活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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帝国対民主国家の最終戦争が始まる [三橋貴明の地政経済学]

満足度★★★★
付箋数:25

本書の冒頭で三橋貴明さんは、現在の日本は、
誇張なく「史上最悪の危機」の最中にある
と説いています。

それは、「一帯一路」や「中国製造2025」
などの中国のグローバリズムに対して、
日本人の多くは危機感を抱いていないから。

世界各国では対中警戒態勢を取っていて、
中国の国家戦略に反発しているのに対し、
日本だけがのん気な状態です。

日本で中国について語られるのは、
「カネになるか、否か」という観点のみで、
日本の安全保障を脅かす中国の脅威に
関しては、ほとんど論じられていません。

なぜ、日本だけが危機感を抱かないのか?

  「理由は、我が国が大東亜戦争敗北後、
  横軸のナショナリズム(経世済民)と
  縦軸のナショナリズム(歴史)の双方を、
  人為的に破壊されてきたためだ。(中略)
  日本国の亡国を回避するためには、
  まずは横軸のナショナリズムを取り戻す
  必要がある。すなわち、歴史を知るのだ。」

最近、ナショナリズムという言葉を聞くと、
トランプ大統領の行き過ぎたナショナリズム
をイメージしてしまいがちです。

しかし、国家が国家であるためには、
正しいナショナリズムを持つ必要があります。

本書は歴史から、国の成り立ちを紐解き、
健全なナショナリズムを取り戻すための本です。

最初に本書では、2つの軸で日本と他国との
違いを明らかにします。

1つ目の軸は、ユーラシア・ステップの
遊牧民の影響を受けたか否か。

もう1つの軸は、封建制度を経験したか否か。

この2軸マトリックで分類すると、
日本だけが、封建制度の経験があり、
かつ、遊牧民から受けた影響が少ない
象限に配置されます。

日本人だけが「外国人のメイド」を
持つことに違和感を覚えるのはそのため。

階級制度を持たず、外国人を奴隷として
管理してきた経験が少ないので、
根本のところで欧米諸国の価値観には
同意できないところがあるようです。

  「牧羊業の影響で、人間という “迷える子羊” 
  の管理者として “神” を規定する文明と、
  八百万の神の文明とでは、基盤からして
  完全に異なっている。
  さらには、人間には管理できない魚介類
  からタンパク質を摂り、生きてきたのが
  日本人だ。
  家畜を管理し、去勢し、自分たちの目的の
  ために “動かす” ことなしでは生存が
  不可能だった人々とは、文明の性質から
  して異なって当然だ。」

個人的には、本書の第1章で語られる
「遊牧民と封建社会」の切り口から
日本と他国を比較するのは新鮮でした。

第2章以降は、タイトルにもなっている
帝国主義と民主国家の対立の構図について
論を進めていきます。

あなたは、日本の皇位継承問題について
どう思いますか?

「天皇? まあ、何でもいいんじゃない」

このように考えている日本人が
多くなるったとき、本当の意味での
日本崩壊が訪れると三橋さんは言います。

縦軸と横軸のナショナリズムが共に
消滅してしまっては、中国共産党の属国に
なってしまうからです。

  「経済とは横軸のナショナリズムの話であり、
  歴史は縦軸のナショナリズムの基盤だ。
  経済と歴史。日本国民は、中国共産党の
  脅威をはねのけるために、早急に経済と
  歴史に関する “正しい知識” を身につけ
  なければならない。」

ちょっと偏った見方は散見されますが、
非常に興味深い本でした。

やはり、三橋さんはテレビなどに出演
するよりも、文章で論理的に語る方が
イイと改めて感じました。

この本から何を活かすか?

日本人は、タンパク質を動物からではなく、
魚介類から摂る比重が高かったために、
他国とは異なる文明を築いてきたと言います。

そのため、お腹を壊す原因も他国と違います。

日本人は「海苔」をたくさん食べても、
お腹を壊しませんが、「牛乳」を飲むとお腹が
張る人が多いようです。

一方、他国では逆で、「海苔」を食べると
お腹を壊し、「牛乳」を飲んでもお腹が
張らない人が多いそうです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 05:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本を亡ぼす岩盤規制 既得権者の正体を暴く

満足度★★★
付箋数:23

「岩盤規制」という言葉を、
耳にする機会が増えました。

特に、加計学園の獣医学部新設問題で、
よく出てきたキーワードでした。

岩盤規制とは、役所や業界団体などが、
改革に強く反対し、緩和や撤廃が容易に
できない規制のこと。

なぜ、役所や業界団体などが、そこまで強く
反対するかというと、それは既得権益を
守るためです。

上念司さんんは、本書の「はじめに」で、
岩盤規制は「おバカ校則」みたいなもの
と述べ、その理由を3つ挙げています。

1つ目の理由は、内容が古いこと。

戦後の食料不足や住宅不足に対処する
ために作ったものや、GHQが決めたことを
そのまま変えずに踏襲しているものが
今でも多く残っています。

2つ目の理由は、根拠がないこと。

表向きは、○○保護などの大義名分が
掲げられていますが、その効果は検証される
ことはなく、既得権益を保護するために
利用されています。

3つ目の理由は、これが最終的には
「社会主義経済」に行き着くという点。

岩盤規制は、自由主義経済の対局にあり、
自由な経済活動よりも、エリートが敷いた
レールの上を走った方が、経済は発展する
という思想が背景にあります。

上念さんは、特にこの3つ目の理由が
一番の深刻であると指摘しています。

獣医学部新設問題は、岩盤規制だらけの
日本の氷山の一角です。

岩盤規制は、国民には巧妙に隠されていて、
「触れてはいけない問題」になっています。

なぜなら、本来この問題を取り上げるべき
マスコミも既得権者の1つだからです。

岩盤規制で既得権者の利益を守るために、
毎年30兆円の負担増となり、私たち国民の
生活は苦しめられていると言います。

  「本書はその触れ得ざる問題に大きく
  切り込んで、真の実情を炙り出すために
  書かれた。マスコミが絶対に触れない
  既得権の闇を白日の下に晒し、
  その巨悪の消滅を願って、戦いを挑む。
  自由な経済こそが国民を豊かにし、
  国を強くする。日本経済の弱体化で喜ぶ
  のはいったい誰なのか? 考えてみれば
  答えは簡単に分かりそうなものだ。
  この点については読者諸君の賢明な
  判断に委ねたい。」

本書で暴かれる既得権の闇は、財務省、
農業、放送・通信、銀行、NHK、医療・病院、
保育園、朝日新聞の8つです。

これだけ並べて見ても、私たちの生活が、
いかに岩盤規制に取り囲まれているかが
よく分かります。

いつものように上念さんは、この8つの
問題に、舌鋒鋭く切り込んでいきます。

まったく容赦のないところが、上念さんの
魅力でもありすね。

  「晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を
  奪っていくのがこの国の銀行だ。
  銀行はいつもリスクの見積もりを間違える。
  だから、不況の時にはお金を貸さず、
  景気が良くなると過剰に貸し付ける。
  そして、再び景気が悪くなると貸し剥がし。
  毎度毎度、同じことの繰り返しだ。」

  「花粉症のシーズンになると、耳鼻科に
  長蛇の列ができる。風邪で診察を受けると
  抗生物質(抗菌薬)が処方される。
  入院するとやたらと検査を受けさせられる。
  こうした私たちが当たり前だと思っている
  ことは、実は岩盤規制のなせる業だ。」

私たちの日常生活に密接した部分から
問題の核心にズバッと切り込んで行く様は、
読んでいて小気味いい。

そして、今まで既得権の闇に
気づかずに生活をしていたと考えると、
空恐ろしくなってくるかもしれません。

この本から何を活かすか?

日本社会は、これから更に高齢化が進み、
「医療費」が増大すると言われています。

しかし、その言説さえも鵜呑みにしては
いけないと上念さんは指摘します。

  「必ずしも間違えではないが、的外れだ。
  結局、それは社会保障予算をたくさん
  確保したい厚生労働省、大盤振る舞い
  大好きな財務省に忖度したある種の
  フェイクニュースである。」

医療費の3割は無駄になっていて、
本来取り組むべき制度上の問題は、
高齢化とは別にあるようです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 05:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「超」入門 空気の研究 日本人の思考と行動を支配する27の見えない圧力

満足度★★★
付箋数:22

著者の鈴木博毅さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

集団や組織には「場の空気」が生まれます。

その「空気」が時には、忖度、パワハラ、
いじめなどを生み出すことがあります。

日本の大事な意思決定が歪んでしまうのも、
「空気」という同調圧力に支配されるから。

  「 “空気” とはまことに大きな絶対権を
  もった妖怪である」

こう表現したのは、1970年代に活躍した
評論家の山本七平さんです。

山本さんは、イザヤ・ベンダサンという
ペンネームで『日本人とユダヤ人』という
本も著している方です。

山本さんの著書の中で、日本人の精神構造を
見事に解明したのが、1977年に刊行された
「空気」の研究』です。

日本人の忖度する文化を見事に解明した
「日本人論」の古典的名著です。

「空気」は、これだけテクノロジーが
発達した現在でも、場を支配しています。

そのため、日本人の精神性や日本的な
組織の問題点を指摘する存在として、
「空気」の研究』は読み継がれています。

しかし、その内容は難解で読みにくい。

  「本書は名著『「空気」の研究』を、
  現代のビジネスパーソンが活用できるように
  構造化・論理化していきます。
  曖昧な存在だった空気を打破し、
  空気を引き起こし続けている日本の失敗や
  悲劇に終止符を打つことを最終目的にして、
  皆さんとともに学んでいく書籍です。」

著者の鈴木博毅さんは、古典的名著の解説では
定評のある戦略ビジネスコンサルタントです。

これまでにも多くの解説本を執筆してきました。

  ・『「超」入門 失敗の本質
  ・『「超」入門 学問のすすめ
  ・『実践版 孫子の兵法
  ・『最強のリーダー育成書 君主論

鈴木さんの本は、いつも単に古典の解説に
留まらず、それを現代に生きる私たちが
どう活かすかという視点で書かれています。

本書でも、それは同様です。

今の日本社会の息苦しさが、「空気」による
圧力によるもので、如何にしてそれを打破し、
思考の自由を取り戻すかを論じています。

本書では、『「空気」の研究』を構造から
把握するために、次の7つの視点で紐解きます。

 第1章「空気という妖怪の正体」
  ~合理性を破壊する見えない圧力~
 第2章「集団を狂わせる情況倫理」
  ~集団になると狂暴化する謎~
 第3章「思考停止する3つの要因」
  ~日本人が感染しやすい3つの要因~
 第4章「空気の支配構造」
  ~金縛りを生む3つの基本構造~
 第5章「拘束力となる水の思考法」
  ~常識に縛り付ける新たな拘束力~
 第6章「虚構を生み出す劇場化」
 ~「日本劇場」を操る「何かの力」~
 第7章「空気を打破する方法」
  ~空気を破壊する4つの方法~

本書を読むと、本当に日本人は今も昔も
変わらないということを実感します。

しかも、空気の固定化は問題解決能力や
修正力の破壊を招いている。

そのまま放っておくと、現実を無視して、
すべてを前提通りに進めようとする
大きな拘束力となり組織を腐らせます。

それがいずれ組織の不祥事として
明るみに出ることが繰り返されています。

  「日本と日本人は、時代遅れの組織が生む
  ゆがんだ空気を見抜き、それを破壊して、
  健全で豊かな未来を見出すために、
  自らの知性を回復するときを迎えて
  いるのです。」

実際のところ「空気」の正体をつかんでも、
日本人の本質が変わるわけではありません。

ただし、それを知った上での対処法があります。

わたしたちは、同じ過ちを繰り返さないために、
本書で「空気」という妖怪の性質を把握し、
行き詰まった状態をなんとか切り開いていく
必要があるのです。

この本から何を活かすか?

学校でのいじめは、加害者側の生徒が、
「クラスの空気」を探ることから始まります。

小さないじめをして、クラスの誰からも
反論がなく、先生からも怒られなければ、
「ここまでは大丈夫」とクラスの前提を
確認したことになります。

その境界線を一歩ずつ広げ、徐々にいじめが
エスカレートしていきます。

ですから、いじめを無くすためには、
「そのような行為は絶対に許されない」
という空気を初期の段階でしっかり作る
必要があるようです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 08:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東京「近未来」年表 ―オリンピック後の10年で何が起こるのか?

満足度★★★
付箋数:21

さくら舎さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

盛り上がった後は、必ずその反動が来ます。

特に日本経済の強力なカンフル剤となる、
2020年の東京五輪に関しては、終了後の
大きな揺り戻しが心配されています。

もともと、どこの国でも五輪を開催すると、
大きな負の遺産が残ると言われています。

果たして、東京五輪後の日本はどうなるのか?

五輪の開催に関係なく、少子高齢化が急速に
進んでいる日本の国力は、今後落ちていく
ことが予測されています。

本書は、東京五輪後2030年までの日本の
「近未来」が描かれた本です。

しかも、かなり悲観的な近未来です。

  「人は悲観的未来より、たとえそれが
  希望的観測にすぎないとしても
   “必ず日本は復活する” という楽観論を好む。
  誰もが耳触りのいい話、聞いて夢が持てる
  話を期待する。だから一部の識者は
   “日本経済が世界最強” などという本を
  臆面もなく書くが、私はこれができない。」

著者の山田順さんは、最初に悲観論から
予測した日本の姿を描くと宣言しています。

そして、その理由も明確にしています。

それは、楽観論より悲観論の方が、
未来を切り開く力を持つから。

悲観論を受け入れることで、最悪の事態に
備えることができるからです。

予告なく悲観論が展開されると、疑心暗鬼に
なるところがありますが、予めその展開が
わかっていると、すっと受け入れることが
できます。

ホラー映画を観るときの心境に近い
かもしれません。

ただし、ホラー映画と違うことは、
それが現実になる可能性があることです。

では、本書が映し出す日本の未来を
少しだけ見てみましょう。

 2020年
 東京オリンピック「大炎上」

 2021年
 「五輪後不況」でついに不動産大暴落

 2022年
 中国人に見捨てられ「観光立国」終焉

 2023年
 財政破綻秒読み! 政府が個人資産を奪う

 2024年
 気がつけば400万人、ついに移民大国に!

 2025年
 年金破綻で右も左も貧困老人ばかり

 2026年
 ヤンキー絶滅、結婚難民、女性残酷社会

 2027年
 ついに開通もリニア新幹線に乗客なし

 2028年
 大学は潰れ、卒業しても職なし借金まみれ

 2029年
 AIに職を奪われ、街に溢れる失業者

 2030年
 キャッスレスによる監視社会の完成

描かれている未来は、そうなってしまう
可能性としてはあると思います。

しかし、「そんなに早く来る?」というのが、
正直な感想です。

あくまで、本書はワーストケースシナリオ。

そうならないために、今から何ができるかを
考えるかが、今の私たちに必要なことです。

  「機械がモノをつくり、サービスを
  やってくれる社会では、いままでのような
  資本主義は成り立たない。また、日本の
  ような人口減少社会では、これまでの
  システムは成り立たず、成長を前提とした
  経済学も役に立たない。
  いずれにせよ、未来を悲観的に捉えるか、
  楽観的に捉えるかで、いま私たちがすべき
  ことは大きく違ってくる。
  本書では、すべてを楽観論で捉えてきたが、
  それは私たちがよりよい未来を切り開く
  ためである。
  日本が、そして東京が、いつまでも
   “輝き”を 失わないでいてほしいと、
  心から願う。」

この本から何を活かすか?

私が本書で気になったのは「ヤンキー消滅」
というキーワードです。

ここで言うヤンキーとは、原田曜平さんが
ヤンキー経済』で命名した、消費の主役
となるマイルドヤンキーのことです。

本書の予測では、ショッピングセンターの
閉鎖で、ヤンキーの居場所がなくなります。

そして、2極化が進み、彼らが単なる
貧困ヤングになると予想されています。

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| 社会・国家・国際情勢 | 05:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか

満足度★★★
付箋数:24

日本には、こらから2つの大きな波が、
押し寄せてきます。

1つは、10年~20年単位の中期的な波
である「AIによる自動化」です。

もう1つは、70年~100年単位の長期的な
波である「少子化による人口減少」です。

この2つの波が重なったとき、いったい
日本はどのような状況になっているのか?

そして、私たちは、その2つの波の到来に
備えて、今から何ができるのか?

  「 “AIによる自動化” が動的な波とすれば、
   “少子化による人口減少” は静的な波に
  なります。2つの波が重なるこれから
  20年ほどのあいだに、日本の経済や
  社会の仕組みはもちろんのこと、
  私たちの仕事や給料、生活は大きく
  変わっていくことになるでしょう。
  私たちはそのことを正しく認識して
  危機意識を持ったうえで、しっかりとした
  対応を取ることができる環境を整えて
  いく必要があります。」

本書は、最も予測が当たると言われる
経済アナリスト、中原圭介さんによる
最新の未来予測をまとめたものです。

まず、少子化による人口減少は、
予測する要素が出生率と平均寿命の
2つしかありません。

そのため、かなり高い確率で、
過酷な将来の日本の姿を予想することが
できるのです。

問題となっているのは、団塊の世代が
すべて75歳を迎える「2025年問題」と
団塊ジュニア世代がすべて高齢者になる
「2042年問題」です。

今のままの社会保障の水準を維持すると
間違いなく財源が不足して、
乗り越えられないことになるでしょう。

中原さんは、現実的な数字を試算して、
日本が選べる、3つの選択肢を示しています。

 1. 社会保障費を現状維持のままで、
  消費税を40%に引き上げる

 2. 社会保障サービスを3割削減して、
  消費税を30%にする

 3. 定年を75歳に引き上げて、
  消費税を20%にする

この中で、現実的に受け入れられる
選択肢は、3番しかないでしょう。

次に、もう1つの波であるAIによる自動化
では、雇用への影響が考えられます。

マニュアルのある普通の仕事が激減する
ことは避けられません。

高度な知識を持つ専門職、例えば弁護士、
公認会計士、税理士、弁理士などの仕事も
かなりの確率でAIに置き換えられます。

そして、医師の仕事も8割がAIやロボットで
代替できるという調査もあります。

人にかできないことはなくなるのでは?
と心配になってきますが、中原さんは
次のようなアドバイスをしています。

  「私の答えは “AIと闘わずに、
  AIと共生しなさい” ということです。
  さらには、 “AIとの共生に必要なスキル
  とは何なのか” という質問に対しては、
   “人間が複雑であり続けること” だと
  思っています。(中略)
  私たちは自己研鑽や試行錯誤を繰り返し、
  様々な経験を重ねることで、人間の
  複雑さを身に着けていくことが重要で
  あるのではないでしょうか。」

このアドバイスは、若干、抽象的ですが、
それ以外の予測は、論理的で論旨も明快でした。

いつも中原さんの本を読んでいる方に
とっては、新鮮味はないのかも知れませんが、
個人的には、日本の未来の姿を見通すために、
非常に役立ちました。

この本から何を活かすか?

少子化による人口減少を止める方法はないのか?

中原さんは、以前からの持論で、次の2つの
組み合わせが、少子化対策に有効であると
述べています。

1つは、「大企業の本社機能の分散」です。

本書では建設機械大手のコマツの事例を
紹介していました。

もう1つは、「地方大学の改革」です。

こちらは、秋田県の国際教養大学や
長野県立大学の事例が紹介されていました。

鍵は、単独で施策を実施するのではなく、
相性のいい施策を組み合わせて実施する
ことのようです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 05:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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