活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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深海――極限の世界 生命と地球の謎に迫る


深海――極限の世界 生命と地球の謎に迫る (ブルーバックス)

満足度★★★★
付箋数:26

地球の生態系は、太陽光がエネルギー源
となり、植物の光合成で支えられています。

しかし、その光合成の生態系とは別の
生態系があることはご存知でしょうか?

  「1977年、世界が驚く大発見がありました。
  東太平洋のガラパゴス沖の水深約2500m
  の海底で熱水噴出孔を初めて発見した
  のです。その2年後、熱水噴出孔の周り
  には、二枚貝や環形動物などの生物が
  周囲の海底に比べて非常に高い密度で
  生息することがわかりました。」

太陽光が届かず光合成ができない
「深海」に生物群集が存在している。

それは光合成とは違う生態系がある
ことを意味します。

これを「化学合成生態系」と呼びます。

光合成の代わりに1次生産を支える源は、
海水に含まれる還元物質(硫化水素や
水素など)や炭素1つから構成される
有機物のメタンです。

これら還元物質やメタンが酸化される
ことで化学エネルギーが生じ、
それを使って有機物が合成されます。

この合成は化学合成と呼ばれ、
古細菌や細菌などの化学合成原核生物
が植物のように1次生産者となります。

そして、化学合成原核生物を栄養源に
する動物が周囲に集まり、生態系が
形成されているのです。

この生態系で生息している動物の多くは、
その体内に化学合成細菌を宿しています。

これらの動物の多くは、口や消化器官
が働かないため、自らの栄養源を
化学合成細菌からもらって生きています。

その後、化学合成生態系は、
熱水噴出孔の周り(熱水域)や周囲の
海水の温度とほぼ変わらない温度の
海水が湧き出す場所(勇水域)に存在
することがわかりました。

この化学合成生態系の発見は、
20世紀における海洋生物学上の
最大の発見の1つになりました。

そして、深海の化学合成生態系の研究は
とてつもない壮大な科学テーマに
展開していきました。

それは、なぜか?

実は、化学合成生態系を研究することで、
私たち全人類が知りたいと思っている
謎を解明できる可能性があるからです。

それは生命の起源と地球外生命の謎です。

生命が生み出される条件を考えながら、
今の地球にその条件を当てはめると、
化学合成生態系がつくられる熱水噴出孔
に行き着くとも考えられています。

また、特定の化学物質があれば生命は
存在できることがわかったので、
他の惑星にも生物が存在できると
考えられるようになりました。

本書は、「最後のフロンティア」とも
いわれる、「深海」について解説した本。

生物や地球のしくみ、地震との関連や
人類との関わりについて解説します。

海洋研究開発機構(JAMSTEC)の多くの
研究員の方が、それぞれの専門分野に
ついて分担で執筆しています。

それを同機構の上席研究員である
藤倉克則さんと木村純一さんが
まとめました。

海は、地球の表面積の7割を占め、
私たち人類にとっては、欠くことの
できない存在です。

また、日本は領海と排他的経済水域を
合わせると、世界第6位の海の面積を
持つ、有数の海洋国家です。

それだけ生活にも密接している海ですが、
深海については、陸域に比べると、
まだまだわからないことが多くあります。

本書では、大深度有人潜水調査船の
「しんかい6500」などの調査でわかった
研究結果をもとに深海の謎に迫ります。

ちょっと専門的な部分もありますが、
ここまで深海のすべてを語った一般書は
他に見当たりません。

この本から何を活かすか?

地震の原因は、地球の表面を覆う
プレートの運動と深く関わっています。

いくつもの層に分かれたプレートが、
独立して運動することで、さまざまな
地質現象が起こると考えるのが、
プレートテクトニクスという学説。

そのプレートテクトニクスは、
深海で起こっています。

そのため、深海を研究することは、
地震のメカニズム解明にもつながって
いるのです。

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| 科学・生活 | 05:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界を変えた150の科学の本


世界を変えた150の科学の本

満足度★★★★
付箋数:25

全272ページという、ページ数からは、
想像できないくらい「重たい」本。

ちょっと持ち運びするのは難しい。

でも、こんな素敵な本なら手元に置いて
おきたいと思わせる本です。

  「ラテン語のscientificaは知識を
  作り出すものを意味する。
  この広い見方から、“science(科学)”
  は森羅万象とそこに内在する対象を
  理解することを指すようになった。
  科学の発展の中心となってきたのは
  発明だ。発明は、大型ハドロン型
  加速器といった恐ろしく複雑な
  機械設備やアインシュタインの
  一般相対性理論のような高度に
  知的な概念に限ったことではなく、
  もっとずっと身近なものなのだ。
  このテクノロジーがなくては、
  私たちは民話や謎の類とともに
  取り残されていただろう。
  発明とは記述することなのだ。」

人類はさまざまな科学を発見発明し、
科学は「書物」によって、人類の知と
なってきました。

本の持つ記録性があったからこそ、
科学は時間と空間を超えて、
発展することができたのです。

本書は、タイトルにある通り、
世界を変えた科学の本をオールカラー
で紹介する図鑑のような本。

この一冊で科学史の図書館になって
いるようなものです。

著者はイギリス在住のサイエンスライター、
ブライアン・グレッグさん。

本書では科学書の2500年の歴史を、
大まかに5つの時代に区切って
紹介します。

第1章の「古代世界」では、科学の
礎となる初期の科学的な記述から
1200年頃までを扱います。

 エドウィン・スミス・パピルス
 ヒポクラテス『ヒポクラテス全集』
 アリストテレス『自然学』
 プトレマイオス『アルマゲスト』
 フィボナッチ『Liber Abaci(算盤の書)』

第2章の「ルネサンス期の活版印刷」では、
18世紀末までを扱い、古代の手書き写本
から印刷本が登場した大革命まで。

 ヨナネス・ケプラー『De Stella Nova』
 ガリレオ・ガリレイ『新科学対話』
 アイザック・ニュートン『プリンキピア』
 レオンハルト・オイラー
 『自然科学の諸問題についての
 ドイツ王女へのオイラーの手紙』

第3章の「近代古典」は、19世紀が対象で、
科学が成熟し、広い読者層を得ながら、
雑誌も媒体として活躍するようになります。

 ヘンリー・グレイ『グレイの解剖学』
 チャールズ・ダーウィン『種の起源』
 マイケル・ファラデー『ロウソクの科学』
 グレゴール・メンデル『植物雑種に関する
 実験』

第4章の「近代古典の後」では、科学の
あるべき姿の変遷が示されます。

それは科学がアマチュアの活動だった
ところから、専門職への移行を意味します。

 チャールズ・ダーウィン『ダーウィン自伝』
 エルヴィン・シュレーディンガー
 『生命とは何か』
 リチャード・ファインマン
 『ファインマン物理学』
 ジェームズ・ワトソン『二重らせん』
 リチャード・ドーキンス『利己的遺伝子』

最後の第5章「次の時代へ」では、
1980年代以降で、現代的なポピュラー
サイエンスが浸透してきた時代です。

 スティーヴン・ホーキング
 『ホーキング、宇宙を語る
 デイビッド・アッテンボロー
 『地球の生きものたち』
 サイモン・シン『フェルマーの最終定理
 ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史

パラパラ眺めているだけでも楽しく、
文章も事実の記述だけでなく深い洞察が
あり、読み応えがあります。

この本から何を活かすか?

本書に紹介されていた科学本の中で、
入手可能で、かつ私が興味深かったのは、
オリヴァー・サックスさんの
妻を帽子とまちがえた男』です。

この本は24篇からなる医学エッセイで、
人間科学の傑作と紹介されていました。

Kindle版も出ていて入手しやすいので、
読んでみようと思います。

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| 科学・生活 | 06:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「ファインマン物理学」を読む 普及版 電磁気学を中心として


「ファインマン物理学」を読む 普及版 電磁気学を中心として (ブルーバックス)

満足度★★★
付箋数:21

天才とは、この人のことを形容するために
あるような言葉。

この人とは、アメリカの物理学者、
リチャード・ファインマンさんのことです。

天才は何を知り、何を伝えようとしたのか?

ファインマンさんは、1965年にノーベル
物理学賞を受賞しています。

量子電磁力学の分野における基礎研究と、
素粒子物理学についての深い結論に関して、
ジュリアン・シュウィンガーさん、
朝永振一郎さんとの共同受賞でした。

また、ファインマンさんは原子爆弾を
開発したマンハッタン計画へ参加したこと
でも知られています。

ただ、世間的に最も有名なエピソードは、
米チャレンジャー号爆発事故の原因を探った
ロジャース委員会に参加したことでしょう。

チャレンジャー号の事故原因はOリング
であることを突き止め、テレビ放送された
聴聞会でパフォーマンスを行っています。

コップの氷水にOリングを浸すことで、
弾力性が失われることを実証しました。

さて、そんな天才ファインマンさんが、
カリフォルニア工科大学時代の講義内容を
もとに書いた、物理学の教科書があります。

その名も『ファインマン物理学』。

この本は、刊行されて以来、科学を志す者の
バイブルとして世界中で親しまれてきた。

世界的名著『ファインマン物理学』の中で、
ファインマンさんは何を言いたかったのか?

そしてファインマンさんの着想のどこが
すごいのか?

  「本書は『ファインマン物理学』を
  読むことを通じて “電磁気学のココロが
  わかる” ようになり、同時に、
  ファインマンという稀有の天才の
  科学思想に入門さうることを目的に
  書いた」

この『ファインマン物理学』の解説書を
書いたのは、サイエンスライターとして
活躍する竹内薫さん。

もともと竹内さんは2004年から2005年に
かけて、講談社から3部作として、
『「ファインマン物理学」を読む』を
刊行しています。

「ファインマン物理学」を読む
 量子力学と相対論を中心として

「ファインマン物理学」を読む
 電磁気学を中心として

「ファインマン物理学」を読む
 力学と熱力学を中心として


本書はその3部作を「普及版」として、
ブルーバックスから出したもの。

その中の、2冊目です。

『ファインマン物理学』の第3巻、
(原書では第2巻の前半部分)の
「電磁気学」に的を絞って書かれた本。

電磁気学は、抽象的な概念も多く、
かなり難しい印象のある分野です。

そして、その中でもラスボス的な存在は
マクスウェルの方程式でしょう。

通常の教科書では、これが最後に出てきます。

しかし、『ファインマン物理学』は違います。

  「通常の電磁気学の教科書では、
  最初に静電場、次に静磁場、それから
  物質中の電磁気になり、最後に
  (お情け程度に)マクスウェルの方程式
  と電磁波が紹介されている。
  ところが、ファインマン先生の授業では、
  驚くべきことに、しょっぱなに
  マクスウェルの方程式が登場するので
  ある。いわば、前座を通り越して、
  いきなり真打ちが登場するようなものだ。」

『ファインマン物理学』では、最初に
マクスウェルの方程式の概念が語られ、
その後に必要な数学が紹介されます。

本書は、そんな『ファインマン物理学』を
なるべく言葉で丁寧に解説した本です。

数式が出てこない、誰でも読める本では
ありません。

あくまで電磁気学を学びたい人のための
入門書なので、普通に数式は出てきます。

マクスウェル方程式の概念から始まり、
そこから電磁場の仕組みまでを一気に
解説しています。

この本から何を活かすか?

  「書こうか書くまいか、迷ったのであるが、
  やはり書くことにした。ファインマン先生
  の科学思想を辿るうえで、どうしても
  避けて通ることができない問題に触れて
  おこうと思う。それは科学と戦争と兵器
  の関係である。」

本書では、最後にあのマンハッタン計画
に触れ、ファインマンさんの科学思想を
紹介しています。

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| 科学・生活 | 05:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ハウ・トゥー:バカバカしくて役に立たない暮らしの科学


ハウ・トゥー:バカバカしくて役に立たない暮らしの科学

満足度★★★
付箋数:24

  「この本で書かれたいかなることも、
  ご家庭で試さないでください。
  本書の著者はインターネット漫画家で
  あり、健康や安全の専門家では
  ありません。彼は物に火がついたり
  爆発したりするのが楽しいのであり、
  あなたのためなど思っていません。
  本書の出版者と著者は、本書に含まれる
  情報から直接または間接的に生じた、
  いかなる有害な影響に対しても責任を
  負いません。」

本書の著者は、元NASAのロボット技術者
のランドール・マンローさん。

マンローさんは、2006年にNASAを辞め、
フルタイムのインターネット漫画家に
なりました。

そして執筆した本がベストセラーに
なった『ホワット・イフ?』や
ホワット・イズ・ディス?』でした。

本書は、それに続く第3弾。

日常生活の中に不必要な科学を持ち込み、
バカバカしいことを考える本です。

そのバカバカしさ加減が、実に面白い。

例えば、あなたが空港にいて、
スマホのバッテリーがなくなりそう
なとき、どうするか?

普通は、充電ステーションやレストランで
USBやコンセントを探すでしょう。

中には、壁の掃除用コンセントから
電気を拝借する人もいるかもしれません。

しかし、USBやコンセントの差込口が
全く見つからなかったらどうするか?

マンローさんが最初に提案するのが、
水力発電です。

  「空港に実際の川はないだろうが、
  多くの場合、流水は存在する。
  水は水道の蛇口や給水機の口から
  流れ出ているので、あなたが水力発電用
  のダムと同じような方法で、この水を
  使って発電できないという理由はない。」

水を流しで、タービンを設置して、
そこで発電するというアイディアです。

そもそも発電用のタービンなんて
持っていないとか、仮に持っていても
設置方法がわからないというツッコミは
受け付けません。

あくまで、タービンは持っている前提で、
流水から得られる電力は意外に大きいと、
妄想を膨らませていきます。

  「ターミナルビルとジェット機を
  つなぐボーディング・ブリッジが
  下向きに傾斜しているのは言うまでも
  ない・・・・」

遂には、ボーディング・ブリッジに
ホースで水を流し、その水が流れ落ちる
勢いで発電しようとするアイディアです。

マンローさんが、水の次に目をつけたのが、
エスカレーター。

  「じつのところ、エスカレーターとは
  金属でできた大きな滝であり、
  その動く階段を使えば、滝が水車小屋の
  水車を回すように、車軸を回転させる
  ことができる。」

ちなみに、1台のエレベーターが1分間に
行う力学的な仕事は次の計算で出します。

「1分当りの最大乗客数」×「乗客ひとり
当たりの体重」×「エスカレーターの高さ」
×「重力加速度」

このような実生活では使うことのない、
バカバカしい科学的妄想が続きます。

 ・ものすごく高くジャンプするには
 ・引っ越すには
 ・鬼ごっこをするには
 ・小包を送るには(宇宙から)
 ・自撮りするには
 ・この本を処分するには

本書では、こういった日常的な課題を
解決するために、とんでもなく不必要な
科学を持ち込みます。

科学的な知識や考え方は正しくても、
その実現性を全く考慮しない姿勢を
貫き通しているのが素晴らしい。

この本から何を活かすか?

川を渡るにはどうするか?

このテーマでも、マンローさんは、
いろいろなアイディアを示してします。

中でも私が驚いた方法がこれです。

  「(川の)上流に何か機械を設置して、
  川を液体から気体に変換し、
  その後干上がった川底を歩いて渡る
  ことはできないだろうか?」

川を沸騰させて干上がらせて渡る
という、突拍子もないアイディアは、
簡単に出てくるものではありません。

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| 科学・生活 | 05:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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クリーンミート 培養肉が世界を変える


クリーンミート 培養肉が世界を変える

満足度★★★
付箋数:24

動物の肉や魚介類などを食べない、
ベジタリアン。

それをもっと厳格にして、卵や乳製品
など動物性食品すら食べない人は
ヴィーガンと呼ばれます。

ベジタリアンやヴィーガンは人口の
5%程度いると言われています。

ではなぜ、ベジタリアンやヴィーガンは
肉を食べないのでしょうか?

理由はいくつかあります。

1つは、宗教上の理由から。

最も有名なのはヒンドゥー教です。

ヒンドゥー教では、牛を聖なる獣と
考えているので、絶対に口にしません。

その他に、倫理的な理由から肉を口に
しない人たちもいます。

これは人間を殺さないのと同様に、
動物も殺してはいけないという、
動物保護の考えです。

そして、環境保護の観点から考えて
肉を食べない人たちもいます。

畜産業による食肉の生産は、
タンパク質を得る目的では効率が悪い。

そのため、地球温暖化などの環境に
悪影響を与えていると考えている人が
ベジタリアンになります。

宗教上の理由はさておき、動物保護と
環境保護の問題は、「細胞農業」に
よって解決することができます。

細胞農業とは、これまで動物や植物
から収穫してきた産物を、特定の
細胞を培養することで生産する方法。

バイオメディカル領域の技術を使った
手法です。

本書は、細胞農業によって作られる肉、
「クリーンミート」によって起業する
人々を描いたノンフィクション。

クリーンミートは、ベジタリアンの
問題を解決するだけではありません。

家畜によるウィルスや伝染病の拡大、
パンデミックを防ぐことができます。

  「クリーンミートはSFの産物ではない。
  本書にあるように、2013年には
  世界初の培養肉ハンバーグがつくられ、
  人間の口に入っている。」

クリーンミートは、以前からある
大豆や玄米などの植物性の材料から
作ったで擬似肉(フェイクミート)
とは異なります。

クリーンミートは、動物の細胞から
人工培養によってつくられるので、
成長ホルモン、農薬、大腸菌、
食品添加物に汚染されていません。

この技術には、ビル・ゲイツさん、
ジャック・ウェルチさん、エリック・
シュミットさんなどのビジネス界の
大物も注目しています。

特にグーグルの共同創設者の
サーゲイ・ブリンさんは資金面で
大きな支援をしています。

その援助を受け、クリーンミートは、
商業化できるレベルまで、進歩しつつ
あります。

本書では、クリーンミートによって
スタートアップしようとする人たちを
生き生きと描き出しています。

原題は、「Clean Meat: How Growing
Meat Without Animals Will
Revolutionize Dinner and the World


著者は、クリーンミートを人類として
最初に食べた、ポール・シャピロさん。

動物愛護の活動家で、TEDxなどでも
講演をしている方です。

まだまだ、クリーンミートが一般に
普及するには時間がかかりそうですが、
その創成期を入念な取材を重ねて
描いています。

登場人物が、非常に多い本なので、
訳者の鈴木素子さんが、巻末に参照用
として登場人物と組織をまとめて
くれているのが、地味に有り難い。

この本から何を活かすか?

クリーンミートが商業化されるまで
には、いくつかの壁があります。

1つは、コストの問題です。

これは、今後の技術革新によって、
解決することが望まれています。

これより、大きな壁となるが人々の
クリーンミートに対する認識の問題
でしょう。

遺伝子組み換え食品もそうですが、
「培養肉」というイメージが、
多くの消費者に受け入れられるには、
時間がかかりそうです。

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