活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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すべての教育は「洗脳」である

満足度★★★
付箋数:24

このように書くと、両方のファンの方から
反感を買いそうですが、本書を読んで、
私は、あらためて実感しました。

堀江貴文さんと、大前研一さんは似ている。

私のこの感想が、お二人の耳に届くことは
ないと思いますが、こう言われると、
きっとご本人たちも嫌がることでしょう。

それは、お二人とも他人とは違う人生を
歩んできたという自負があるから。

大前さんの方が、主張もやっていることも
大人のやり方で、「国家」を敵とみなします。

堀江さんは、若い世代に届きやすい言葉で語り、
世間の「大人」を敵とみなします。

それでも主張に耳を傾ければ向けるほど、
同じことを言っていることがわかります。

さて、本書は堀江さんによる学校不要論です。

「学校教育=洗脳」という、良くも悪くも
世間が過敏に反応しそうな言葉を選んでいる
ところが堀江さんらしいところです。

どんな言葉を使うと、世間の大人たちが、
目くじらを立てるかをよくわきまえています。

  「日本には、僕のような “我慢しない人” を
  軽蔑する文化がある。
  そして “我慢強い人” を褒め称える文化がある。
  どんなに不満があっても、どんなに理不尽な
  状況に置かれても、それを耐え忍ぶことを
  美徳とし、耐えしのいだ先にこそ “成功” が
  待っているような言説がまかり通っている。
  ほとんどマインドコントロールに近い
  不条理なこの呪いが、この国全体を覆っている。

  その原因は何か?

   “学校” なのである。
  旧態依然とした学校教育の中で、日本人は
  洗脳されている。やりたいことを我慢し、
  自分にブレーキをかけ、自分の可能性に
  蓋をすることを推奨する恐ろしい洗脳が、
  白昼堂々なされているのが今の学校なのだ。」

学校はもともと、子どもという原材料を
使って、「産業社会に適応した大人」を
大量生産する工場だった。

それは、優秀で従順な国民を
作り出すための国家が考えた戦略。

しかし、インターネットの登場によって、
そもそもの「国民国家」という概念が
消失しつつあると堀江さんは考えます。

大前さんが昔から主張していることでは、
インビジブルコンチネント(見えない大陸)
の出現に該当する考えです。

これまでの国という概念が違っているので、
必要とされる人材も異なります。

当然、それを作り出してきた学校の
存在意義も問われるべきだと
堀江さんは考えます。

そして、本書で最も堀江さんが伝えたいのが、
「ハマることの大切さ」です。

寝食を忘れるくらい、自分がやりたいことに
没頭する体験をしてみる。

そうすると、新しい道が拓けてくる。

堀江さんが考える「学び」の本質とは、
「没頭」です。

脇目もふらずに没頭し、がむしゃらに
取り組める体験のすべてを「学び」と
考えます。

やりたいと思うことがあれば、
我慢せずにやってみればいい。

そして、没頭できることが見つかれば、
それが学びになり、ビジネスになることもある。

会社だって、やりたいことの邪魔になるなら、
いますぐ辞めればいい。

会社をいますぐ辞められないと考えるのも、
長い間、学校で洗脳され続けてきたかた。

学校では、「常識」を植え付け、
人生にブレーキをかけることを教えている
と堀江さんは考えます。

本書で堀江さんが提唱するのは、
「遊ぶ」「働く」「学ぶ」を同化させた、
三位一体の生き方です。

個人的には、最近の堀江さんの本の中では、
熱いパッションを感じる本でした。

この本から何を活かすか?

堀江さんは、これからの時代、
3種類の人材がいることを説明しています。

1つ目は、国家の幻想を捨てて、
インターネット空間の感覚そのままに、
自分のやりたいことを、グローバルに、
合理的にやっていく「G人材」。

2つ目は、仲間との絆を大切にして、
地元にとどまる、ローカル重視の「L人材」。

この人材は変化を嫌う特徴があります。

基本的には、「G人材」と「L人材」の2つに
分かれていくようですが、このどちらにも
行けない人は、3つ目の「N人材」になります。

「N人材」は、時代の変化について行けず、
グローバルな価値観も受け入れられず、
ローカルで穏やかに過ごすことにも
踏ん切りがつかない、国家に縛られた人材。

本書が最も避けたいのは「N人材」で、
目指すのは「G人材」になることです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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人質の経済学

満足度★★★★
付箋数:26

  「これは恐ろしい本です。
  かけがえのない生命を持った人間が、
  単なる商品として取引されている実態を
  克明に描いているからです。」

これは、本書の解説者、池上彰さんの言葉。

池上さんの推薦があったので、
本書を読んでみましたが、
そこには私たちが想像もしない
ものすごい現実が描かれていました。

本当に平和ボケした日本人には、
必読の書だと思います。

海外で日本人の誘拐事件が起きると、
日本での報道は、その命が救われるか
どうかの1点に集中します。

もちろん、人命を救うのは何より優先すべき
ことですから、違和感はありません。

しかし、誘拐する側にとっては、
「人質ビジネス」、「身代金ビジネス」
であることを忘れてはなりません。

人質を確実に助けたければ、すばやく交渉
することが最大のポイントです。

なぜなら、人質を拘束しておくことは、
誘拐組織にとってもコストがかかる
ことだからです。

誘拐犯にとって、人質は拉致した瞬間から、
毎日毎日コストのかかる投資対象なのです。

彼らが望むのは、長くても数週間で
ケリをつけ、カネを手にすること。

ですから、とにかく早く交渉して、
身代金を払うことを決断すれば、
数週間のうちは、人質は数千ドルで
解放されるのです。

しかし、相手のニーズを読み違えて、
交渉が長引いたり、反応が鈍かったりすると、
人質は売られたり、交換されたりします。

最終的には、人質を長期にわたって拘束できる
規模の大きな組織の手に落ちて、
要求される身代金が莫大になるのです。

  「9・11以来、誘拐の件数は飛躍的に増え、
  身代金の要求額もうなぎ上りになっている。
  2004年には、200万ドル払えばイラクで
  誘拐された欧米人を解放することができたが、
  今日では1000万ドル以上払わされることも
  ある。(中略)
  10年前には1日1000ドルが相場だったが、
  いまや3000ドルに跳ね上がっている。
   “人質の経済学” には、通常の経済学の
  法則が当てはまらないのだろうか。」

本書は、誘拐組織が行う「人質ビジネス」を
解き明かし、そこに働くインセンティブや
経済効果をつまびらかにする本です。

著者のロレッタ・ナポリオーニさんは、
マネーロンダリングとテロ組織の
資金調達に関する研究の第一人者です。

歴史上初めてテロリストが国家をつくる
ことに成功するかもしれないと、
イスラム国に早くから注目していた方です。

とにかく取材は入念で、女性でありながら
危険な組織について、よくここまで
調べ上げたなと感心するばかりです。

日本では、ほとんど報道されることのない、
誘拐組織やテロリスト組織の裏側と、
そのビジネスの仕組みを解き明かします。

本書は、私が今年読んだ本の中では、
最も衝撃的で、人に勧めたい一冊でした。

  序章 スウェーデンの偽イラク人
  第1章 すべての始まり9・11 愛国者法
  第2章 誘拐は金になる
  第3章 人間密輸へ
  第4章 海賊に投資する人々
  第5章 密入国斡旋へ
  第6章 反政府組織という幻想
  第7章 ある誘拐交渉人の独白
  第8章 身代金の決定メカニズム
  第9章 助けたければ早く交渉しろ
  第10章 イスラム国での危険な自分探し
  第11章 人質は本当にヒーローなのか?
  第12章 メディアを黙らせろ
  第13章 助かる人質、助からない人質
  第14章 あるシリア難民の告白
  第15章 難民というビジネスチャンス
  終章 欧州崩壊のパラドクス

この本から何を活かすか?

実は、好調だった誘拐ビジネスにも、
陰りが見えてきているようです。

そこでジハーディストが目をつけたのが、
移民や難民を扱う、人間密輸のビジネスです。

人間密輸は、外国人の誘拐以上に儲けが多く、
はるかに容易なビジネスとして注目されて
いるようです。

中東とアジアからヨーロッパへの移民を
扱うビジネスは、5億~10億ドルもの売上が
あると言います。

本書を読んでから、移民問題のニュースを
聞くと、今までとは違った新しい視点で、
問題点を考えられるようになると思います。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃

満足度★★★★
付箋数:25

  「国立社会保障・人口問題研究所の推計に
  よれば、2035年には15歳以上の未婚率は
  男35.1%、女24.6%となり、有配偶率は
  男55.7%、女49.3%と、女性の有配偶率が
  初めて50%を切る。離別死別による独身者も
  男は9.2%だが、女は26.1%にまで達する。
  そうして、15歳以上の人口に占める
  独身者率は、48%に達する。
  約20年後、人口の半分が独身という国に
  日本はなる。日本の “ソロ社会化” は
  不可避で、確実にやってくる。」

本書は、日本の来るべき「ソロ社会」の姿と
そこにいたる背景を示し、「ソロで生きる力」
の必要性を問う本です。

著者は、博報堂でソロ活動系男子研究の
プロジェクトリーダーを務める荒川和久さん。

日本では、少子高齢化の問題ばかりが
取り沙汰されていますが、ソロ社会化こそが、
日本が世界に先駆けて突きつけられた課題
であると、荒川さんは指摘します。

ソロ化の内訳の中で、最も大きな割合を
占めるのが、男女ともに結婚しなくなたこと。

かつては、結婚するのがあたり前の社会
でしたが、なぜ、こんなにも未婚化が
進んでいるのか?

それは、簡単に言うと、女性に「結婚しない」
という選択肢が増えたから。

かつては、そんな選択肢がなかったからこそ、
男性はほぼ結婚できたのです。

女性が結婚しなくてもいい選択肢は、
経済環境の変化や働く女性の増加などに
よってもたらされました。

ちなみにアンケート調査によると、
結婚のメリットもデメリットも「お金」
であることがわかっています。

女性は、今までの社会的な関係性を放棄
してもいいくらいの経済的余裕がなければ、
結婚するメリットを感じない。

逆に男性は、自分のためにお金を使える
自由を捨ててまで、結婚をする必要性を
感じていない。

未婚化の原因の1つが「お金」であるならば、
ソロ化社会で注目すべきは「消費」です。

荒川さんは、モノ消費からコト消費へ、
そして次の段階の「エモ消費」へと
移行していくと考えます。

エモとは、ネット用語でエモーショナルの略。

ロジカルの対極にある、感情が高ぶった
様子を表す、「スゴい」「ヤバい」の上の
意味で使われているようです。

ここから、「もう一度その感情を味わいたい」
と思わせる精神価値としての消費のことを
荒川さんは「エモ消費」と名付けました。

これがソロ社会での消費のポイントです。

ところで、「ソロ化する」と聞くと、
旧世代の人間は、「幸せでない」とか、
「孤立している」といったマイナスの
イメージを持ってしまいます。

しかし、実態はそんなことはありません。

ソロ化している社会では、孤立している
どころか、実は、人とつながっていることが
前提となっています。

ですから、荒川さんが本書で必要性を説く
「ソロで生きる力」とは、他者と接触せず、
孤独に耐える力ではありません。

  「 “ソロで生きる力” とは “精神的自立” を
  意味するが、自立とは何者にも依存しない
  ということではない。むしろ、依存する
  ことのできる多くのモノや人に囲まれて、
  自ら能動的に選択し、自己決定できる人
  こそが “精神的自立” と解釈したい。」

ソロ化社会は大きな社会構造の変化ですが、
それは悲観すべき未来ではないようです。

本書では、そんな未来像を詳細なデータや
チャートを示しながら説明しているので、
非常に説得力のある内容でした。

この本から何を活かすか?

  「明治初期の日本人は、今よりも離婚率が
  高く、世界トップレベルだったが、
  江戸時代にさかのぼるとさらに離婚率は高い。
  一説には、町民でも人口千対離婚率が4.8
  あったと言われる。これは、現在の倍以上
  だし、ロシアや米国よりも高い。」

江戸時代は、離婚が多かったため、
それに伴って、再婚も多かったようです。

皆婚状態になったのは、明治以降、
西洋的な婚姻制度が導入されてから。

あまり想像がつきませんが、今よりも、
江戸時代の方が、男女ともに結婚も
離婚も再婚も自由で、双方自立した
関係性があったようです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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第4次産業革命! 日本経済をこう変える

満足度★★★
付箋数:23

いくつかの定義はありますが、これまで
何度かの「産業革命」が起きました。

第1次産業革命では、蒸気機関などにより
機械化が進みました。

第2次産業革命では、電力により大量生産が
可能となりました。

第3次産業革命では、コンピュータによる
生産自動化が進みました。

そして、今、第4次産業革命が起ころうと
しています。

産業革命ですから、新しい産業が生まれ、
その代わりに淘汰される産業も生じます。

それによって、私たちのライフスタイル
そのものも大きく変わります。

この第4次産業革命は、受け入れるか、
受け入れないかを選択できるようなもの
ではなく、今後、必ず起きる避けられない
現実なのです。

  「第4次産業革命というチャンスを活かして
  経済活性化に結びつけるためにも、
  21世紀型の社会にふさわしい新しい仕組みを
  つくっていく必要がある。

  AIやロボットが人間の仕事をどんどん
  肩代わりするなかで、いままでとは違う
  働き方が必要になる。自動車の自動走行
  などを実現するためには、もっと自由に
  実験できるような場をつくらねばならない。
  個人情報を保護しながらビッグデータを
  有効に活用できるよう、新しい仕組みや
  ルールをつくる必要がある・・・・。

  これらもまた、構造改革である。」

構造改革といえば、小泉政権のもとで、
大きな仕事を成し遂げた竹中平蔵さん。

竹中さんは、今こそ第4次産業革命に向け、
経済社会の構造改革が必要だと感じ、
本書を執筆しました。

本書では、第4次産業革命とは、
どんな世界かという解説にとどまらず、
何をすべきかの提言まで行っています。

さて、第4次産業革命は、ドイツでは、
「インダストリー4.0」と呼ばれていて、
次の5つの要素が相互に作用し合って、
新しい産業を生み出すと考えられています。

  1. AI
  2. ロボット
  3. IoT
  4. ビッグデータ
  5. シェアリング・エコノミー

日本では、一部の産業や企業で、キラリと
光る部分もあるものの、全体としては
世界の主要国に遅れをとっています。

それも変化を嫌う様々な規制があるため、
すでに周回遅れの感があるようです。

それは規制だけでなく、私たちの頭の中に
「古い人生地図」が残っていることも
一因であると竹中さんは指摘します。

古い人生地図とは、偏差値の高い大学に入り、
大学時代はあまり勉強せずに遊び、
大企業に入社して地道に長年働く。

そうすることで退職金も年金も受け取って、
安泰した老後も過ごせるというもの。

このような古い人生地図は、既に使えなく
なっているので、考え方を切り替えなくては
なりません。

本書では、ウーバー、エアビーアンドビー、
グーグル、アマゾン、テスラモーターズなど
最先端ビジネスの具体例を挙げ、
第4次産業革命の実態を解説します。

非常にわかりやすく書かれていますから、
はじめて第4次産業革命という言葉を
聞いた人でも容易に理解できると思います。

この本から何を活かすか?

竹中さんが、第4次産業革命と日本経済強化の
ために、本書に寄せた提言は次の4つです。

  提言1. ビッグデータ整備の司令塔をつくる
  提言2. リカレント教育バウチャー制度をつくる
  提言3. フィンテックと自動走行の
     レギュラトリー・サンドボックスをつくる
  提言4. コンセッションの活用を拡大する

レギュラトリー・サンドボックスとは、
一切の規制を取り払った、ゼロベース特区の
ことです。

世界のトップを取れる可能性がある
自動車の自動運転技術に関しても、
日本企業は、規制があるために、
データの蓄積で遅れをとっています。

この分野は第4次産業革命の目玉の1つでも
あるので、何とか挽回して欲しいところです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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経済は地理から学べ!

満足度★★★
付箋数:21

  「地理は、学ぶ分野が多岐にわたりすぎ
  ていて、一体何を学ぶかが見えにくい科目
  といえます。
  そのため、 “地理って、平野とか、都市の
  名前を暗記する科目でしょ?” という偏見を
  持たれやすいのです。
  しかし、1つひとつ学んでいくことで
  知識がつながり、世の中が、
  そして現代世界が見えてきます。
  これが、私が “地理は地球上の理である” 
  と思うゆえんです。」

地理は英語で「Geography」と言いますが、
これはラテン語の「Geo(地域)」と
「Graphia(描く)」からなる合成語と
言われているようです。

理(ことわり)とは、物事の道理。

地理は、なぜ、地球上の理を表しているか
というと、そこには人間の欲望が反映して
いるからです。

地球上には、限られたモノがあります。

その代表は、「土地」と「資源」。

この限られた土地と資源を奪い合うことが
経済を作ります。

土地の構造や資源の分布を学ぶ学問が
地理であり、その奪い合いを知ることで、
経済についても知ることができるのです。

  「地理を学ぶことで、土地と資源の
  奪い合いで示されている人間の行動に、
  より深い解釈を加えることが可能です。
  本書は、 “立地”  “資源”  “貿易”
   “人口”  “文化” という5つの切り口から、
  今と、そして未来をつかむための視点を
  提供します。」

本書の著者は、代々木ゼミナール講師で
「東大地理」の授業を担当する宮路秀作さん。

資源の奪い合いで考えると、
「水」はかなり貴重な資源です。

日本のように国土全体で水道水が安全に
飲める国は、世界中でわずか15ヶ国しか
ありません。

地球上にある約14億立方キロメートルの
水もその97.5%が海水です。

残り2.5%の陸水の中にも、氷雪や氷河が
大半を占めますから、生活用水として
利用できる河川水は、そのうち0.006%
しかありません。

この僅かな量の水を70億の人々が
奪い合っているのです。

この意味で、水道水が飲める日本は、
水資源が豊富な「資源大国」と言える
ようです。

本書では、「教養としての大人の地理」
といた内容の講義が行われています。

  序章 経済をつかむ「地理の視点」
  第1章 立地 地の利で読み解く経済戦略
  第2章 資源 資源大国は声が大きい
  第3章 貿易 世界中で行われている
    「駆け引き」とは?
  第4章 人口 未来予測の最強ファクター
  第5章 文化 衣食住の地域性はなぜ
    成り立つのか?
  特別付録 「背景がわかれば、統計は面白い」

本書が、『経済は地理から学べ!』という
タイトルになったのは理由があります。

それは、2013年11月に刊行された、
駿台予備世界史講師、茂木誠さんの
経済は世界史から学べ!』があったから。

シリーズと呼べるかどうかは微妙ですが、
同じダイヤモンド社からの刊行なので、
このタイトルになったのでしょう。

今後も、予備校講師を著者とする本が
シリーズとして刊行されるかもしれません。

この本から何を活かすか?

先進国の輸出統計には特徴があり、
多くの国が「1位機械類、2位自動車」と
なっています。

日本やアメリカ、ドイツなどはその典型。

では、先進国の中で、「1位機械類、2位自動車」
になっていない国はどこか?

実は輸出統計1位・2位を見てみると、
その国がとっている独自の戦略がわかります。

中国は輸出2位が「衣類」になっています。

衣類は労働集約型の産業で、
多くの労働力を必要とします。

更に、中国は綿花の生産が世界最大。

  「人がいる! 原材料(綿花)がある!」

というのが、中国が綿糸や綿織物の生産量が
世界最大となっている背景のようです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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