を見たい人に、
本書で是非、聞いて欲しいと推奨されて
いたのが、古典落語の「芝浜」です。

魚屋の勝が、浜辺でとんでもない大金が
入った財布を拾うという話しです。

私はこの話、アニメの『昭和元禄落語心中
で聞きました。

確か、このアニメの「助六再び篇」に
出てきたと記憶しています。

Amazonプライムでは、シーズン1も2も
無料で見れますからオススメ。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| ビジネス一般・ストーリー | 06:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち

満足度★★★
付箋数:23

あなたは部下を潰す、「クラッシャー上司」に
なっていませんか?

こう聞いても、誰一人、「自分はなっている」
と答える人はいないでしょう。

なぜなら、「クラッシャー上司」は、
自分がクラッシャーである自覚がないことが
一つの特徴だからです。

もし、あなたの部下がメンタルの問題で、
出社できなくなったり、辞めていった部下が
いたなら、それは部下の問題ではなく、
あなたの指導がそうさせたのかもしれません。

それも、良かれと思って部下の失敗を
サポートしたり、会社の業績に貢献しようと
した結果、知らず知らずのうちに、
部下を精神的に追い込んだ可能性があります。

あなたが、「仕事がデキる」方なら、
なおさら、クラッシャー上司にならないよう
注意が必要です。

クラッシャー上司は、もともと「潰し屋」と
呼ばれていて、東京慈恵会医科大学精神科
教授の牛島定信さんが命名したものでした。

牛島さんの元で学んでいた松崎一葉さんが、
その事例の研究をすすめ、「クラッシャー」
という名称に置き換えました。

クラッシャー上司とは、部下を精神的に
潰しながら、自分はどんどん出世していく人。

  「 “クラッシャー上司” は基本的に能力が
  あって、仕事ができる。しかし、部下を
  ときには奴隷のように扱い、失敗すると
  ネチネチ責め続け、結果的に潰していく。
  部下は心を病んで脱落していくが、
   “クラッシャー上司” 自身の業績は社内でも
  トップクラスであることがほとんどだ。
  だから、会社が問題性に気づいても
  その者を処分することができない。
  次々と部下を潰しながら、どんどん出世
  してしまう。」

本書は、実例からクラッシャー上司の
特徴と、クラッシャーが生まれる背景を知り、
その対策を考える本です。

松崎さんは、クラッシャー問題の被害者に
とって、その状態から脱するための
「実用書」を作ろうと考え、本書を執筆
しました。

松崎さんの15年間の研究の知見を、
多くの事例を挙げながら、わかりやすく、
リアルに、具体的に伝えています。

クラッシャー上司の中には、ドラマで
見かけるような小悪人的上司もいますが、
ほとんどの場合、本人に悪意はありません。

自分は正しいことをやっているつもりで、
共感力が弱い「鈍感」な上司なのです。

なぜ、部下をドンドン潰していく
クラッシャー上司を会社は放置するのか?

それは、会社は利益を追う組織だから。

ほとんどのクラッシャー上司は、
仕事がデキて、短期的には会社に利益を
もたらす存在です。

中長期ではなく、短期の利益確保だけに
目が行っている会社も多いので、
利益をもたらすクラッシャー上司の行為は
見て見ぬふりをせざるを得ないのです。

クラッシャー上司は、仕事はデキるのに、
精神的には未熟であるため、会社にとっては
根深い問題になっているのです。

 第1章 いったい彼らは何者か
  ― クラッシャー上司の実態
 第2章 クラッシャーの精神構造
  ― 未熟なデキるやつ
 第3章 クラッシャーを生む日本の会社
  ― 滅私奉公の時代の終わり
 第4章 クラッシャー対策
  ― その暴力から身を守るために

本書は、実際にクラッシャー上司の被害を
受けている方や、クラッシャーの存在に
困っている会社にとって役立つ本です。

また、部下を持つ方は自分がクラッシャーに
ならないよう、セルフチェックするために
読むのがいいと思います。

この本から何を活かすか?

部下の努力を認めたり、褒めることをしない
のもクラッシャー上司の1つの特徴です。

本書には、部下を褒める4つのステップが
まとめられていました。

 1. 成功までの努力の「過程そのもの」を褒める
 2. 成功した結果を「論理的に評価して」褒める
 3. 成功を共に喜び、共感する
 4. 次の成功への期待を表明して課題を呈示する

部下を効果的に褒めるには、このような
ステップを踏む必要があるのです。

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| ビジネス一般・ストーリー | 06:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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勝負論

満足度★★★
付箋数:21

  「先に断っておきますが、この本で語る
  勝負論は “勝利至上主義” に立脚したもの
  ではありません。何事も勝たないと
  気がすまないという姿勢は、悪いとは
  言いませんが、戦わなくてもいい勝負で
  時間や労力を消耗したり、無駄に敵を
  つくったりすることは必ずしも褒められた
  ことではないからです。
  私が勝負論で最も重視し、実際にいままでの
  人生で実践してきたのは “それが勝負するに
  値するかどうか” という基本に立ち返った
  目線を忘れないことです。」

勝負で大切なことは、「なぜ戦うのか」
という戦う目的を忘れないこと。

この基本に立ち返ることを竹中平蔵さんは、
「Back to Basic」と表現しています。

本書は、小泉政権の郵政民営化において
反対勢力と壮絶な戦いを繰り返した
元大臣の竹中平蔵さんが語る勝負論です。

2016年8月18日に行われた外為どっとコムの
セミナー『勝負論』を書籍化したもの。

竹中さんは、外為どっとコム総合研究所の
首席研究理事として、このセミナーの
講師を務めています。

世間から激しい批判を受けながらも
竹中さんが一貫して取り組んできテーマが、
「健全な競争社会の実現」ですから、
勝負論を語る講師として適任だと思います。

さて、勝負において大切なのは、
時機の見極めと、勝つための準備です。

  「チャンスを待て。だが決して時を待つな」

これは18世紀のドイツの詩人、
ヴィルヘルム・ミュラーさんの言葉。

勝負においてタイミングは極めて重要で、
小沢一郎さんの「日本改造計画」は、
時期尚早だったために、実現できなかった
と竹中さんは指摘しています。

また、勝つための準備として必要なことは、
ゴールから逆算した戦略を練ること。

本書では、政治の世界でよく見かける
7つの戦略が紹介されていました。

 1. 「戦わずして勝つ」
   孫子の兵法の基本中の基本

 2. 「自分の土俵で戦う」
   勝負の舞台を自分の得意なフィールドに
   持ち込むのが常勝の秘訣

 3. 「先手必勝か後出しジャンケンか」
   first mover's advantageは世界共通の戦略
   勝負が長引く場合は後出しジャンケン

 4. 「勝ち馬に乗るか、勝ち馬になるか」
   早い段階で自分を勝ち馬に見せる

 5. 「流れを作るための
  アーリー・スモール・サクセス」
   初期段階の小さな成功実績で期待を集める

 6. 「長期政権のためのロング・サクセス」
   抜本的な改革や創造的な改革

 7. 「ストラテジック・アンビギュイティ」
   意図的に自体を曖昧にする戦略的曖昧性

この中で、いかにも政治的だなと思ったのが、
最後のストラテジック・アンビギュイティです。

この戦略の目的は2つあります。

1つ目は、曖昧さを残すことで、
勝負のタイミングをコントロールすること。

2つ目は、立場を曖昧にすることで、
相手の戦略を立てづらくすること。

実際にこの戦略を意図的に使えるのは、
かなり熟練の勝負師だと思います。

本書は、もともとセミナーがベースになって
いるので非常に読みやすい本でした。

竹中さんの自分のこれまでの経験を
若い世代に伝え、世界で勝負できる人材を
育てたいという情熱が伝わってきました。

この本から何を活かすか?

自分の思考の枠を取り払って俯瞰力を
鍛える方法が、本書で紹介されていました。

それは、「積極的な自分への問いかけ」。

私たちの行動は、自分への問いかけが
起点になっていることが多いようです。

つまり、どのような問いかけを自分にするか
によって、自分の行動も変わるのです。

自分の中で「なぜ?」を繰り返すことが、
物事を多面的に見ることになり、
勝負で大切な「Back to Basic」にも
つながるようです。

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AI時代の人生戦略

満足度:★★★
付箋数:20

アメリカ国立科学財団(NSF)によって
使い始められた言葉で、バラク・オバマ大統領
の時代に注目を集めた「STEM」。

STEMとは、
サイエンス(科学)の「S」
テクノロジー(技術)の「T」
エンジニアリング(工学)の「E」
マセマティックス(数学)の「M」
を並べた造語です。

これにアート(美術)の「A」を加えたのが、
成毛眞さんが必須と説明する「STEAM」。

テクノロジーや人工知能の発達によって、
今ある仕事が将来なくなっていくとは、
よく言われることです。

オックスフォード大学のマイケルオ・ズボーン
准教授は、今後10~20年間に現在の約47%の
仕事が機械に代替されると予想しました。

STEAMを知っているかどうかが、
今後、人工知能やロボットを「使う側」と
「使われる側」の分かれ道になると言います。

  「三角関数も二次方程式もわからない人が、
  これから急速に社会に浸透してくる
  人工知能(AI)やロボットを “使う側” に
  回れるとはとても思えない。
  あなたはAIに “使われる側” になりたい
  だろうか?」

これまでの人生、高校以降は理数系を
完全に避けて通ってきた人も多いはず。

しかし、これまで通り理数系を避けたまま、
人生の逃げ切りが許されるのは、
今現在、50代よりも上の世代だけ。

それよりも若い世代は、もう1度STEAMを
学ぶべきと、成毛さんは言います。

では、どのようにして学べばいいのか?

あらためて学校に通う必要はありません。

  「独学だ。独学で十分なのだ。
  基本的にこれからの学びは高等教育でこそ
  自習になると思う。
  といっても、参考書を読んだり、
  通信制大学・大学院の “放送大学” を
  視聴したりする必要などない。
  いきなり難しいことを学ぼうとすると、
  高校時代と同じになってしまう。
  まずは身近なサイエンスやテクノロジーを
  肌で感じることが先決だ。
  それで面白さを実感し、自ら率先して
  詳しくなりたいと思うように、
  自分をしかける。そうすることが、
  遠回りなようで近道である。」

成毛さんは、まず、プレイステーションVRを
体験することを勧めています。

このVRを早く体験するかどうかが、
人生の分かれ道になるとまで言います。

その上で、テレビ、雑誌、本などから
STEAMについて学びます。

テレビでは、ハードディスクに録画した
サイエンス系の番組を1.3倍で再生します。

雑誌は、『ナショナルジオグラフィック』、
『ニュートン』、『日経ものづくり』や
ビジネス誌などがお勧め。

本では、ノンフィクションばかりでなく、
フィクションのSF小説も推奨されています。

本書では「残酷な10年後に備えて
今すぐ読みたい本」として26冊の
STEAMを学ぶ本が紹介されています。

また、文部科学大臣補佐官の鈴木寛さん
との対談と、堀江貴文さんとの対談も
掲載されています。

本書は、興味を引く話題には富んでいますが、
それほどSTEAMについて深く掘り下げた
本ではありません。

文系の方が理数系に興味を持つきっかけに
読むのがいいかもしれません。

この本から何を活かすか?

成毛さんが推薦する、STEAMを学ぶのに
適しているSF小説は以下の6冊です。

  ・『銀河ヒッチハイク・ガイド
  ・『エンダーのゲーム
  ・『異星の客
  ・『順列都市
  ・『しあわせの理由
  ・『星を継ぐもの

この中で、『銀河ヒッチハイク・ガイド』は
イーロン・マスクさんの、『エンダーのゲーム』は
マーク・ザッカーバーグさんの愛読書です。

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ビジネスエリートの新論語

満足度:★★★
付箋数:18

  「私の本には “ユーモア新論語” という
  副題がふられている。なにも、孔子さまの
  向こうを張って、昭和の論語を編むという
  オソルベキ考えはサラサラない。
  なにぶん、孔子さまとは、天の星と
  地のミミズほどの違いもある薄汚れた
  安サラリーマンなのである。
  気よう気ままに書いた楽書にすぎない。
  アプレサラリーマンらしいフテイさも、
  当然まじっていよう。その点からいえば、
  一種の “悪書” であるかもしれない。」

本書は、昭和30年に産経新聞の記者だった
司馬遼太郎さんが、本名、福田定一の名前で
刊行した本の復刻版です。

司馬さんが、新聞記者のかたわら、
作家デビューしたのが昭和31年。

梟の城』で第42回直木賞を受賞したのが
昭和35年のことでした。

本書は、司馬さんが司馬遼太郎になる前の
サラリーマンを題材にしたエッセイ集。

竜馬がゆく』、『燃えよ剣』、
国盗り物語』、『坂の上の雲』などの
司馬さんのファンにとっては、
思わず手を伸ばしたくなる、気になる一冊。

「へ~、あの司馬さんが、こんなことを
考えていたんだ」と、「人間・司馬遼太郎」
が理解できる本です。

植木等さんが、「サラリーマンどんと節」で、
「サラリーマンは 気楽な稼業と来たもんだ」
と歌ったのが昭和37年。

それよりも少し前の時代の
サラリーマン世相が反映されています。

なぜ、サラリーマンエッセイに「論語」
というタイトルが入っているのか?

それは司馬さんの、次の考えに拠ります。

  「私は、この本で日本のサラリーマンの
  原型をサムライにもとめた。
  サムライも発生から数百年間、
  サラリーマンではなかった。
  戦闘技術者という、レッキとした、
  職業人であったのだ。
  だから当然、イクサの駈けひきや、
  刀槍の使い方、戦陣での心得などの面で、
  彼らの行動や思考のヒントとなる金言が
  山とあった。
  ところが、徳川幕府の平和政策は、
  いちように彼らをサラリーマン化して
  しまったのである。もはや、刀槍を
  ふりまわす殺人家としての金言は要らない。
  が、彼らのブッソウなキバは抜いてしまった
  ものの、平凡な俸禄生活者としての
  公務員に甘んじさせるために何らかの
   “サラリーマン哲学” が要った。
  これが儒教というやつである。」

サラリーマンの原型は江戸時代の武士。
武士の精神的な拠り所は儒教。
儒教といえば、バイブルの「論語」。

だから、当時のサラリーマンが共感する
エッセイを「新論語」としたわけです。

サラリーマンも現在と昭和30年代当時とは、
おかれている状況がまったく異なります。

戦後10年、「モーレツ社員」という言葉が
生まれる前の高度経済成長期真っ只中。

本書は、そんな時代にサラリーマンとして、
がむしゃらに働く人たちに対して、
古今東西の名言を引用して励ます
応援歌でもあります。

ただし、現在の私たちが読むと、
感覚的なズレはあるのは否めません。

ですから、当時のサラリーマンの生活や
空気感を知るために読むのがいいでしょう。

この本から何を活かすか?

日本のサラリーマンの元祖を知っていますか?

司馬さんが、元祖と考えるのは、鎌倉時代の
下級官人だった、大江広元さんです。

大江広元さんは、源頼朝さんに
事務手腕を認められ、鎌倉幕府創設時の
政所初代別当を務めた方です。

武力が圧倒的な力を持っていた時代に、
知力だけで生き抜き、当時としては珍しく、
78歳の天寿を全うした、サラリーマン。

「益なくして厚き禄をうくるは窃むなり」
は大江広元さんの座右訓です。

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