活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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破天荒フェニックス オンデーズ再生物語

満足度★★★★
付箋数:26

もし、この本をブラインドテストで
読まされたら、純粋な経済小説として、
最高点の評価がつけられるでしょう。

時々、「この話ってフィクションなのか?」
と思ってしまうほどの、本当に破天荒で
痛快なストーリー。

読みだしたら、止まらないので要注意です。

500ページ近い本を、一気に読んでしまいたく
なるので、時間があるときに読み始めないと
日常生活に支障をきたすかもしれません。

  「僕の名前は “田中修治” 、30歳。
  肩まで伸びた髪の毛を金髪に近い茶色に
  染め、破れたジーパンに黒いジャケットを
  羽織っったスタイルをトレードマークに、
  早稲田の住宅街の片隅で、数名の社員たちと、
  小さなデザイン企画の会社を経営している。
  この物語は、そんな流行りの若手IT社長を
  気取る僕のもとに、仕事で交流のあった
  ビジネス誌の編集者が、全国に60店舗を
  展開する低価格メガネのチェーン店
   “オンデーズ” の創業者で、会長職に
  就いていた松井氏を紹介してきたところ
  から始まった。」

本書は、倒産寸前だったメガネチェーン
「オンデーズ(OWNDAYS)」の企業再生の
物語です。

著者は、同社代表取締役の田中修治さんで、
1人称で語る形式で書かれています。

2008年に田中さんが買収した時点で、
オンデーズは、債務超過に陥っていて、
誰が見ても倒産は時間の問題でした。

そんなメガネチェーンを、なぜ田中さんは
周囲の反対を押し切って買収したのか?

  「オンデーズにこだわる理由は『業界』だよ。
  オンデーズがいるのが『メガネ業界』
  だからさ。居酒屋チェーンやアパレル、
  カフェ・・・どの業界にも普通はすでに
  超強力なNo.1が存在しているでしょ?
  例えばカフェならスターバックス、
  アパレルならZARAとか。(中略)
  でもメガネ業界を調べてみると『これだ』
  っていう圧倒的な会社が、まだ存在して
  いなかった。」

それが、田中さんがオンデーズを買収した
理由です。

2018年時点では、国内外を合わせて200店舗
以上を展開し、JINSのライバルと言われるまで
オンデーズは成長を遂げました。

ボロボロだったオンデーズは、いかにして、
起死回生の再生ができたのか?

  「オンデーズという企業の再生に携わる形で
  過ごした10年間。それは苦痛と苦難の連続
  であり、時に人生に絶望しかけることすら
  合ったものの、振り返ってみれば、
  人生の中で最高にエキサイティングで、
  且つかけがえのない豊かさを、
  僕にもたらしてくれることになりました。
  本書『破天荒フェニックス』は、僕たち
  オンデーズが歩んできた、そんな10年間の
  うち7年間を切り取り、起こった事実を
  もとにしながらも、1つのフィクション、
  パラレルワールドの物語として勝手気ままに
  書き連ねたものです。」

それにしても、メガネ業界は熱くて面白い。

以前のブログ記事で、『振り切る勇気
メガネを変えるJINSの挑戦
』を紹介した
こともありますが、新興勢力と老舗企業が
入り乱れる群雄割拠の状態。

特に、JINSが機能面を追求しているのに対し、
オンデーズはファッション性を追いかけます。

それは田中さんが、「メガネ業界のZARA」を
目指したからです。

これから、この業界から目が離せません。

実話をもとにした、エンターテイメント小説
と名打っているので、かなり脚色されて
いるのだと思いますが、そんな理屈を抜きに
楽しむことができ、学びがある一冊です。

とにかく、田中さんを始め、登場人物がみな
魅力的で、エネルギーがほとばしっています。

読んで絶対に損のない本、として推薦できます。

田中さんのジェットコースターに
乗っているようなエキサイティングな人生を
追体験できます。

この本から何を活かすか?

本書は、Kindle版も出ているので、
一部だけ無料サンプルを読むことができますが、
もうちょっと読みたければ、以下の田中さんの
サイトがオススメです。

note 田中修治@OWNDAYS C.E.O

ちなみに、noteとは、文章、写真、イラスト、
音楽、映像などの作品を投稿して、
クリエイターとユーザをつなぐことができる、
新しいタイプのウェブサービスです。

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| ビジネス一般・ストーリー | 05:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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セゾン 堤清二が見た未来

満足度★★★★
付箋数:26

日経BP社の日野さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

  「無印良品、ファミリーマート、パルコ、
  西武百貨店、西友、ロフト、そして外食
  チェーンの吉野家――。
  いずれも日々の生活でなじみのある企業で
  あり、知名度の高いブランドだ。
  これらの企業が、かつて同じグループに
  所属していたことを、知らない世代が
  増えている。コンビニエンスストアの中で、
  なぜファミリーマートだけが無印良品の
  化粧品やノートを売っているのか。
  改めて指摘されなければ、普段の生活では
  不思議に思わない。
  これらはいずれも、堤清二という男が一代で
  つくりあげた “セゾングループ” という
  企業集団を構成していた。」

本書はセゾングループと堤清二さんを描いた
秀逸なノンフィクション。

著者は日経ビジネス副編集長で、20年以上に
わたってセゾングループと堤清二さんを
取材し続けてきた、鈴木哲也さんです。

まず、目を引くのが『セゾン』という
どストレートなタイトル。

そして、帯に目をやると、推薦の言葉を
書いているのは、1980年代に西武百貨店の
斬新なコピーを書いていた糸井重里さんです。

「じぶん、新発見。」、「不思議、大好き。」
などのコピーは今でも鮮明に記憶にあります。

更によく見てみると、表紙イラストを
描いているのは、山口はるみさんです。

山口さんはレコードジャケットのような
パルコを象徴するクールなイラストを
描いていた方です。

  「かつて堤が提唱した方向性は、小売業や
  サービス業、商業施設の開発など、
  消費に関わる産業で、今なお繰り返し、
  語られている。(中略)
  一見すると斬新に見えるマーケティングの
  試みも、セゾングループが30年以上前に
  手がけていたものの二番煎じだった――。
  そんな事例は、枚挙にいとまがない。」

堤さんは、最終的にセゾングループの
崩壊を招いていますから、決して成功者
とは言えません。

しかし、理念がすべてに先行する
圧倒的なパワーを持つカリスマ経営者でした。

その理念から生み出されるサービスは、
当時も今も異彩を放っています。

では、なぜ、このタイミングでセゾングループを
見直す必要があるのしょうか?

それは、複雑で閉塞感が漂う現代だからこそ、
その状況を打ち破るために、かつて堤さんが
考えた理念を見つめ直す必要があるのです。

  「セゾン文化が全盛だった1970年代から
  1980年代のように、一つの企業が消費者を
  啓蒙できる時代では、もうない。
  堤のような経営者が消費文化を先導できる
  わけでもない。
  ただ、堤とセゾングループがかつて持っていた
  特有のエネルギーを検証することは、
  未来の消費の行方を知る上で、大きなヒント
  となるはずだ。」

本書の第一章は、無印良品から始まります。

それは今、無印良品に通う顧客はまったく
意識していないと思いますが、無印良品は
堤さんの思考の結晶であり、堤さん自身の
分身のような存在だからです。

そして、最終章では多くの矛盾を抱え、
毀誉褒貶の激しかった、人間堤清二の
実像に迫ります。

「何を今さら、セゾンなんて」と決して
侮ってはいけません。

堤さんが持っていた先進的な理念と、
現実的に抱えていた闇、そしてグループとして
栄華を極めた後の、バブルと共に崩壊。

本書には、あらゆるドラマの要素が
パンパンに詰め込まれています。

題材が魅力的なのに加え、入念な取材が
行われていてます。

鈴木さんの力量も相まって、
本書は非常に面白いノンフィクションに
仕上がっています。

自信を持ってオススメできる一冊です。

この本から何を活かすか?

  「堤さんは、なりふり構わず野武士集団の
  ように攻めてくるダイエーに、いら立っていた」

これは西武百貨店の元幹部の証言です。

かつて堤清二さんと、ダイエーの創業者
中内功さんは、強烈なライバル関係にありました。

どちらも流通業界の歴史を変えた異端児であり、
カリスマ的な経営者でした。

この二人のライバル関係があったからこそ、
無印良品はダイエーへのアンチテーゼとして
生まれたとも言えます。

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| ビジネス一般・ストーリー | 06:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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さらば大樹の陰

満足度★★★
付箋数:21

サンライズパブリッシングさんより
献本いただきました。ありがとうございます。

  「サラリーマンの線路から降りて大樹の陰
  から抜け出すと、そこに広がっていたのは
  自由な世界でした。
  願っていた通りに社長かつ投資家としての
  人生を歩み始めた私は、現在、時間を自由に
  使うことができます。あれだけ副業などで
  苦労して稼ごうとしたお金の心配もありません。
  不動産の資産運用で不労所得が得られる
  からです。」

自分が生きていくため、あるいは家族を養って
いくためには「お金」が必要です。

そのお金を稼ぐために、ほとんどの方は、
サラリーマンとして企業に雇われています。

給料に満足しているか、不満があるかは
さて置き、サラリーマンになると安定的な
収入が得られます。

しかし、・・・

もし、あなたにお金の問題さえなければ、
今の会社でそのまま働き続けますか?

会社からもらっている給料以上に、あなたは、
我慢して、犠牲を払っていませんか?

今の仕事を続けたくないと方にとって、
問題となるのは、会社を辞めてどうやって
収入を得るかです。

その収入を得る方法の1つが「不動産投資」です。

本書は、サラリーマンだった杉田卓哉さんが、
さまざまな副業を試しては失望しながら、
不動産投資で成功するまでの自伝的ストーリー。

杉田さんと言えば、新築ワンルームマンション
への投資をしないよう警告するストーリー本、
40歳独身のエリートサラリーマンが
「不動産投資」のカモにされて大損した件

を出されている方です。

本書では、成功した現在から時間を遡ります。

大企業に就職して安定した生活を送りながらも
疑問を抱きながら働いていたサラリーマン時代。

そしてフルコミッションで高収入を得ていた
学生時代を赤裸々に振り返ります。

杉田さんが決心をしたのは34歳のときでした。

  「実家に帰省する新幹線の中で丸の内の夜景を
  眺めながら、僕の中で気持ちが整理されつつ
  あった。それは覚悟として確かな形になろうと
  していた。つまり、こういうことだ。
  サラリーマンのレールから降りよう。」

杉田さんは、サラリーマンに未来はないと
判断して、安定した生活と決別し、
勇気を持って独立起業へ踏み出します。

この決断に至るまでに、杉田さんは沢山の
副業や投資に挑戦して、失敗を経験をしました。

そして巡り合ったのが不動産投資でした。

不動産投資をすれば、家賃収入が得られます。
しかし、投資するためには、元手が必要です。

一体、どのようにして元手を用意して、
不動産投資を始めればいいのでしょうか?

世の中で、不動産投資をしている人を見ると、
もう既にある程度成功していて、最初の一歩を
どうやって踏み出したかがよくわかりません。

本書は、決してノウハウ本ではありませんが、
サラリーマンとしての苦悩や葛藤から脱し、
不動産投資を始めたときの杉田さんの過去を
物語として追体験できます。

  「実際、不動産投資は、会社を辞めずにできた。
  しかも労働集約型ではないから時間を削る
  こともない。継続的な収入を得ることも
  可能だ。僕が副業に求めていたすべての要素を
  満たしていた。
  さらに会社員であることが有利になる。
  というのはローンが組めるからだ。
  ローンを組むことによって、レバレッジを
  効かせることができる。」

人は、先が見えないと大きな不安を感じます。

本書は、その見えない未来を物語として
読むことができるので、新しい一歩を踏み出す
勇気を与えてくれると思います。

この本から何を活かすか?

これから日本の人口は減っていきます。

それだったら、日本で不動産投資するよりも、
人口の増える新興国で投資した方が確実に
儲けられるのではないか?

そう考える方もいるかもしれません。

しかし、杉田さんは自身がそうしたように、
最初は国内で始めることを勧めています。

実は、日本の不動産投資の利回りの方が、
下手な新興国よりもいいそうです。

また、日本は金融機関の融資や
不動産会社の仕組みも確立していて、
投資するための環境が整っています。

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| ビジネス一般・ストーリー | 05:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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破壊者 ハカイモノ

満足度★★★
付箋数:23

日本を代表するエンタテイメント企業グループ、
エイベックス・グループ。

浜崎あゆみさん、Every Little Thingなど、
数多くのアーティストが所属するのが、
レコード・レーベルのavex traxですね。

本書は、音楽プロデューサーも務める
エイベックス株式会社代表取締役会長CEO
松浦勝人さんの「ひとりごと」を綴ったもの。

「GOETHE」2009年10月号~2018年5月号に
連載された松浦さんのエッセイ
「素人目線 松浦勝人の生き様」の中から
厳選して改題したものです。

松浦さんと言えば、経営者としての手腕も
さることながら、公私に渡り話題の多い方
なので、どんなことを語るのか、
その発言には注目が集まります。

  「毎月1回、『ゲーテ』の読者に向かって
  話をして103回、8年7ヶ月。一度も休むこと
  なく話をしてきた。自分でもよく続いた
  ものだと思う。特にテーマを決めるわけ
  でもなく、その時その時、僕が思ったこと、
  感じたことを話してきた。
  読者に向かって話しているフリをして、
  自分に向かって自問自答してきたのかも
  しれない。」

第1回目に松浦さんが語るのは、
エイベックスの原点が街のレコード店に
あったこと。

そして、大きな転機となった小室哲哉さん
との出会いについてです。

2008年に小室さんが逮捕された際に、
松浦さんが6億5千万円ほどを個人的に
融資したことが大きな話題になりました。

ジュリアナ東京で、松浦さんは小室さんと
出会い、TMネットワークをプロデュース
することになります。

それから小室ファミリーが大成功を収め、
エイベックスの売上の大半を占めるように
なっていく。

しかし、徐々に松浦さんは小室さんの
考え方にはついていけなくなり、
ライバル心を燃やすようになります。

そんな時に松浦さんが発掘したのが、
浜崎あゆみさんでした。

  「初めて出会った時は、ビジュアルがいい
  から、アイドルになってしまわないかと
  心配になった。(中略)
  浜崎は、デビューの頃、話し方などで
  周りから “バカじゃないの?” と
  嫌われやすいところがあって、
  自分のことを “あゆ” と呼んでいるのを
   “私” に直したほうがいいんじゃないか
  という話になったけど、僕は
   “すべて素でいけ” と言った。」

浜崎あゆみさんが、アーティストとして
成功したのは、松浦さんが小室さんに対して
持った敵対心のおかげとも言えるでしょう。

松浦さんと小室さんとの間には、確執も
あったようですが、今では戦友という
心境に至っているのかもしれません。

  「いつも不安の中にいるから、無謀な
  挑戦もできた。エイベックスは、その時
  その時で大きな勝負に挑み、成功し、
  なんとか荒波を越えて成長してきた。
  不安の中にいるから、常に最悪のシナリオ
  を考える。エイベックスが明日倒産して、
  僕は家族ともども路頭に迷うという
  シナリオも常に頭の中にある。」

ゴシップ的な話しも十分に面白いのですが、
やはり松浦さんの経営者としての考え方や
焦燥感が現れているところが本書の魅力。

カリスマ経営者が何を感じ、どう考えて
行動しているのかが良く分かる本です。

松浦さんの何気ないつぶやきが、
非常に重い言葉として刺さるのは、
人間力の賜物なのでしょう。

この本から何を活かすか?

意外な話として松浦さんが語っていたのが、
エイベックスの「働き方改革」。

一般企業では、ずいぶん言われるように
なったことですが、エンタテイメント業界でも、
働き方改革を考えていることに、時代の流れを
感じました。

松浦さんは、こういったことにも積極的に
若い世代の感覚を取り入れようとしています。

  「社内にジュニアボードというプロジェクト
  を設置した。20代、30代の若手社員を中心に、
  会社のことを議論するプロジェクト。
  働き方だけでなく、新規ビジネスについても、
  僕なんかには思いつかない発想が出てくる
  ことを期待している。」

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| ビジネス一般・ストーリー | 07:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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貧乏モーツァルトと金持ちプッチーニ

満足度★★★
付箋数:23

サンライズパブリッシングさんより
献本いただきました。ありがとうございます。

誰もが、その才能を認める希代の天才音楽家、
アマデウス・モーツァルトさん。

彼には、汲めども尽きぬ作曲の才能がありました。

そのため、他の作曲家のように、自曲の権利を
管理して、その使用料で生計を立てるような
ことは考えませんでした。

わざわざ面倒な曲の権利を管理しなくても、
次々と創作する曲を切り売りし、十分に生計を
立てていけたのです。

しかし、彼と彼の妻には、かなりの浪費癖が
ありました。

ギャンブルと高価な服を好み、収入のほとんど
を使い果たし、それでも夜な夜な友人と飲み歩き、
全部をご馳走することを繰り返していました。

そんな生活をしていたため、モーツァルトさんの
生活は苦しかったと言われています。

残念ながら、音楽の才能があり過ぎたゆえに、
彼は権利を利用する必要性に気づきませんでした。

もし、彼が権利で儲けることを考えていたなら、
そんな使い方をしても、使い切ることできない
ほどの莫大な財産を成していたでしょう。

一方、その約100年後に生まれた音楽家の
ジャコモ・プッチーニさん。

「トスカ」、「蝶々夫人」、「ラ・ボエーム」
などのオペラの作曲で知られています。

プッチーニさんも偉大な音楽家の1人ですが、
純粋に作曲家としての才能だけを比べると、
モーツァルトさんには遠く及びません。

しかし、プッチーニさんは、自らの才能の
限界を知っていたからこそ、お金に困らない
優雅な一生を過ごしたと言われています。

彼の曲は、コリディル社という楽譜会社に
帰属していました。

そうすることで、プッチーニさんには、
オペラが公演されるごとに、上演権料のような
ギャラが安定的に入りました。

プッチーニさんは、オペラ作曲家として
人気を博し、彼の死に際しては、葬式は国葬
扱いとなり、イタリアでは国を挙げて、
喪に服し、半旗が掲げられたそうです。

モーツァルトさんと、プッチーニさんの
経済面での大きな違いは、知財管理による
マネタイズの差です。

これは単に、18世紀や19世紀の昔話で、
終わらせていい話ではありません。

現代のビジネスにおいても、知財の管理は
経済的な成否の鍵となります。

  「弁理士とは、未来を守り、未来を作る仕事
  である。そしてそのために、一見複雑に
  入り組んで見えるパテントビジネスを紐解き、
  最良のマネタイズ方法を提案するものであり、
  未来に向けた最適なビジネスパートナーの
  ひとりであると私は確信している。」

本書の著者は、正林国際特許商標事務所の
所長で、弁理士の正林正之さんです。

本書では、身近な事例から権利ビジネスの仕組み
を解説し、日本企業が世界で戦うための
ヒントを与えてくれます。

例えば、「日本のいちご」は、知財を管理が
できなかったばかりに、何百億円もの利益が
海外へ流出していると言います。

これは国家間だけの話だけでなく、
技術を持つ企業は同様に気をつけなくては
ならないことです。

世界を相手に戦うためには、攻めの知財活用が
必要なのです。

  「どうか、本書を単なる知的好奇心を充たす
  束の間のエンターテイメント・ビジネス書
  として閉じるのではなく、これから世界を
  相手に戦うそのきっかけのひとつにして
  いただきたい。」

本書には、日本が未来に経済的な繁栄を
していくためには、欠くことのできない
知恵が詰まっています。

この本から何を活かすか?

著作権には、「保護期間」があります。

では、なぜ、1928年に生まれたミッキーマウスの
著作権は、今でも保護されているのか?

  「アメリカの著作権法は、ミッキーをはじめと
  するディズニー社の主要なキャラクターの
  著作権が切れる直前になると、その保護期間の
  延長を定める改定措置を何度も繰り返している。」

このことから、アメリカの著作権法は、
「ミッキーマウス延命法」とか「ミッキーマウス
保護法」などとも呼ばれています。

現行の法律では2023年まで、ミッキーマウスの
著作権は保護されていますが、更にその先も
改定する動きがあるようです。

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