活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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頭がいい人の読書術


頭がいい人の読書術

満足度★★★
付箋数:23

  「私はこれまで優に1万冊以上の本を
  読み(インプット)、7000冊以上の
  本を記事化する(アウトプット)作業
  を繰り返してきました。ここ数年は、
  1年に1000冊の本を読み、400本の記事
  を書いています。」

本書の著者は、コラムニスト、著述家、
明治大学サービス創新研究所研究員の
尾藤克之さん。

尾藤さんは、1日10分で1冊の本を読み、
30分で記事にする習慣を、この10年間、
毎日続けているそうです。

なぜ、そんなことが可能なのでしょうか?

それは「3分の1リーディング」という
テクニックを使っているから。

そもそも、本は書いてあることを全部
読まなくてもかまわないというのが、
大前提です。

特にビジネス書の場合は、「はじめに」
「おわりに」「第1章」を読めば、
およそ内容の7割はつかめます。

それは、本の内容も「パレートの法則」で、
成り立っているから。

パレートの法則とは、2:8の法則とも
呼ばれ、重要な2割を押さえれば、
全体の8割を把握できるとする考えです。

尾藤さんが教える読書テクニック、
「3分の1リーディング」は、もう少し違う
読み方を加えています。

  「ほとんどの本は、ページの上部分の
  3分の1を読むだけでも、ある程度の内容
  を理解することができます。
  私が本を読むときは、ページの上部分の
  3分の1程度を読んで、そのまま左に読み
  進めます。」

なぜ、上部分の3分の1を読むだけで、
理解できるのでしょうか?

それには、いくつかの理由があります。

まず、1つ目はこれまでに読んできた
文章のパターンを脳が覚えていて、
内容を勝手に補足しているということ。

これまでにその分野の蓄積がある人ほど、
補完効果が高くなります。

そして、2つ目の理由は、人間の視野の
広さによるもの。

私たちの視野は、思った以上に広く、
3分の1しか読んでいなくても、
実際には50%程度は視野に入っている
と考えられます。

3つ目は、「タイポグリセミア現象」に
よる効果です。

タイポグリセミア現象とは、文章中の
単語を構成する文字を並べ替えても、
その文章を問題なく読めてしまう現象。

要は、文章中の最初と最後の文字さえ
読めていれば、その文章が読めている
状態になります。

ちなみに、 タイポグリセミア現象は
学術的な名称ではなく、「誤植(Typo)」
と「低血糖(Hypoglycemia)」を
組み合わせた造語のようです。

これらの理由により、上部分の3分の1
を読むだけで、およその内容を把握する
ことができるのです。

特に一般的なビジネス書は、結論を
先に書くスタイルを取っているので、
文頭の主語と述語さえ確認できれば、
文意が理解できるのです。

ただし、尾藤さんの読書術で最も肝心な
ことは速く読むことではありません。

一番重要なのは、「アウトプットありき」
で本を読むことです。

  「もし、本を月に100冊読んでいたと
  しても、読んだ内容や感想を、
  人に話したり、文章に書き起こしたり、
  アウトプットできないと、あまり有益
  な読書とはいえないでしょう。
  アウトプットできてはじめて、
  本の内容が自分の血となり肉となり、
  自分のものになります。」

私自身も本を読んで、ブログで内容を
紹介していることもあり、尾藤さんの
考えには、大いに同意できました。

この本から何を活かすか?

私自身が、1冊の読書かけている時間は、
およそ60~90分程です。

ただし、2回(2日)に分けて読んでいます。

1回目は、たいてい昼御飯を食べながら、
全体をザーッと流し見て、興味ある部分に
付箋をペタペタと貼っていきます。

これが20分程度。

2回目は、翌朝、付箋を貼った部分を
中心に読み込んでいいきます。

これが30~60分程度ですが、面白い本だと、
つい引き込まれ、2時間ぐらいかかって
しまうこともあります。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 読書法・速読術 | 05:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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異端のすすめ 強みを武器にする生き方


異端のすすめ 強みを武器にする生き方 (SB新書)

満足度★★★★
付箋数:24

  「どのような働き方、生き方をするのが
  正しいということではありません。
  他人に振り回されることなく、
  自分自身が “どうありたいか” 
   “どうしたいか” という意思を持って、
  選択すること。そして挑戦を続け、
  自分自身が燃焼し尽くした感を持てる
  ような納得できる人生を作り上げる
  ことが重要だと僕は思います。(中略)

  いつか皆さんが死ぬとき、 “自分の
  人生、本当によかった” と思えるか。
  これが人生のすべてだと僕は思います。
   “今、死んだとしても後悔はない” 
  と言い切れるくらいに、熱を発しながら
  進んでいくこと。これに尽きます。」

本書は、弁護士で元政治家、タレントの
橋下徹さんが、「生き方」について
語った本です。

ベースになっているのは、2019年4月に
開催された、「橋下徹特別講演会~
自分の限界を作るな!!やってみなきゃ
わからない~」の内容です。

この講演を基に、大幅に加筆・修正して
書籍化しています。

そのため、目の前で橋下さんの講演を
聞いているように、「熱さ」が伝わって
くるライブ感があります。

私が橋下さんを知るようになったのは、
日本テレビ系の『行列のできる法律相談所』
にレギュラー出演するようになってから。

それ以前の、弁護士になって約1年で
自分の事務所を立ち上げた話や、
どのような経緯でメディア出演するように
なったかの話は、今回初めて聞きました。

本書では、橋下さんのこれまでの半生を
振り返りながら、後悔しない生き方をする
極意を語っています。

個人的に、橋下さんに魅力を感じるのは、
その「持論」の展開の仕方です。

橋下さんは、他人の受け売りではなく、
自分の頭で考えた持論を持っている人
という印象が強くあります。

  「これからの情報化時代に求められる
  能力は、 “知識・情報を持っている” 
  ということよりも、その知識や情報を
  活用して“自分の頭で考え持論を
  打ち出せる”ことであると自覚すべき
  です。」

橋下さんは、常に自分の考えを持つことを
「自分の中に持論工場を持つ」と表現して
います。

知識や情報を自分の中にインプットして、
それを基に持論を構築する。

それは、原料を放り込むと最大の付加価値
のある先端製品を作ってしまうような
工場のようなものだから。

では、橋下さんはどのようにして、
自分の中に「持論工場」を作ったのか?

それは一朝一夕で、できあがったものでは
ありません。

  「僕は、新聞やネットなどで知識・情報を
  インプットしながら、必ずそこに自分の
  意見を脳内で添える習慣をもう20年以上、
  毎日続けています。持論をアウトプット
  する僕の工場は、最新とまではいえない
  でしょう。でも、それなりの働きをする
  ものにはなっていると自負しています。」

工場なので、必ず原料は必要です。

しかし、原料だけどれだけ多く集めても
加工しないと製品にはなりません。

その原料を入れると加工するという作業を
自動化するのが、毎日の習慣なのです。

知識を得るためのインプットではなく、
持論を構築するためのインプットと
強く意識する。

そして、持論のアウトプットを習慣化
したことが、橋下さんの大きな強みに
なったようです。

この本から何を活かすか?

橋下さんが、今のようなキャリアを
歩むことができたのは、「運の要素」
もあります。

しかし、その「運」自体も、自分で
引き寄せると考えるのが橋下流。

  「運が巡ってくるかは神様ではなく、
  自分の “生き様” が決めるものです。
  新しいことにもどんどんチャレンジする
  人ほど、チャンスに恵まれやすくなる、
  運が巡ってきやすくなるということです。」

日々完全燃焼する生き様が、運さえも
引き寄せ、その他大勢から抜け出して、
圧倒的に突き抜けることを可能にします。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 05:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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人は、なぜ他人を許せないのか?


人は、なぜ他人を許せないのか?

満足度★★★
付箋数:22

2020年1月、俳優の東出昌大さんは、
女優・唐田えりかさんとの不倫を、
「週刊文春」によって報じられました。

それ以来、東出さんと唐田さんへの
強烈なバッシングが続いています。
(2020年3月30日現在)

不倫は法律上も社会通念上も
してはいけない行為です。

しかし、バッシングをしている人たちは、
裏切られた杏さんの関係者ではありません。

もちろん、自分や自分の身近な人が、
直接不利益を被ったわけでもありません。

なぜ、当事者と関係があるわけでも
ないのに、強い怒りや憎しみの感情が
湧き、バッシングしたくなるのか?

  「知りもしない相手に非常に攻撃的な
  言葉を浴びせ、完膚なきまでに叩き
  のめさずにいられなくなってしまうと
  いうのは、 “許せない” が暴走して
  しまっている状態です。
  我々は誰しも、このような状態に
  いとも簡単に陥ってしまう性質を
  持っています。」

脳科学者の中野信子さんは、この状態の
ことを「正義中毒」と呼びます。

人は、「我こそは正義」と確信した途端、
「正義中毒」に走る傾向があるようです。

本書は、多くの人が陥ってしまう
「正義中毒」のメカニズムを解説した
本です。

脳科学的な知見から、その理由を解説する
だけでなく、許せない自分を理解し、
人を許せるようになるための本です。

  「人の脳は、裏切り者や、社会のルール
  から外れた人といった、わかりやすい
  攻撃対象を見つけ、罰することに快感を
  覚えるようにできています。
  他人に “正義の制裁” を加えると、
  脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質
  であるドーパミンが放出されます。
  この快感にはまってしまうと簡単には
  抜け出せなくなってしまい、
  罰する対象を常に探し求め、決して
  人を許せないようになるのです。」

この正義中毒は、インターネットやSNS
で増長され、加速していきます。

特に日本社会は同調圧力が強く、
集団の和を乱す人を排除しようとする
傾向が激しいようです。

自分の属する集団を守るために、
ルールを守らない人を叩く行為は
正義であり、社会性を保つために
必要な行為と認知されます。

攻撃すればするほど、ドーパミンによる
快楽が得られるので、やめられなくなる。

これは集団での「いじめ」が増長される
メカニズムと同じですね。

この正義を振りかざして他人を叩く
行為は、快感であると同時に、
相手を罵ってしまう自分に嫌悪感を
抱く場合があります。

正義中毒に陥ると、批判された側
だけでなく、批判した自分自身も
苦しくなってしまうのです。

そんな自分から抜け出すためには、
どうしたらいいのでしょうか?

まず、自分が正義中毒の状態になって
いるかどうかを、自分自身で把握できる
ようになることが最初の一歩です。

ワイドショーを見て、「この人許せない」
と思う感情が出てきたときは、ひと呼吸
置くようにします。

「自分は今、中毒症状が強くなっている」
と意識するようにします。

この客観的な思考は、脳が老化すると、
より苦手になってしまうようです。

この本から何を活かすか?

正義中毒から抜け出すためには、
老けない脳をつくるトレーニングが
必要です。

本書では、次のトレーニングをすることが
推奨されていました。

1. 慣れていることをやめて新しい体験をする
 ・いつもと違う道順で歩く
 ・いつものメニューや店を変えてみる

2. 不安定・過酷な環境に身を置く
 ・「絶対に読まない本」「関心のない本」
  を手に取る
 ・ネットでの知的偏食を防ぐ

3. 安易なカテゴライズ、レッテル貼りに
  逃げない

4. 余裕を大切にする
 ・通勤時間を短くする

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3/23~3/27まで休載のお知らせ

諸事情により、3/23(月)~3/27(金)まで、
ブログの更新を休みます。

3/30(月)から再開しますので、
よろしくお願いいたします。

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深海――極限の世界 生命と地球の謎に迫る


深海――極限の世界 生命と地球の謎に迫る (ブルーバックス)

満足度★★★★
付箋数:26

地球の生態系は、太陽光がエネルギー源
となり、植物の光合成で支えられています。

しかし、その光合成の生態系とは別の
生態系があることはご存知でしょうか?

  「1977年、世界が驚く大発見がありました。
  東太平洋のガラパゴス沖の水深約2500m
  の海底で熱水噴出孔を初めて発見した
  のです。その2年後、熱水噴出孔の周り
  には、二枚貝や環形動物などの生物が
  周囲の海底に比べて非常に高い密度で
  生息することがわかりました。」

太陽光が届かず光合成ができない
「深海」に生物群集が存在している。

それは光合成とは違う生態系がある
ことを意味します。

これを「化学合成生態系」と呼びます。

光合成の代わりに1次生産を支える源は、
海水に含まれる還元物質(硫化水素や
水素など)や炭素1つから構成される
有機物のメタンです。

これら還元物質やメタンが酸化される
ことで化学エネルギーが生じ、
それを使って有機物が合成されます。

この合成は化学合成と呼ばれ、
古細菌や細菌などの化学合成原核生物
が植物のように1次生産者となります。

そして、化学合成原核生物を栄養源に
する動物が周囲に集まり、生態系が
形成されているのです。

この生態系で生息している動物の多くは、
その体内に化学合成細菌を宿しています。

これらの動物の多くは、口や消化器官
が働かないため、自らの栄養源を
化学合成細菌からもらって生きています。

その後、化学合成生態系は、
熱水噴出孔の周り(熱水域)や周囲の
海水の温度とほぼ変わらない温度の
海水が湧き出す場所(勇水域)に存在
することがわかりました。

この化学合成生態系の発見は、
20世紀における海洋生物学上の
最大の発見の1つになりました。

そして、深海の化学合成生態系の研究は
とてつもない壮大な科学テーマに
展開していきました。

それは、なぜか?

実は、化学合成生態系を研究することで、
私たち全人類が知りたいと思っている
謎を解明できる可能性があるからです。

それは生命の起源と地球外生命の謎です。

生命が生み出される条件を考えながら、
今の地球にその条件を当てはめると、
化学合成生態系がつくられる熱水噴出孔
に行き着くとも考えられています。

また、特定の化学物質があれば生命は
存在できることがわかったので、
他の惑星にも生物が存在できると
考えられるようになりました。

本書は、「最後のフロンティア」とも
いわれる、「深海」について解説した本。

生物や地球のしくみ、地震との関連や
人類との関わりについて解説します。

海洋研究開発機構(JAMSTEC)の多くの
研究員の方が、それぞれの専門分野に
ついて分担で執筆しています。

それを同機構の上席研究員である
藤倉克則さんと木村純一さんが
まとめました。

海は、地球の表面積の7割を占め、
私たち人類にとっては、欠くことの
できない存在です。

また、日本は領海と排他的経済水域を
合わせると、世界第6位の海の面積を
持つ、有数の海洋国家です。

それだけ生活にも密接している海ですが、
深海については、陸域に比べると、
まだまだわからないことが多くあります。

本書では、大深度有人潜水調査船の
「しんかい6500」などの調査でわかった
研究結果をもとに深海の謎に迫ります。

ちょっと専門的な部分もありますが、
ここまで深海のすべてを語った一般書は
他に見当たりません。

この本から何を活かすか?

地震の原因は、地球の表面を覆う
プレートの運動と深く関わっています。

いくつもの層に分かれたプレートが、
独立して運動することで、さまざまな
地質現象が起こると考えるのが、
プレートテクトニクスという学説。

そのプレートテクトニクスは、
深海で起こっています。

そのため、深海を研究することは、
地震のメカニズム解明にもつながって
いるのです。

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| 科学・生活 | 05:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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