活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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もっと言ってはいけない


もっと言ってはいけない (新潮新書)

満足度★★★★
付箋数:25

  「 “人種と知能” は現代社会における
  最大のタブーだ。この話題は “人種差別” 
  と表裏一体で、ひとたび “レイシスト
  (人種主義者)” のレッテルを貼られると
  社会的に葬り去られてしまう。」

本書は、橘玲さんの大ベストセラー、
言ってはいけない』に続く第2弾。

「人種と知能」をメインテーマとして、
「私たち(日本人)は何者で、
どのような世界に生きているのか」
について書いた本です。

本書でも、いつもの橘節が健在です。

一体どこでそんなことを調べたんだと
思うような、エビデンスをこれでもかと
いうぐらい突きつけてきます。

それは残酷な真実ですが、そう言われても
どうすることもない身も蓋もない話です。

人工知能プロジェクト「東ロボくん」
で有名な新井紀子さんは、2016年に
衝撃的な調査結果を発表して、
大きな話題になりました。

それは、日本の中高生の多くは、
教科書程度の文章を読んでも
理解できていないという事実でした。

しかし、橘さんは本書の冒頭で、
それを上回るインパクトの調査結果を
引用しています。

それは「PIAAC」と呼ばれるOECD主催の
国際調査の結果です。

その調査では、私たち日本人について、
信じられない事実が示されています。

 ・日本人の1/3は日本語が読めない。
 ・日本人の1/3は数学的思考力も
  小学校3~4年生程度しかない。
 ・パソコンを使った基本的な仕事が
  できる日本人は1割以下しかいない。
 ・65歳以下の日本の労働人口の1/3は、
  そもそもパソコンを使えない。

この結果だけ見ると、日本人はどれだけ
知性が低いのかと思ってしまいますが、
事実はそれだけではありません。

  「しかし、驚きはこれにとどまらない。
  こんな悲惨な成績なのに、日本は
  OECDに加盟する先進諸国のなかで、
  ほぼすべての分野で1位なのだ。
  だとすれば、他の国はいったい
  どうなっているのだろうか。」

日本人の基礎学力が低下していると
思いきや、実は他の国と比べると、
ダントツに良い結果だったのです。

  「PIAACの衝撃的な結果はなにを
  意味しているのだろうか。
  それは、 “ずっとむかしからこんな
  ものだった” ということだ。
  一般知能(IQ)の遺伝率の高さ
  (77%)を考えれば、数世代で
  知能が大きく上がったり下がったり
  するはずはないのだから。」

本書では、人種によって知能が違う
ことを示す、多くのエビデンスを
並べて、そこから導かれる事実を
明らかにします。

それは、わたしたちの学力、年収、
老後の生活にまで、遺伝が影響している
という事実です。

また、本書でもう1つ注目すべきは、
「自己家畜化」というキーワードです。

  「日本人は世界でもっとも “自己家畜化”
  された特別な民族だ」

家畜化されることで、一般的に動物は
自然選択の圧力がかからなくなるため、
気性がおとなしくなり、服従しやすく
なるなどの傾向が見られます。

その傾向は、動物だけでなく、
人間にも当てはまるとするのが、
自己家畜化です。

自己家畜化されると、ある特定の
環境では大きく繁栄していけるものの、
それ以外の環境では、耐性がなく、
生きていけません。

日本人は高度に自己家畜化されているので、
閉ざされた世界で生きていくのが幸せ
ということなのかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書ではイギリスの認知心理学者
リチャード・リンさんが調査した
各国別のIQの一覧が掲載されています。

それによるとIQ100に達している国は
あまり多くありません。

その中でも、シンガポール110.6、
香港108.8、中国106.8、韓国106.4、
日本105.4はかなり高いIQです。

これらの東アジアのグループは、
なぜ、IQが高いのか?

橘さんは、科挙が知能を押し上げた説
などを紹介しています。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本婚活思想史序説―戦後日本の「幸せになりたい」


日本婚活思想史序説―戦後日本の「幸せになりたい」

満足度★★★
付箋数:24

  「 “婚活” は言葉自体は新しいが、
  現象としては新しくない。個々人の
  配偶者選択がある程度自由に行われる
  ようになると、どんな相手が理想的か、
  どうやって相手を見つけるか、
  みなが問うようになる。
  本書は2000年代末に生じた婚活ブーム、
  いわば “婚活1.0” に先駆けて存在した
  1980年代の結婚論ブームを “婚活0.0” 
  と呼んで、結婚への視線や婚活の
  論理がどのように変化してきたのか、
  その潮流を読み解こうとする。」

婚活とは、合コンやお見合いパーティー
などへの参加や、結婚情報サービスへの
登録など、結婚相手を見つけるための
積極的な活動。

しかし、これは単に個人が結婚する
ための活動ではありません。

婚活は、その人の人生や仕事にも影響し、
少子化の日本においては、国家としても
少なからず影響を受けます。

本書は、戦後日本の「幸せになりたい」
の変化を辿りながら、結婚とは何か、
婚活とは何かを論じた本です。

著者は、東大先端科学技術研究センター
で助教を務める、佐藤信さんです。

佐藤さんの専門は政治学。

一般に結婚や恋愛などのテーマは、
社会学で扱われる内容です。

なぜ、政治学者の佐藤さんが婚活を
テーマとして扱ったのか?

  「自分自身、これまで学問領域に
  こだわらずに研究してきたし、
  今回のテーマも興味深く、学問的価値が
  あると思うから扱ったにすぎないので、
  その問いに確たる答えがあるとは
  言い難い。」

佐藤さんは、政治学者としても、
突き動かされるものがありました。

しかし、それよりも自分と読者にとって
楽しいテーマだから執筆したようです。

本書では、「婚活1.0」には3つの類型が
あるとしています。

1. マーケティング婚活論
  個人個人がそれぞれ、自分に合った
  家族のかたちと相手を選ぶことを
  重視し、そのために恋愛の幻想を
  排除した条件婚活を徹底し、そこでの
  競争において優位に立つために
  できるだけ早い時期からの婚活を
  推奨する。

2. 社会改善+恋愛婚活論
  共働きを推奨して条件面での高望みを
  縮減することで恋愛の可能性を広げる
  一方、婚活によって適齢期を設定
  することで少子化対策をも実現しよう
  とする。

3. 速攻婚活論
  独身脱出の期限を最重要視して、
  そのなかで条件を(できれば恋愛も)
  追求しようとする。

この中で、本書でメインで扱われて
いるのは、「マーケティング婚活論」
です。

経済的条件や身体的条件、住環境や
家庭環境に至るまで、自分が許容
できる相手の条件をリストアップします。

それに基づき、条件に合う相手を
探すのが、マーケティング婚活論です。

本書では、これまでの婚活論の隆盛を
辿るだけではなく、こらからの婚活
の姿についても論じています。

私たちの結婚や婚活に対する考えが
大きく変わったことも面白いですが、
婚活の未来を予想しているのも
なかなか興味深いです。

本書は、週刊東洋経済で連載していた
「日本婚活思想史序説」をまとめ、
加筆したものです。

テレビ放送の副音声のように、
本書の下段に対話調のパートが掲載
されているので、一冊で二度楽しむ
ことができる本です。

この本から何を活かすか?

1993年からリクルートが発行する
結婚情報誌、ゼクシィ。

この重量感溢れる雑誌をカレ氏の
目の前にどしりと置いておくことを
「ゼクシィテロ」または「ゼクハラ」
と言います。

この無言のプレッシャーがきっかけで、
結婚に進むカップルも、少なからず
実際にいるようですね。

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| 社会・国家・国際情勢 | 05:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アラフォー・クライシス: 「不遇の世代」に迫る危機


アラフォー・クライシス: 「不遇の世代」に迫る危機

満足度★★★
付箋数:22

  「毎月の給与で比較したときに、
  平均すると(40~44歳では)
  約2万3000円、氷河期世代では給料が低い
  という結果が出ました。
  最初は、これ計算間違いじゃないかと
  思って、何度か確かめてみたんです。
  でも、やっぱりそのぐらいの大きな違い
  があったんですね。ここまで世代に
  よって毎月の給与に差が出るとは
  思っていませんでしたから、
  本当にそれは衝撃的な数字でした。」

このように語るのは、東京大学社会科学
研究所の玄田有史教授です。

就職氷河期とは、バブル経済崩壊後、
就職難が社会問題となった時期です。

1990年代半ばから、2000年代前半ぐらい
までを指します。

就職氷河期に就活した人たちは、
今、40歳前後、いわゆるアラフォー
世代になっています。

就職難だった時期から、20年が経過した
今でも、この世代は苦しんでいると
いいます。

その1つが、世代別の平均月給のデータ。

2010年と2015年の大卒・大学院卒者の
月給を比較したのが以下の一覧です。

 20-24歳  +5200円
 25-29歳  +8700円
 30-34歳  +6400円
 35-39歳  -4300円
 40-44歳  -23300円
 45-49歳  +2200円
 50-54歳  +21100円
 55-59歳  +8000円

見事に、就職氷河期に就職した、
アラフォー世代の給与だけがマイナス
になっています。

NHKでは、「クローズアップ現代+」
の中で、2017年12月と2018年6月の
2度に渡って「アラフォー・クライシス」
をテーマにした番組を放送しました。

本書は、2度の番組内容と、放送で
紹介しきれなかった取材内容を
まとめて書籍化したものです。

ところで、なぜ、20年経った今でも、
就職氷河期に遭遇した世代の待遇は、
悪いままなのでしょうか?

それは、日本の「新卒一括採用」という
仕組みに原因があります。

新卒時に正社員になるチャンスを
一度逃してしまうと、その後で、
挽回して正社員になるのは難しい。

非正規のループから抜け出せず、
また、正社員になっていても給与は
伸び悩んでいました。

特に、最初の一歩で躓いた人たちは、
大卒時22歳で「就職氷河期」に直面し、
28歳頃に「ワーキング・プア」を体験。

30歳頃にはリーマンショックが起こり、
「派遣切り」で職を失い、40歳前後に
なった現在、「アラフォー・クライシス」
を迎えています。

社会問題になったことをフルコースで
体験している、「不遇の世代」なのです。

更に、今後、アラフォー世代を襲うのが、
「7040(ナナマル・ヨンマル)」と
呼ばれる問題です。

これは、「70代」の親と「40代」の子が
同居生活を送っていて、親子共倒れの
リスクが高いと指摘されている問題です。

20代の頃、「パラサイト・シングル」
を選択して、当時、50代だった親の収入を
当てに生活していました。

しかし、親は定年後の年金生活に入り、
子は非正規のままで、思ったように
収入は伸びませんでした。

そうこうしている内に、親の介護が
始まってしまうケースもあるようです。

さすがにNHKだけあって、入念に取材を重ね、
当事者たちのリアルな実態に迫っています。

かなり多くのインタビューが掲載されて
いるので、生々しく、痛々しいとさえ
感じる部分もあります。

本書では、アラフォー・クライシスを
社会問題と捉え、始まったばかりの
救済策についても詳細にレポートします。

この本から何を活かすか?

非正規だと、結婚する確率も下がるようです。

日本労働組合総連合会の2017年の調査に
よると、次の結果が出ています。

女性の初職が「正社員」だった場合、
配偶者がいる割合は、70.9%でした。

これに対し、初職が「非正規」だった
女性に配偶者がいる割合は、
わずか26.9%に留まったそうです。

非正規に多く流れたアラフォー世代は、
結婚でも不利な状況だったようですね。

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| 社会・国家・国際情勢 | 05:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生


2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生

満足度★★★★
付箋数:26

オトバンクの上田さんから献本頂きました。
ありがとうございます。

なんか、とてつもない本に出会ってしまった。
それが本書を読み始めて思ったことです。

  「本書は、1989年から2018年の30年間を
  描いた『分断した世界』の後編である。
  世界の未来予測を仕事とする者を訪ね、
  彼らとの対話を重ね、2020年から2049年
  までの30年の未来を予測した。
  第1章では、迫り来る “宇宙変動” について。
  第2章では、今後30年のメインプレイヤー
  となる国家について。そして第3章では、
  日本の未来に加えて、ポスト国家としての
   “個人” と “人類の未来” に焦点を
  定めている。
  分断した世界は、再び統合するのだろうか?
  そして、人類の未来は、どこに向かう
  のだろうか?
  これから “未来への旅路” を、皆さんと
  ご一緒したい。」

本書は、高城剛さんが、足掛け5年の歳月
をかけて書いた、未来予測の本です。

かつてハイパーメディアクリエイター
という肩書を、高城さんは名乗っていま
したが、それも過去のものとなりました。

最近では、未来予測が仕事なの?
と思えるような活躍ぶりです。

高城さんの強みは、机上の空論ではなく、
実際に世界中を飛び回って、現場を見て
まわっていることです。

本書では、世界中のフューチャリストに
直接会って話を聞き、データが指し示す
現地に赴き、肌感覚を加えています。

だからこそ、常識では考えられない
未来予測でも、リアルで説得力のある
言葉として、伝わってきます。

本書の最初で、予測するのは地球の
気候変動について。

世間では、「地球温暖化」の危機が、
叫ばれています。

  「ここ数年、日本では夏に耐えがたい
  ほどの猛暑が続き、ゲリラ豪雨が多発
  する。まるで熱帯雨林気候のようで、
   “地球は温暖化しているのだな” と
  感じている人は決して少なくない
  だろう。
  だが、事実は違う。いま、地球は
  短期ではあるが、寒冷化に向かって
  いるという説が急浮上している。」

高城さんが会って話を聞いたのは、
英イーサンブリア大の天文物理学者の
ヴァレンチナ・ザルコヴァ教授です。

ザルコヴァ教授によると、温室効果ガス
の影響もなくはないですが、それは
「太陽」がもたらす地球への影響に
比べると、非常に小さなもののようです。

地球は太陽が放出するエネルギーを受け、
特に、「黒点」の数によって気候が
変わります。

その黒点が数十年単位で見ると、
減少して、太陽の活動が低下します。

その影響で、2020年頃から地球は
寒くなり、その寒冷のピークは
2030年代に訪れるというのが、
ザルコヴァ教授の予測です。

ところで、北極圏の氷が解け出している
というニュースはどうなのでしょうか?

これ2012年にグリーランド北部で起きた
ニュースですが、その続報があります。

実は、2013年には氷は元に戻った
そうですが、そのことは全く報道され
ませんでした。

高城さんは、この地球環境の変化を
念頭に置きながら、アメリカ、中国、
インド、EU、そして日本について分析し、
その未来の姿を描き出します。

その結果、導かれた答えが、
本書のタイトルにもなっている
「2049年に日本がEUに加盟する」
という、衝撃的な結論です。

ただし、個人的には、今でもEUへの
加入基準を満たしていない日本が、
30年先にそれを満たしていることは、
ちょっと考えにくかったですね。

それはさておき、日本が生き残るには、
EUに加入するしか道がないと、
高城さんは述べています。

実現性はともかく、唯一無二の未来予測
をする高城さんの本は、読んでいて、
非常に面白い。

読むの価値のある本だと思います。

この本から何を活かすか?

本書では、アリババ・グループが提供する
決済サービス「アリペイ」が世界を支配する
可能性についても言及しています。

利用者がアリペイを使うと「芝麻信用」
という評価システムのスコアが上がり、
数々の恩恵を受けられるようになります。

「信用度」をスコア化している芝麻信用は、
私も注目しているシステムです。

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NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ


NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ

満足度★★★★
付箋数:26

あなたは、ニューパワーか?
それとも、オールドパワーか?

本書は、今、世の中で起こっている
新たしい「潮流」を説明する本です。

「ニューパワーVSオールドパワー」という
対立概念を使って読み解きます。

まずは、患者と医者の実話を1つ紹介します。

医師はコンピューターから目を上げ、
怪訝な顔で言いました。

 「いったいどこでそんな言葉を覚えた
 んです? 医師の使う専門用語ですよ。
 あなた、医学部にでも通ったんですか?
 これ以上、余計なことをネットで調べる
 つもりなら、もうあなたのことは
 患者として診れません」

それまで女性患者は、自分の症状に対して、
「ぼーっとする」という表現を使って
いました。

しかし、この日、患者は自分の身に起きた
のは「二次性全身性強直間代発作」だと
思う、と医師に伝えました。

この病名が医師の気に障ったのです。

この患者が自分の症状について調べたのは
「ペイシェンツ・ライク・ミー」という
オンライン患者コミュニティでした。

このサイトは、会員数が50万人超、
疾病の種類は2700以上にもなっていて、
素人でも専門知識を活用できる
巨大なコミュニティです。

医師はオールドパワーの作用する世界で
生きています。

専門知識を習得するために、厳しい訓練を
積み重ねてきました。

しかし、彼らは医学知識を独占するのに
慣れてしまいました。

難解な専門用語を操り、一般人には
理解不能な処方箋を書いているうちに、
患者から遠ざかってしまったのです。

一方、患者はニューパワーを発見しました。

自分の症状を改善するために、
個人のデータを共有し、意見交換し、
励まし合いました。

ときには、医学論文を紹介し合い、
クライドソーシングで治験まで実施する
ようになったのです。

患者はオールドパワーで閉ざされていた
世界で、ニューパワーを手に入れたのです。

  「本書のテーマは、2つの大きな力の
  せめぎ合いと均衡を特徴とする世界に
  おいて、しっかりと歩を進め、
  たくましく成長するための方法を
  探ることだ。その2つの力を、
   “オールドパワー” と “ニューパワー” 
  と呼ぼう。」

オールドパワーは、貨幣(カレンシー)
に似ています。

少数の人が力を握り、リーダー主導型。

また、ダウンロード型で閉鎖的な
特徴を持ちます。

一方、ニューパワーは潮流(カレント)
に似ています。

その力は多くの人によって生み出され、
仲間主導型です。

また、アップロード型で開放的な
特徴を持っています。

本書では「価値観」と「ビジネスモデル」
の2軸マトリックスで、現在の企業や組織、
リーダーがどこに位置するかを示しながら
その概念を説明します。

そして、ニューパワー使い方を伝授する
ことを最終的な目的としています。

・どうすれば大勢の人が飛びつき、
 盛り上げ、拡散してくれるアイディアを
 生み出せるのか?

・集団との結びつきがますますゆるく
 一時的になっていく時代に、どうすれば
 大勢の人が長く所属したがる場を
 つくれるのか?

・新旧のパワーをどのように使い分け、
 どんなときに両方を組み合わせるべきか?

・オールドパワーのほうがよい結果を
 もたらすのは、そんなケースか?

本書では、世界を大きく変えている
パワーシフトの全容が、非常にわかりやく
解説されています。

読む価値のある、非常に良い本でした。

この本から何を活かすか?

本書の主張は、オールドパワーが完全に
廃れ、ニューパワーに取って代わられる
というものではありません。

実は、オールドとニューの2つのパワーの
ブレンドが凄まじい力を生むとしています。

ですから、私たちに求められているのは、
新旧2つのパワーのスキルを身につける
ことなのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 社会・国家・国際情勢 | 05:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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