活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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新訂版 貧乏モーツァルトと金持ちプッチーニ


新訂版 貧乏モーツァルトと金持ちプッチーニ

サンライズパブリッシングの加藤さんより
献本いただきました。ありがとうございます。

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本書は、2018年7月に刊行された
『貧乏モーツアルトと金持ちプッチーニ』
の新訂版となります。

わずか、1年で新訂版が出る好評ぶり。

ただし、私も新訂版を読み直しましたが、
大事な部分は大きく変わらないため、
2018年8月13日に投稿した記事を再投稿
させていただきます。
====================================

誰もが、その才能を認める希代の天才音楽家、
アマデウス・モーツァルトさん。

彼には、汲めども尽きぬ作曲の才能がありました。

そのため、他の作曲家のように、自曲の権利を
管理して、その使用料で生計を立てるような
ことは考えませんでした。

わざわざ面倒な曲の権利を管理しなくても、
次々と創作する曲を切り売りし、十分に生計を
立てていけたのです。

しかし、彼と彼の妻には、かなりの浪費癖が
ありました。

ギャンブルと高価な服を好み、収入のほとんど
を使い果たし、それでも夜な夜な友人と飲み歩き、
全部をご馳走することを繰り返していました。

そんな生活をしていたため、モーツァルトさんの
生活は苦しかったと言われています。

残念ながら、音楽の才能があり過ぎたゆえに、
彼は権利を利用する必要性に気づきませんでした。

もし、彼が権利で儲けることを考えていたなら、
そんな使い方をしても、使い切ることできない
ほどの莫大な財産を成していたでしょう。

一方、その約100年後に生まれた音楽家の
ジャコモ・プッチーニさん。

「トスカ」、「蝶々夫人」、「ラ・ボエーム」
などのオペラの作曲で知られています。

プッチーニさんも偉大な音楽家の1人ですが、
純粋に作曲家としての才能だけを比べると、
モーツァルトさんには遠く及びません。

しかし、プッチーニさんは、自らの才能の
限界を知っていたからこそ、お金に困らない
優雅な一生を過ごしたと言われています。

彼の曲は、コリディル社という楽譜会社に
帰属していました。

そうすることで、プッチーニさんには、
オペラが公演されるごとに、上演権料のような
ギャラが安定的に入りました。

プッチーニさんは、オペラ作曲家として
人気を博し、彼の死に際しては、葬式は国葬
扱いとなり、イタリアでは国を挙げて、
喪に服し、半旗が掲げられたそうです。

モーツァルトさんと、プッチーニさんの
経済面での大きな違いは、知財管理による
マネタイズの差です。

これは単に、18世紀や19世紀の昔話で、
終わらせていい話ではありません。

現代のビジネスにおいても、知財の管理は
経済的な成否の鍵となります。

  「弁理士とは、未来を守り、未来を作る仕事
  である。そしてそのために、一見複雑に
  入り組んで見えるパテントビジネスを紐解き、
  最良のマネタイズ方法を提案するものであり、
  未来に向けた最適なビジネスパートナーの
  ひとりであると私は確信している。」

本書の著者は、正林国際特許商標事務所の
所長で、弁理士の正林正之さんです。

本書では、身近な事例から権利ビジネスの仕組み
を解説し、日本企業が世界で戦うための
ヒントを与えてくれます。

例えば、「日本のいちご」は、知財を管理が
できなかったばかりに、何百億円もの利益が
海外へ流出していると言います。

これは国家間だけの話だけでなく、
技術を持つ企業は同様に気をつけなくては
ならないことです。

世界を相手に戦うためには、攻めの知財活用が
必要なのです。

  「どうか、本書を単なる知的好奇心を充たす
  束の間のエンターテイメント・ビジネス書
  として閉じるのではなく、これから世界を
  相手に戦うそのきっかけのひとつにして
  いただきたい。」

本書には、日本が未来に経済的な繁栄を
していくためには、欠くことのできない
知恵が詰まっています。

この本から何を活かすか?

著作権には、「保護期間」があります。

では、なぜ、1928年に生まれたミッキーマウスの
著作権は、今でも保護されているのか?

  「アメリカの著作権法は、ミッキーをはじめと
  するディズニー社の主要なキャラクターの
  著作権が切れる直前になると、その保護期間の
  延長を定める改定措置を何度も繰り返している。」

このことから、アメリカの著作権法は、
「ミッキーマウス延命法」とか「ミッキーマウス
保護法」などとも呼ばれています。

現行の法律では2023年まで、ミッキーマウスの
著作権は保護されていますが、更にその先も
改定する動きがあるようです。

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| ビジネス一般・ストーリー | 04:38 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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NETFLIX コンテンツ帝国の野望 :GAFAを超える最強IT企業


NETFLIX コンテンツ帝国の野望 :GAFAを超える最強IT企業

満足度★★★
付箋数:24

本書には、2つの意味で裏切られました。

1つは、ネットフリックスに関して、
1997年の創業から2012年までの期間
だけしか、書かれていなかったこと。

冒頭で「日本語版特別寄稿」として、
ネットフリックスの2012年~2018年の
動きがフォローされています。

しかし、あくまで本文は2012年までの
同社の動きについてです。

なぜなら、原書が米国で刊行されたのが、
2012年だったからです。

本書は、オリジナルが刊行されて、
6年を経てからの邦訳となりました。

もう1つの裏切りは、ネットフリックスの
創業物語が、想像以上にエキサイティング
だったことです。

創業してからの数年間でネットフリックスの
カルチャーは出来上がりました。

それはその後に起こる熾烈な競争に
打ち勝っていくものでした。

本書で語られるスタートアップしてからの
物語なくしては、現在、GAFAを超える存在
とも言われるネットフリックスについて、
語ることはできません。

逆に、この創業の物語を知っていれば、
現在のネットフリックスの躍進は、
「やっぱりね」と、十分に予想できた
かもしれません。

本書には2つの意味で裏切られましたが、
良い意味ので裏切りの方が、圧倒的に
大きかったと言えます。

  「多くの成功物語と同じように、
  世界最大のオンライン映画レンタル会社
  ネットフリックスの創業の物語も、
  多少の事実を織り交ぜた面白い作り話
  で出来ている。これに対して冒頭の
  エピソードは真実に近い。
  会社の公式説明によれば、ヘイスティング
  は地元のビデオレンタル店で延滞料金を
  請求されたのをきっかけに、
  後日スポーツジムでランニング中に
  サブスクリプションモデルを思い付いた。」

ネットフリックスのすべての始まりである、
冒頭のエピソードの部分は、ここでは
あえて紹介しませんでした。

ぜひ、本書を手に取って読んでください。

ネットフリックスはいかにして、
動画配信の覇者になりえたのか?

その秘密は、創業の物語の中にあります。

物語の主人公は共同創業者の
リード・ヘイスティングスさんと
マーク・ランドルフさんです。

2人は創業した当時、すでに社会経験を
積んでいたので、学生がガレージで始めた
スタートアップとは異なります。

それが本書の面白さの1つでもあります。

2人は、1998年にはウェブサイトでの
DVDレンタルを開始。

そして、その翌年には定額制のレンタル
サービス「マーキー・プログラム」を
始めます。

これにより、当時レンタル会社の
最大の収入源だった「延滞料金」を
捨てることになります。

サブスクリプションでは先行したものの、
2000年を過ぎてDVDの価格が下がり、
ウォルマートなども市場に参入し、
過酷な価格競争に突入します。

そしてネットフリックスは2007年から
事業の主軸をDVDレンタルから、
ビデオ・オン・デマンド方式での
ストリーミング配信サービスに転換。

これを機に大きく躍進し、アメリカでの
インターネット通信量の3分の1を
同社が占めるようにまでなっていきます。

本書は、フリージャーナリストの
ジーナ・キーティングさんの処女作。

入念な取材と、その筆力によって、
ネットフリックス創業物語の、
空気感と興奮した様子を伝えます。

この本から何を活かすか?

本書の各章のタイトルが映画の
タイトルになっています。

 第1章 暗闇でドッキリ
 第2章 続・夕陽のガンマン
 第3章 黄金狂時代
 第4章 宇宙戦争
 第5章 レオン
 第6章 お熱いのがお好き
 第7章 ウォール街
 第8章 キック・アス
 第9章 我等の生涯の最良の少年
 第10章 帝国の逆襲
 第11章 Mr.インクレディブル
 第12章 真昼の決闘
 第13章 大脱走
 第14章 勇気ある追跡
 第15章 ニュー・シネマ・パラダイス

このタイトルに内容がうまく
マッチしているのが素晴らしい。

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| ビジネス一般・ストーリー | 05:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である


Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

満足度★★★★
付箋数:27

あなたの職場に、無礼な人はいませんか?

ほとんどの人は、無礼な態度を取られると、
少なからず気分を害するものです。

しかし、無礼がもたらすのはそれだけでは
ありません。

 ・無礼な人は同僚の健康を害する
 ・無礼な人は会社に損害をもたらす
 ・無礼な人はまわりの思考能力を下げる
 ・無礼な人はまわりの認知機能を下げる
 ・無礼な人はまわりを攻撃的にする

どれだけ、会社に損害をもたらすのかと
いうと、ある調査結果では次のような
データが明らかになっています。

 48%の人が、仕事にかける労力を
 意図的に減らしている。

 38%の人が、仕事の質を意図的に
 下げている。

 63%の人が、無礼な人を避けるために
 仕事に使うべき時間が奪われている。

無礼な態度は、人に巨大なストレスを
与えます。

更に、誰かが無礼に振る舞うと、
それは他の人にも伝染して、次の無礼を
生む悪循環が起こります。

しかしその一方で、礼節ある態度も
礼節を生みます。

無礼さだけでなく、礼節の伝染力も
強いのです。

人はいい態度に接すると、いいことに
注意が向くようになります。

本書は、礼節を武器として個人も会社も
成功するための本です。

著者は、ジョージタウン大学マクドノー
・スクール・オブ・ビジネス准教授の
クリスティーン・ポラスさん。

日本には「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
という言葉があります。

人格者ほど、無礼や尊大な態度は取らず、
謙虚であるというたとえです。

これは米国でも同様で、一流のエリート
ほど不機嫌にならず、礼節ある態度を
取っているようです。

本書では、無礼のデメリットと
礼節のメリットを明らかにして、
あなたやあなたの会社の礼節を高める
手助けをします。

まずは、自分の礼節をチェックする
必要があります。

 方法1 他人からフィードバックをもらう
 方法2 できるコーチから指導を受ける
 方法3 同僚や友人に協力してもらい
    チームで改善に取り組む
 方法4 ゴールドスミス式360度フィードバック
    を利用する
 方法5 人の感情を読み取る訓練をする
 方法6 毎日、日記をつけてみる
 方法7 「食う・眠る・動く」で自分を
    大切にする

そして、礼節のある人は次の3つの原則を
守ります。

 原則1 礼節のある人は笑顔を絶やさない
 原則2 礼節のある人は相手を尊重する
 原則3 礼節のある人は人の話に耳を傾ける

あなたがこの原則を守り、礼節ある人に
なったとしても、同じ組織に無礼な人が
いると、礼節の効果は半減してしまいます。

そこで、本書では個人のレベルに留まらず、
礼節ある会社になる方法も示します。

入り口で、無礼な人を見極めて採用せず、
社員には守るべき価値観を伝え続け、
礼節の高さを評価するシステムも
取り入れます。

  「この本は単なるハウツー本ではない。
  これはいわば宣言の書だ。
  最新の研究成果など細かいことも
  書いているが、主として礼節を高める
  ために、今よりほんの少しだけ
  努力するよう読者を促す内容にした。
  読者には、この問題から目をそむけて
  ほしくないし、間違っても礼節に
  反するような行動は取ってもらいたくない。
  今すぐにでも礼節を高めることに
  貢献してもらいたいと思う。」

ポラスさんの非常に強い意志が伝わります。

そして本書を読むと、礼節のいい人と
接したときのように、気分も良くなるので、
是非、オススメしたい一冊です。

この本から何を活かすか?

本書では、人の話を聞くときに留意する
4つのポイント「RASA」が紹介されていました。

 Receive 受け止める
 Appreciate 尊重する
 Summarize 要約する
 Ask question 質問する

仕事のときでもプライベートのときでも、
この4点には注意する必要がありますね。

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| ビジネス一般・ストーリー | 05:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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航空のゆくえ 自由化の先にあるもの


航空のゆくえ: 自由化の先にあるもの (ちくま新書)

満足度★★★
付箋数:18

1903年12月17日、ライト兄弟が開発した、
ライトフライヤー号は、世界で初めて
有人動力飛行に成功しました。

それからわずか6年後、フランス人の
ルイ・ブレリオさんは、ドーバー海峡の
横断飛行に成功します。

航空の歴史は、技術発展の歴史。

当初、飛行距離が国内に留まっていた
ときは問題ありませんでしたが、
飛行距離が伸びて他国にまで及ぶと
新しい問題が生じるようになりました。

そこで初めて、「領空」という概念が
登場します。

ときは、第一次世界大戦。

そこで、爆撃機などによる攻撃の脅威を
抑えるために、「排他的領空主権」、
自国の領空を完全かつ排他的に支配する
という考えが登場しました。

その後、パリ条約(国際航空条約)
によって、領空主権が国際法として
明記されたのは、1919年のことでした。

今から100年前のことです。

航空はこれまで、どのような歴史を辿り、
これからどんな未来に進んでいくのか?

  「本書が試みようとしたのは、
  航空の変転が世界の変化と同じ歩調
  であることから、航空のあり方を
  詳細に検証することによって、
  世界の今後を展望しようという
  ことである。」

著者は、国際公法を専門とし、
空港勤務も経験された柴田伊冊さん。

空港勤務時代には、航空機事故対応、
運用管理、法令審査などを歴任した
方です。

本書は大きく二部で構成されています。

前半は、第二次大戦後の復興期から
自由化の時代まで現代史を俯瞰した、
「Ⅰ 航空現代史」。

後半は、アメリカ・ヨーロッパ・
アジア・太平洋の各地域の航空の
現状を分析した「Ⅱ 世界の再構築」。

以前は、レガシーキャリアと呼ばれる
フルサービスを提供する、大手航空会社
が独自の路線を運行していました。

それが20世紀後半に入ってから、
共同運航便(コードシェア)が活用される
ようになって、航空会社の経営は
大きく効率化されることになります。

更に、1960年台に入り、英レイカー航空や
米サウスウェスト航空によって、
いわゆるローコストキャリア(LCC)の
ビジネスモデルが確立しました。

LCCの登場以降、運賃の多様化で運航が
柔軟になり、国々が地域として一体化し、
多国間での航空の自由化が進みました。

当初、LCCの安全性やサービスを疑問視
する人も多かったと記憶していますが、
今では、LCCは選択肢の1つとして、
当たり前の存在になっています。

本書では、これまでの航空の発展史を
丁寧に紐解き、エアラインの世界から
地球の将来までを展望します。

 Ⅰ 航空現代史
 第1章 混乱と荒廃の世界に秩序を打ち立てる
 第2章 自主性を確立する
 第3章 国際航空を航空協定の変遷からみる
 第4章 自由を追求する
 Ⅱ 世界の再構築
 第5章 新たな世界の模索
 第6章 アメリカが自由を普及させる
 第7章 ヨーロッパのための自由
 第8章 アジア・太平洋地域のその後
 終章 航空の近未来

本書の内容は、かなりマニアックです。

ただし、そのマニアックさが、
いわゆるエアライン好きな方の好みに
合うとは限りません。

一度、書店で手に取って中身を見てから
購入を判断することをオススメします。

この本から何を活かすか?

現在、私たちが飛行機で自由に他国と
行き来できるのは、それぞれの国との
「二国間航空協定」があるから。

この航空協定では、5つの空の自由が
扱われています。

 1. 上空通過の自由
 2. 技術的な着陸の自由
 3. 相手国への運行の自由
 4. 自国への運行の自由
 5. 相手国から第三国への運行の自由

こういった背景があって運行されて
いることは、普段飛行機に乗るときには、
全く考えたことはありませんでした。

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プレゼン・コンシェルジュが教える 社会人1年目の「アピり方」


プレゼン・コンシェルジュが教える 社会人1年目の「アピり方」

満足度★★★
付箋数:20

  「本書は新社会人、または社会人歴の
  浅い方がビジネスマナーだけでなく、
  プラスアルファの言葉がけや行動で、
  周囲から一目置かれる存在になって
  いただくための本です。」

パッと見ただけでは、新社会人向けの
ビジネスマナーの本のように思えます。

しかし、よくよく読んでみると、
期待を超える仕事の仕方、さり気ない
アピールの仕方が盛り込まれています。

それは、著者の天野暢子さんが、
プレゼンコンシェルジュとして
活躍する方だからなのかもしれません。

社会人は存在自体が、一種のプレゼン。

普段からの自然なアピールの仕方が、
後々に効いてきます。

  「私は新卒で中堅の広告代理店に
  就職し、新聞の広告スペースを
  買いつける担当をしていました。
  大手代理店との枠取り競争の中で、
  経験の少ない私の要望をどうしたら
  聞き入れてもらえるかをつねに
  考えていました。そして、その中で
  さりげないけれど、光り輝くすてきな
  方々の言動を研究してマネし、
  仕事を勝ち取ってきたのです。」

アピールし過ぎると、周りから見ると、
イタかったり、鼻についたりします。

さりげないアピールの力加減が大事。

ただ、その力加減が新社会人には
難しく感じてしまうものです。

例えば、研修などの何十人もが
集合する場合の「正しい席の着き方」。

講師にやる気を見せるために、
最前列に座ることが正解でしょうか?

  「前に立つ司会者や講師などの
  スピーカーからよく見えるのは
  最前列ではありません。
  真下や最前列は案外見にくいもので、
  2~3列目あたりの中央がよく見えます。
  自分をアピールして覚えてもらいたい
  なら、会場に真っ先に行って、
  その席を確保しましょう。
  そして、話は相づちを打ちながら
  聞きます。」

ここまでなら、普通のマナー本です。

本書には、これにプラスアルファの
さり気ないアピりポイントを加えます。

  「話している人のほうに椅子ごと
  体を向けて座る」

そんなに張り切って発言しなくても、
周囲とのちょっとした違いが、
講師からするとかなり印象に残ります。

また、何回も続くセッションなら、
毎回同じ席に座るようにします。

  「目立つ外見でなくても繰り返し
  同じ席に座るだけで、群衆の1人
  ではなく、キラリと光る
   “いつもあの席の人” として
  印象に残すことができるのです。」

ちょっとした座り方の工夫で、
相手に与える印象は大きく異なります。

社会人として研修に参加する機会は
いくらでもありますが、この積み重ねが、
数年経つと更に大きな差になるのです。

本書では、89のビジネスマナーを
紹介しています。

少し社会人経験のある人なら、
そんなの常識と思うかもしれません。

しかし、そこから一歩踏み込んだ、
「アピりポイント」までは、
できていない人が多いと思います。

自分は同期や同僚と比べて、
アピールできていないと思う方は、
参考にして欲しい本です。

この本から何を活かすか?

2019年6月4日、「闇営業問題」で
吉本をクビになった入江慎也さん。

本書では、「できる人の持ち物」の
エピソードで、入江さんを紹介しています。

  「入江さんは携帯電話の充電ケーブルを
  通信キャリア全社分を持ち歩いている
  とのことです。携帯電話の電池切れで
  困っている先輩にいつでもお貸し
  できるので感謝され、それがきっかけに
  信頼関係ができて、ときに食事を
  ごちそうになったり、仕事を任せて
  もらったりしていったのだそうです。」

振り込め詐欺グループとの関与は別にして、
こういた細かい所への気配りはさすがです。

人脈作りの達人の、なせる技なのでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| ビジネス一般・ストーリー | 04:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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