活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

エリザベス女王-史上最長・最強のイギリス君主


エリザベス女王-史上最長・最強のイギリス君主 (中公新書)

満足度★★★★
付箋数:26

2020年1月に、イギリスのハリー王子と
メーガン妃が王族の立場から離れて、
北米で活動すると発表しました。

ハリー王子というのは通称で、正式には、
サセックス公爵ヘンリー王子です。

言わずも知れた故ダイアナ妃の次男ですね。

その配偶者のメーガン妃は、
SUITS/スーツ』のレイチェル・
ゼイン役で知られる米女優さんです。

2人の離脱問題は「メグジット」と言われ、
イギリス王室がどのように対応するかが
注目されていました。

エリザベス女王は王室の公務から
引退する二人に対し、王室を意味する
商標の「Sussex Royal」の使用を
禁じました。

家長としてときに厳しい判断をする
エリザベス女王は、2022年2月に、
イギリス史上はじめて「在位70周年」
を迎えます。

これまでのイギリス王室の歴史の中で、
最も長い在位期間を誇るエリザベス女王も
すでに90歳を超えています。

しかし、今なお引退の意向はなく、
精力的に公務活動を行っています。

エリザベス女王とは、果たして
どのような人物なのか?

今やエリザベス女王といえば、
現在の女王を指しますが、
正しくはエリザベス2世です。

1952年2月、25歳で即位しました。

イギリスだけの君主ではなく、
カナダ、オーストラリア、ニュージーランド
など合わせて16カ国の元首でもあります。

エリザベス女王には、これまでウィンストン
・チャーチルさんはじめ、最近のボリス・
ジョンソンまで14人の首相が仕えてきました。

エリザベス女王は、「政治的な経験を
長く保てる唯一の政治家」とも評され、
決して「お飾り」ではありません。

70年近い在位の中で、政治に関与し、
そして多くの事件にも遭遇しました。

ダイアナ妃が人気があった頃や、
死後の対応に対して、いろいろと非難
されることもありました。

  「本書は、イギリス史上はもとより、
  現存する君主のなかで最長の在位記録
  を誇る、このひとりの女王の人生を
  振り返ることで、第二次世界大戦後の
  70年に及ぶイギリスと世界の歴史を
  ひもといていく物語である。」

本書は、波瀾万丈の人生を送る
最強の女王陛下、エリザベス女王の
評伝です。

著者は、『立憲君主制の現在』などの
著作で知られるイギリス政治外交史
の専門家、君塚直隆さんです。

君塚さんは、最初、存命中の人物の
評伝を書くことには、躊躇があった
ようです。

それは「棺を蓋いて事定まる」という
格言があるとおり、死後でないと、
その人物評が定まらないからです。

しかし、今回、王室文書館の史料を
閲覧・使用する許可を、イギリス王室
から得て、今回の執筆に至りました。

私も物心がついたころには、
エリザベス女王は、すでに女王でした。

チャーチル首相と一緒に、教科書に
載っていた歴史上の人物が、
現在進行形で公務を行っていることは、
何か不思議な感じがします。

イギリスを取り巻く環境は、日本からは
見えない部分もあり、本書はイギリスの
現代史を知る上でも貴重な本です。

  「女王と王室のこれまでの道のりは、
  決して平坦なものではなかった。
  20世紀末には、一時は存亡の危機に
  さえ陥りそうになったこともある。
  そのような幾多の試練を乗り越えて、
  今日のイギリス王室、さらには
  イギリスの姿を築き上げてきた
  エリザベス2世とはどのような人物
  なのであろうか。」

是非、本書でイギリス女王の怒涛の人生を、
楽しんでください。

この本から何を活かすか?

現エリザベス女王の父親は、
ジョージ6世です。

この英国史上最も内気な国王と
言われたジョージ6世を描いた映画が、
英国王のスピーチ』。

本書で史実がわかった上で、
この映画を見てみたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 社会・国家・国際情勢 | 06:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

文藝春秋オピニオン 2020年の論点100


文藝春秋オピニオン 2020年の論点100 (文春ムック)

満足度★★★
付箋数:22

文藝春秋が1992年から毎年刊行している
ムック『日本の論点』。

存在は知っていましたが、
今回、初めて読みました。

毎年、この本を楽しみにしている人が
多いと聞いていましたが、それも納得。

視野の広がる、お得感のある本でした。

対論のコーナーでは、異なる意見の2人の
コラム(論文)が掲載されています。

比較しながら読むと、そのテーマに
ついて多角的に見ることができるので、
自分の考えも深めることができます。

2020年版で扱われている対論をいくつか
ピックアップすると以下の通りです。

 ・愛子天皇を認めるべきか
 ・FB「リブラ」がもたらすもの
 ・キャッスレス社会の未来
 ・夫婦別姓で社会はよくなるのか
 ・受験改革で英語力はアップするのか

普段から自分の興味があるテーマは、
もちろん楽しむことができます。

しかし、こういった詰合せの本では、
単書では手を伸ばさないテーマでも
読めるのが有り難いところです。

対論以外でも、政治・国際・経済・社会・
文化・メディア・生活・医療・芸能・
スポーツ・教育・科学の分野のコラムが
掲載されています。

各コラムは2~4ページの分量でコンパクト
に要点がまとまっています。

以下、私が気になったコラムを2つほど
紹介します。

・人はなぜ「あおり運転」をやめられ
 ないのか(中野信子さん)

  「(加害者は)マイルールを守らない
  奴を懲らしめるのは、彼らにとって
   “正しい” ことなのです。
  この正義感に基づく制裁行動は、
  脳内でドーパミンという神経伝達物質
  を分泌させます。
  ドーパミンは “自分は正しいことを
  している” との充足感を与え、
  脳に快感をもたらします。
  すると、ますます相手を攻撃する
  気持ちが強まって、怒りの感情が
  持続してしまうのです。」

この解説を読む限り、あおり運転を
なくすことは、無理そうですね。

彼らの自分が正しいという快感が、
攻撃を加速しているので、
手のつけようがありません。

では、なくならないことを前提にして、
どのように対処すべきなのか?

  「まずは、話が通じる相手だと
  考えてはいけません。たとえるなら、
  猛獣のライオンかヒグマです。
  彼らは攻撃を完遂するまで満足
  しません。すぐにドアをロックして、
  警察に通報してください。
  怒りに支配されている相手に対しては、
  逃げるしかありません。」

災害に対する避難訓練を行うように、
あおり運転からも迅速に避難するように
訓練しておいた方がよさそうです。

・iPS細胞に立ちはだかる三つの壁
 (森健さん)

2012年にノーベル生理学・医学賞を
受賞した山中伸弥さんのiPS細胞への
期待は非常に大きいものがあります。

しかし、このコラムではiPS細胞の
医療の実現には3つの課題があることを
指摘しています。

  「第一に、現状の見込みではiPS細胞を
  適用できる人は日本人の3~5割程度
  に止まるとされる点。(中略)
  第二に、実際の医療への適用は
  はるか先という点だ。(中略)
  第三に、薬価がいくらになるかと
  いう問題だ。(中略)」

実際には、医療への実現性はあまり
高くない状況で、政府からは巨額の
研究費が支給され続けていまです。

医療の改善のことを優先で考えると、
iPS細胞よりもっと実現性の高い
他の先端医療に目を向けるべきと
指摘されています。

この本から何を活かすか?

日本がキャッシュレス社会の実現に
向けて、本格始動したのは2018年から。

本書のコラムによると、日本に先駆け
キャッシュレス化が進んだ中国から、
学ぶべきことがあるようです。

キャッシュレス決済による新たな詐欺
や犯罪が生まれています。

中国の先行事例を参考にして、
デメリットの発生を抑えつつ、
メリットが最大限享受できるように
普及を進める必要があります。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 社会・国家・国際情勢 | 05:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考


21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考

満足度★★★★
付箋数:29

人間は、よくわからないものに
「不安」や「恐怖」の感情を抱きます。

かつては、地震や洪水、飢饉などの
自然現象に対して、人類は知識が
ほとんどありませんでした。

そのため、自然現象の恐怖から逃れる
ために行ったのは、祈祷でした。

現代では、自然現象のわからない
恐怖から脱することで、合理的な
対応策が取られるようになりました。

その一方で、私たちは新たな見えない
恐怖に直面しています。

それは人類が高度に発達したからこそ
逆に見えなくなってしまったこと。

大量の情報が溢れかえり、何が真実かが
見えなくなってしましました。

更には、世の中のグローバル化や、
ITとバイオテクノロジーの発展によって、
私たちはこれまでにない難題を
突きつけられています。

新たな見えない時代において、
私たちはどう生きるべきなのか?

本書は、そんな壮大な問に答える一冊。

  「私は歴史学者なので、人々に食べ物
  や着る物を与えることはできないけれど、
  それなりの明確さを提供するよう努め、
  それによって世の中を公平にする
  手助けをすることはできる。
  それに力を得て、私たち人間という
  種の将来をめぐる議論に加わる人が、
  たとえわずかでも増えたなら、
  私は自分の責務を果たせたことになる。」

本書は、21世紀の「知の巨人」として
認められる、イスラエルの歴史学者、
ユヴァル・ノア・ハラリさんの最新作。

世界中で大ベストセラーになった
サピエンス全史』では、人間の過去を
見渡し、ヒトが地球の支配者となった
過程を明らかにしました。

次作『ホモ・デウス』では未来を描き、
人間がいずれ神になる可能性や、
知識と意識の行く末について論じ、
世界に衝撃を与えました。

今回、ハラリさんが考察したのは、
人類が直面する「現在」についてです。

  「本書では、 “今、ここ” にズームイン
  したいと思っている。かといって、
  長期的な視点も失いたくない。
  遠い過去や未来についての見識は、
  現在の問題や、人間社会が抱える
  差し迫ったジレンマを理解する上で、
  どう役に立つのか?
  現時点で、何が起こっているのか?
  今日の重大な課題や選択は何か?
  私たちは何に注意を向けるべきか?
  子どもたちに何を教えるべきか?」

ハラリさんは、本書で21の重要課題を
取り上げ、私たちの思考を導き、
見えない恐怖や不安から解き放ちます。

取り上げられるのは、次の21テーマです。

 幻滅/雇用/自由/平等/コミュニティ
 /文明/ナショナリズム/宗教/移民/
 テロ/戦争/謙虚さ/神/世俗主義/
 無知/正義/ポスト・トゥルース/SF
 /教育/意味/瞑想

1つのテーマで1冊づつ本が書けるほど
広いトピックを扱っています。

しかし、異なるように見えるテーマが
根本的には実はつながっていて、
それぞれを考察することで、私たちが
どのように思考して、どう行動すべき
かが、少しずつ見えてきます。

人類の知を進化させるとまで言うと
ちょっと大げさかもしれませんが、
それだけ内容のある本です。

今回もベストセラーになることは、
間違いない、世界が待望していた一冊。

サピエンス全史』『ホモ・デウス
に続き、本書も柴田裕之さんが翻訳を
担当しているので、安心して読めます。

この本から何を活かすか?

個人的に興味深かったのは、
他の壮大なテーマと同列に
「SF」について語られていた点です。

  「21世紀初頭における最も重要な
  芸術のジャンルは、SFかもしれない。」

テクノロジーの未来についての論文を
読む人は少なくても、SF作品を通じて
未来をイメージする人は多い。

そのためハラリさんは、SFが未来を
どう描くかは大きな責任を負っている
と指摘しています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 社会・国家・国際情勢 | 05:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

大前研一 日本の論点2020~21


大前研一 日本の論点2020~21

満足度★★★
付箋数:24

  「本書『日本の論点』はプレジデント誌
  で連載している “日本のカラクリ” の
  1年間のストックをベースにして、
  反響の大きかった稿を中心にピックアップ
  し、加筆修正して取りまとめている。
  必ずしも最新の状況を反映して書き直して
  いない。書いた時点での起承転結を重視
  しているからだ。」

大前研一さんが執筆するこのシリーズも
2012年から数えて、今年で7年目となります。

今回のテーマは「アホな指導者の下で
どう生き抜くか」ということ。

  「21世紀初頭の20年が過ぎようと
  している。世紀の節目にあって、
  世界を俯瞰して改めて感じるのは、
  民主主義の危機的状況だ。
  ありていに言うなら、 “アホ” が支配
  する世界になったということである。
   “我々のリーダーはしっかりしている” 
  と国民が胸を張って言える国はどれだけ
  あるだろうか。」

大前さんが「アホな指導者」と言っている
のは日本のことだけではありません。

今回、その筆頭として挙げられているのは、
イギリスのジョンソン首相です。

2016年6月に国民投票で可決された、
イギリスのEU(欧州連合)離脱。

しかしその後、離脱協定案が否決され、
イギリスは合意なき離脱のリスクに
さらされています。

出口の見えないブレクジット問題の中で、
2019年7月に選任されたのが、
前ロンドン市長で離脱派の急先鋒だった
ボリス・ジョンソン首相でした。

ジョンソンさんは、新たな離脱協定を
EUと結ぶべく、再交渉に挑みましたが、
あっけなく突き返されました。

それでもジョンソンさんは、合意なき離脱
も辞さないとの姿勢を崩していないため、
イギリスでは危機感が高まっています。

このブレクジット問題に関して、
大前さんの次のように結論づけています。

  「イギリスのEU離脱交渉は出口の
  見えない状況が続く。EU離脱を煽った
  国内世論も沈静化に向かっている今、
  最良の策は離脱について再国民投票を
  行うことである。EU側も密かにそれを
  望んでいるはずだ。」

2016年の国民投票から3年経ち、
当時高校生だった層が選挙権を得ています。

特に若い層ほどEU残留にメリットを
感じているようですので、再国民投票が
実施できれば、残留の方向で固まる
可能性は高いでしょう。

国の指導者以外で、大前さんがアホだと
こき下ろしているのは、現代貨幣理論
(MMT)を提唱するニューヨーク州立大学の
ステファニー・ケルトン教授です。

  「財政赤字容認派が信奉している
  MMT理論は、 “低欲望社会” という
  日本の特殊性を理解していない空論
  である。現在60代~50代後半の
  バブル世代がリタイアするときが、
  日本が低欲望社会から脱却する
  きっかけになるかもしれない。」

低欲望社会とは、消費行動が極端に
萎縮した日本を指す、大前さんの造語です。

バブル崩壊後、日本は世界で唯一の
低欲望社会に陥ったとされています。

しかし、現在60代~50代後半の世代は
バブルを経験しているので、この世代が
リタイアすると、それまで世代とは違う
お金の使い方をすることが期待されています。

大前さんは、借金してでも遊ぶ、
借金を残して死んだ方が得だと思う人が
増える可能性があると見ています。

本書は、最近の大前さんの独自の視点が
まとて読める一冊です。

この本から何を活かすか?

大前さんは、かつてマッキンゼーで
日本人初の取締役会メンバーを務めました。

更に、その後世界で7人だけの執行常務会
委員の1人にもなりました。

なぜ、大前さんはマッキンゼー初の
日本人取締役になれたのか?

その理由は、学生時代のアルバイトの
経験があったからだといいます。

大前さんがやったのは通訳案内業。

  「わがままな高齢者からなる団体を
  率いて日本中を案内して回った。
  総勢2500人を文字通り日本のあらゆる
  ところを案内した。この6年間にも経験が
  リーダーシップ、EQ、説得力などに
  つながり、社会に出てから大いに役立ち、
  グローバル企業に入ってからもこれが
  ものを言った。」

外国人旅行者が増えている今の日本は、
大前さんのようなスキルを培う
大きなチャンスが転がっています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 社会・国家・国際情勢 | 05:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

人生が変わるすごい「地理」 【学問】の力で働き方と生き方の【答え】が出る!


人生が変わるすごい「地理」 【学問】の力で働き方と生き方の【答え】が出る!

満足度★★★
付箋数:24

2010年に日本のGDP(国内総生産)は、
中国に抜かれて、世界第3位になりました。

それまでの日本は長年、世界第2位の
経済大国という地位を守っていました。

ところで、なぜ、中国に抜かれるまでの
日本のGDPは、世界で2番目だったのか?

ちなみに、GDP世界1位はアメリカです。

アメリカは領土も大きく、人口も多く、
資源も豊富なので、GDPで世界トップに
なるのも当然です。

一方、日本はアメリカに比べて国土も
小さく、資源も少ない国です。

そんな環境の中にあって日本は、
優れた技術力と真面目で勤勉な国民性
によって、世界第2位のGDPまで
登り詰めた。

つまり、日本人の気質の優位性が、
国土の基本スペックの脆弱さをカバーし、
世界2位になった。

私はかつて日本のGDP学校で習った頃、
なんとなくそんなプラスのイメージを
持っていました。

  「ところが、これは、実は幻想なのです。
  たしかに日本人は勤勉で、よく働きます。
  日本が2番目となった大きな要因は
   “人口が世界で2番目” だったから、
   “経済が世界で2番目” だったのです。」

しかし、日本が西ドイツを抜いて、
世界第2位のGDPになった頃の人口は、
世界で6番目で、2番目ではありません。

これは、どういうことか?

実は、当時日本は「先進国の中で」
人口が2番目に多かったのです。

人口が1位の中国、2位のインド、
4位のソ連、5位のインドネシアは、
その頃、先進国というくくりには
入っていませんでした。

つまり、日本の人口が先進国で2番目で
あるという事実が、GDPでも2位だった
根源的な理由だったのです。

そうすると、2010年に中国が日本を抜いた
理由も理解できます。

それまで、人口だけは多かった中国ですが、
先進国並みの経済力を身につけてきたので、
GDPで第2位になるのは必然だったのです。

  「大部分の人は、学校で学んだ地理を、
  たとえばクイズを解くことや、
  感想を言うことにしか使っていません。
  それはもったいないのです。
  地理とは、単に地名や地理的用語を
  正しく覚えることではありません。
  その本質は、それらの事項に関する
  論理的な裏づけを持つことです。
  本質を知れば、相互に有機的な
  関連性を持った情報がストーリーと
  なって、頭に入ってきます。」

本書は、地理的思考を身につけるための本。

地理的思考とは、現代の孫子の兵法とも
いえる、人生の成功の鍵です。

なぜなら、地理から授かった環境への
知見を人生にフィードバックすることも
可能だからです。

本書の著者は、バラエティプロデューサー
の角田陽一郎さん。

元TBSのプロデューサー、ディレクターで、
「さんまのスーパーからくりテレビ」や
「中居正広の金スマ」、「EXILE魂」
などを担当していた方です。

個人的には、イメージしいた地理の本
とはかなり違いました。

それは、いい意味での期待外れ。

地理的思考によって、包括的に社会全体
について学ぶことができます。

広範囲に知的好奇心が刺激されました。

そして、知識を有機的に広げていく
方法も学ぶことができます。

この本から何を活かすか?

世界には、いくつの国があるのか?

こう聞かれると、角田さんは、
「約200」と答えるようにしている
そうです。

なぜ角田さんは、「約」という、
あいまいな答え方をするのでしょうか?

それはどこの「国」を国として承認
しているかは、立場によって大きく
異なるから。

例えば、南太平洋上にニウエという
人口1500人ほどの島国があります。

日本政府がニウエを国として承認した
のは2015年のことでした。

しかし、日本が承認する前と後で、
ニウエの状況が大きく変わった
わけではありません。

つまり、日本政府が承認している国数
は答えられても、ざっくり国の数は?
と聞かれても答えにくいのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 社会・国家・国際情勢 | 05:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT