2009.11.25 Wed
負けない議論術

世界の凄腕ビジネスマンと渡り合う日本人弁護士の 負けない議論術
(2009/11/13)
大橋 弘昌 商品詳細を見る
満足度★★★★
アップルシード・エージェンシーさんより、献本いただきました。
ありがとうございます。
大橋弘昌さんの、3年ぶりとなる「負けない」シリーズ第2弾!
「議論」というと、私たち日本人が苦手とする
喧々諤々と主張をぶつけ合うイメージでがありますが、
本書では、意見や主張の応酬などを幅広く扱います。
例えば、会議で自分の出した意見が批判を受けたとします。
議論下手な私などは、「そんなことはありません」と
正面から反論してしまいがち。
しかし、一旦、相手の主張に賛成しておいて、
その主張の「根拠」を逆手とってに「だからこそ・・・なのだ」と
議論を導いていくのがスマートな反論の仕方のようです。
「相手は自らが述べた理由には反論することができない。」
この辺りは、大橋さんがニューヨーク州の弁護士として、
議論好きのアメリカ人と伍していく中で培った、
負けないためのノウハウです。
しかし、大切なのは相手に勝つことではなく、自分が負けないこと。
そもそも、議論において勝ち負けを考えている時点で
本来の目的から外れているのかもしれません。
自分の意見を主張しながらも、お互いにWin-Winの関係を
築くことが「議論」の本当のゴールです。
自分のことばかりでなく、相手の立場や相手の利益についても
考えを巡らせながら、議論を行なう必要があるということ。
これは、アサーティブな態度で議論を行なうということですね。
本書の帯には、次のようなコピーがあります。
「会議や商談で相手に“Yes!”と言わせる説得ノウハウを初公開」
このコピーに偽りはありません。
ただ、本書の内容にはもっと深いものを感じます。
相手に無理やり“Yes!”と言わせるのではなく、
十分に納得した上で喜んで“Yes!”と言わせる状況を
作ることが、大橋流議論術の真髄と言えます。
この本から何を活かすか?
「三段論法の前提をくつがえす」
1. すべての人間は、いつか死ぬ。〔大前提〕
2. ソクラテスは、人間だ。〔小前提〕
3. よって、ソクラテスはいつか死ぬ。〔結論〕
アリストテレスさんによってまとめられたという、
有名な三段論法。演繹法の1つですね。
議論の中でもよく使われます。
しかし、三段論法が常に論理的に正しいとは限らず、
それが成立しているか冷静に見極めることが大切であると、
大橋さんは説明します。
ポイントは、そもそもの前提にムリがないかを確認すること。
そこに間違いさえ見つければ、簡単に崩れてしまうのが、
三段論法の弱点でもあります。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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