活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ヤバすぎる経済学

満足度★★★
付箋数:22

  「10年ぐらい前、『ヤバい経済学』って本を
  出そうとしていた頃の話だ。ついでにウェブサイト
  も立ち上げることにした。ウェブサイトの名前は、
  なんのヒネリもなく、 “ヤバい経済学ドットコム” 
  にした。このサイトがそのうちブログの役目を
  果たすことになる。」

経済学者のスティーヴン・D・レヴィットさんと
ジャーナリストのスティーヴン・J・ダブナーさん
の大ベストセラー『ヤバい経済学』が世に出たのは、
私がこのブログを始める少し前のことでした。

早いもので、あれから10年も経ったんですね。

さて、本書はレヴィットさんとダブナーさんの
コンビによるシリーズ第4弾。

原題は『When to Rob a Bank: ...And 131 More
Warped Suggestions and Well-Intended Rants


日本語にすると、「銀行を襲うならいつがいい?
その他斜め上からの提案と悪気のない暴言131個」

翻訳は、もちろん今回も望月衛さんです。

今回は、お2人が書いている「ブログ記事」を
書籍化した本です。

  「ときどき、ブログを本にしたらどうだろうと
  言ってくれる読者の人がいた。とんでもなく
  頭の悪いアイディアだって思った ―
  で、つい最近のある日、あれ、そうでも
  ないんじゃって思った。(中略)
  で、ポーランド・スプリングだのエヴィアンだの
  みたいな単なる水を商売にしようって
  古式ゆかしき伝統を見習って、ぼくらもタダで
  手に入る材料をボトルに詰めて、あなたから
  お金をふんだくることにしたってわけです。」

元がブログ記事なので、共著というより、
レヴィットさんとダブナーさんそれぞれが書いた
記事をテーマ別に並べて構成しています。

原題タイトルの「銀行を襲うならいつがいい?」
はダブナーさんの記事。

ニュージャージー州で、6回も銀行に押し入った
男が、いつも木曜日に実行していたという
ニュースをネタに書かれたもの。

ダブナーさんは、なぜ男がいつも木曜日に
銀行強盗を決行したかを、想像したうえで、
木曜日が統計的に成功率が高いかどうかを
調べました。

FBIのデータからわかったのは、1年間での曜日別
銀行強盗の発生数。

ダントツに多いのは金曜で1042件、次に火曜で
922件、続いて木曜885件、月曜858件、水曜842件。

しかし、曜日によって成功率に違いが出る証拠は
見つけられませんでした。

ただし、時間帯では差があったようです。

  「銀行に押し込むなら午後より午前のほうがずっと
  たくさん稼げる(5180ドル対3705ドル)なのに、
  銀行が襲われるのは圧倒的に午後だ(ああいう
  人たちって、朝寝が好きなんじゃないか?
  というか、朝、早起きして仕事に出るような人なら、
  銀行を襲ったりしなくてもってこと?)。
  全体としてみると、アメリカの銀行強盗は、
  成功した場合、平均で1回あたり4120ドルを稼いで
  いる。でも、ぼくが思っていたほど成功率は
  高くなかった。100回に35回は捕まっている!
  だから、6回目の木曜日までたどり着いた
  ニュージャージーの彼は、ぬきんでていたと
  言える。」

本書は、1つのテーマについて、あまり深堀り
してはいませんが、経済学テイストを少しだけ
交えた気軽に読める本に仕上がっています。

じっくり読むというよりは、スキマ時間に
ちょっとずつ読むには丁度いい、へそ曲がりの
コラムといった感じでしょうか。

この本から何を活かすか?

イチローさんのヒット世界記録達成に対して、
懐疑的な見方を示していたピート・ローズさん。

彼は経済学の基本がわかっていたようです。

ローズさんは、「野球で賭博してごめんなさい」
とボールにサインして友だちに配ったそうです。

そのうち、このサインボールをもらった誰かが、
30個をオークションに出しました。

このサインボールは話題を呼び、何千ドルもの
値が付きそうだと予想されました。

これを聞いてローズさん本人は、何をしたのか?

彼は経済学の、とても似たモノが手に入るモノなら
値段はあまり高くならないという基本的な理論を
使いました。

ローズさんは、同じ銘をボールに書いて
自分のサイトで299ドルで売り出したのです。

そうしてオークションにかかるボールの
相場を崩しました。

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| 経済・行動経済学 | 06:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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戦力「内」通告

満足度★★★
付箋数:21

フロンティア・エンタープライズの熊谷さんから
献本いただきました。ありがとうございます。

  「キャリアにおける途方もない成功を収めた
  人に会うと、私はこう尋ねることにしている。
   “才能、野心、勤勉さ以外で、あなたの成功の
  秘訣はなんですか?”
  あなたも本書の中に数えきれないほどの
   “極意” を見つけることになるだろう。」

本書は、リストラ先進国のアメリカで人気の
キャリアコーチ、ダン・ラストさんが
「最強の会社員」になるための戦略を伝える本です。

ラストさんは、これまで30年以上に渡り、
職場をリストラされた人と職場で成功した人の
違いを見てきました。

その結果、当人の才能、野心、勤勉さは、
リストラされるかどうか、成功するかどうかに
関係ないことがわかりました。

成否を分けたのは、「考え方・戦略・洞察力」です。

  「本書で紹介するさまざまなスキル、戦略、洞察力
  があれば、あなたも才能、野心、勤勉さの限界を
  超えてキャリアを加速させられるようになる。」

本書で示される、職場で生き残る戦略は9つ。

それぞれの戦略について、各章で実例を挙げて
解説されています。

 第1章 職場で行われている「ゲーム下のゲーム」
  ― 観察するものは救われる
 第2章 地雷原で踊る
  ― 職場のイバラの道、社内政治
 第3章 パンチを食らう
  ― 防御か反撃か、それとも・・・
 第4章 キャリアの炎を燃やす
  ― 感情・肉体・野心・メンタルのエネルギー
 第5章 ネバネバのチョウとツルツルのサイ
  ― ハートは熱く。面の皮は厚く
 第6章 職場のショウを楽しむ
  ― あなたはあなたが取り扱う「商品」である
 第7章 ツイてる人の秘密
  ― 好感度を最大限にあげるべし
 第8章 ブッダ、スポック、パットン、シャーロック
  ― 自分の内に四人の賢人を住まわせる
 第9章 ゴム猫のごとく
  ― 逆境や挫折からすばやく立ち直る

一見すると、日本人には馴染みのない比喩も
登場しますが、それは表現だけで、
日本の職場でも当てはまることばかりです。

例えば、ラストさんが「ゲーム下のゲーム」と
呼ぶものも、その1つです。

そもそも職場で働くことは、ゲームをプレイする
ようなもの。

キャリアで成功している人たちは、このゲームを
うまくプレイしているのです。

実は、職場では自分がプレイしているゲームの下で、
まったく別のゲームが繰り広げられています。

それは人間関係という「ゲーム下のゲーム」です。

この「ゲーム下のゲーム」をうまくプレイするには、
じっくりと人を「観察」しなければなりません。

そして、人の振る舞いを観察するには、
他者に対する自分自身の感情的反応や批判を自覚し、
それらを捨てるよう努力する必要があるのです。

また、私が個人的に興味を持ったのは、
「ホワイトボード」についての言及です。

  「伝えるべき重要な洞察があるなら、
  ホワイトボードを使え。」

事前に準備したパワーポイントで説明するより、、
その場でホワイトボードに書き込む方が、
次のような効果が得られます。

  ・集中してもらえる
  ・信憑性がある
  ・記憶される

会議でホワイトボードを使うだけでなく、
プレゼンでもホワイトボードを使うのは、
勇気がいりますが、面白そうな試みだと思います。

この本から何を活かすか?

本書はハーパーコリンズ・ジャパンから
刊行されています。

ハーパーコリンズは辞書で有名な会社で、
日本では、「ハーパーBOOKS」や
「ハーレクイン・シリーズ」などの翻訳本を
リリースしています。

ビジネス書・実用単行本は2016年4月から
出版されるようになった新ラインナップです。

本書は4月30日に刊行された『超チーム力』に
続くシリーズ第2弾。

今後のリリースにも注目したいところです。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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カリスマ鈴木敏文、突然の落日

満足度★★
付箋数:17

  「 “価格破壊” のダイエー・中内功さん、
   “生活総合産業” を唱えたセゾングループ・
  堤清二さんをはじめ、日本の流通業界には、
  個性豊かなカリスマ経営者が君臨してきた。
  中でも、日本にコンビニエンスストアを根付かせた
  セブン&アイ・ホールディングスの
  鈴木敏文会長は、業績面でのほころびを
  見せることなく、長期政権を維持してきた。
  経営者としての欠点の目立った中内さん、
  堤さんと比べても、カリスマ性は際立っていた。
  完全無欠の経営者として見られていた鈴木会長が
  なぜ、突然の退任に追い込まれたのか。
  その謎を解き明かすため、毎日新聞の記事と
  ニュースサイト “経済プレミア” の連載
   “カリスマの引き際” を大幅に加筆したのが
  この本である。」

180ページに満たない本ですが、約半分のページが
取締役会当日の描写と鈴木敏文さんの緊急会見の
発言内容で占められています。

新聞的に事実を伝えるという意味では、
詳細にレポートされていると言えます。

しかし、そこから何かが浮き彫りにされている
訳ではないので、書籍として読むには、
少し物足りなさを感じました。

それは、鈴木さんへの個別インタビューが
行われていないのが原因かもしれません。

鈴木さんが、井阪隆一社長の更迭を考えるに
至った経緯について、もっと深堀りして欲しかった。

  第一章 緊迫の取締役会
  第二章 緊急会見 崩れた「鈴木王国」
  第三章 創業家との確執―資本と経営の歴史
  第四章 なぜ社外取締役は役員人事に反対したのか
  第五章 カリスマ無き後
  終章 井阪隆一・セブン&アイHD新社長インタビュー

コンビニの神様と呼ばれた鈴木さんの
暴走にストップをかけたのが、社外取締役の2人。

一橋大学名誉教授の伊藤邦雄さんと、
元警視総監の米村敏朗さんです。

お2人は、セブン&アイHDの役員人事や報酬を
検討する「指名・報酬委員会」のメンバーとなり、
鈴木さんの提案に一貫して反対を唱え、
否決の流れを作りました。

  「セブン&アイHDの関係者によると、伊藤氏らが
  社外取締役に就任する人事案は、鈴木氏自らが
  候補者リストを選んでつくったという。
  鈴木氏は当時、自ら選んだ社外取締役から
   “ノー” を突き詰められることなど、
  予想もしていなかったに違いない。」

ここの部分もコーポレート・ガバナンスが
機能した例と書かれていますが、
もっと周辺部分への取材も行ってレポートして
欲しいところでした。

在任期間が7年間と長いことが、5期連続で最高益を
更新し続けている井阪社長を更迭する主な理由。

しかも、58歳の井阪さんの後任として挙がったのが、
66歳の古屋一樹セブン-イレブン・ジャパン副社長
ですから、経営陣の若返りにもなっていません。

そんな人事案ですから、伊藤さんと米村さんの
お2人でなくても、真っ当な見識を持っていれば、
もっと納得できる理由を示さなければ通らないと
考えることは自然なことだったと思います。

セブン&アイHDの創業者、伊藤雅俊名誉会長は、
著書『伊藤雅俊の商いのこころ』の中で、
鈴木さんについて次のように語っています。

  「驕れる者久しからず。(中略)
  己の力を過信する者の末路は、洋の東西、
  時代の今昔を問いません。鈴木会長ももう70歳
  (当時)です。(中略)使命を果たし終えれば、
  静かに舞台を去っていかなければなりません。」

十数年も前にこのような発言があったので、
伊藤さんは、鈴木さんの権力が肥大化するのを
横目に、ずっと今回のような退任劇を
待ち望んでいたのかもしれません。

この本から何を活かすか?

個人的には、この退任騒動の前に明るみになった、
保有していた株の売却についても詳しく取材を
して欲しかったところです。

鈴木さんは2015年2月までの1年間の間に、
保有していた約30万株、推定10億~13億円分を
売却したとニュースソクラが報じていました。

この辺のところも含め、今ひとつ鈴木さん自身の
考えが見えてこないので、本書を読んでも
モヤモヤした部分が解消されませんでした。

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| ビジネス一般・ストーリー | 06:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アリエリー教授の人生相談室

満足度★★★★
付箋数:24

  「2012年にウォールストリート・ジャーナルの
  コラム “アスク・アリエリー(アリエリー先生に
  聞いてみよう)” という場で、一般的な質問に
  対する回答を、質問者の許しを得て公開し始めた。
  君がその手にもっているものが、そのコラムを
  加筆修正したものと、今回のために書き下ろした
  回答を集めた本だ。
  何より、才能豊かなウィリアム・ヘイフェリの
  すばらしい挿絵が、私の回答を深め、広げ、
  よりよいものにしてくれている。」

本書は、行動経済学者のダン・アリエリーさんが
読者から寄せられた人生相談に回答する本です。

アリエリーさんは、これまで『予想どおりに不合理』、
不合理だからうまくいく』、『ずる』などの
ベストセラーを連発してきました。

本書は、これまでの著書のように行動経済学に
特化した本ではありません。

そもそも、読者から寄せられる質問自体が、
「人に頼まれると断れないけど、どうしらいい?」
といった、本当に一般的なお悩みです。

しかし、どうしたいいかの悩みとは、
言い換えると「意思決定」の問題になります。

そこで、アリエリーさんの行動経済学の知見が
活かされるのです。

ただし、質問が質問ですから、
アリエリーさんの回答すべてが、行動経済学を
元にした答えになっているわけではありません。

アリエリーさんのすべての回答に
共通しているのは、ユーモアです。

客観的でありつつも、ウィットに富んだ回答は、
ウォールストリート・ジャーナルで人気を博する
のがよく分かります。

では本書の中から、短めの人生相談と回答を
2つほど紹介しましょう。

  Q : 親愛なるダンへ
  アメリカ人が十分な老後資金を確保できるように
  するには、どうするのが一番いいでしょう?
                  ベンより
  A : 人々が老後の生活を支えるだけの資金を
  確保できるように手助けをする方法は、
  基本的に二つある。一つは貯金額を増やし、
  若いうちから貯金を始めるよう促すこと。
  もう一つは、早く死なせることだ。
  このうち簡単なのは、早死させる方だね。
  具体的にどうするか? 喫煙を勧め、
  糖分や脂肪の高い食品に補助金を与え、
  予防医療を受けにくくするといった方法がある。
  こういう視点から老後資金について考えると、
  この問題に関してはすでにできる限りの
  手が尽くされているようだね。

  Q : 親愛なるダンへ
  今の彼女と結婚すべきかしないべきか、
  どうすれば決められるかな?
                  ニックより
  A : できるだけ実験をすることを勧めるよ。
  そうすれば決定を下す前に、信頼性の高い
  データを手に入れられる。実験を行うとき
  大切なのは、調べたい状況になるべく近い
  状況をつくることだ。(中略)君の場合はどうか?
  君は彼女と何十年も暮らすのがどんな感じなのか
  知りたいんだね。それなら、彼女のお母さんと
  二週間ほど一緒に過ごしてみるといいよ。

当の本人は真剣に悩んでいても、
一歩引いて客観的に見たり、長いスパンで考えると、
思い詰めるほどの問題でないことがよくあります。

そのことに気づくのが、一般的な人生相談の本を
読むメリットです。

しかし、本書はアリエリーさんの
気の利いたコメントを純粋に楽しむために
読みたいところです。

日本語版付録として、成毛眞さんと三谷宏治さん
からも悩み相談が寄せられ、それに対する
アリエリーさんの回答も掲載されています。

この本から何を活かすか?

本書の元になっているコラムは現在(2016/6/25)
もウォールストリート・ジャーナルで連載中です。

それほど長い文ではありませんし、1ヶ月に2本の
連載なので、英語を勉強しようと思っている方にも
手頃なコラムかもしれません。

最新のコラムはWSJのサイトとアリエリーさんの
サイトで読むことができます。

  ・WSJのAsk Ariely
  ・アリエリーさんのサイトのAsk Ariely

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| 経済・行動経済学 | 09:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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最強経営者の思考法

満足度★★★
付箋数:22

飛鳥新社の江川さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

  「私は、松下幸之助と孫正義という
   “最強経営者” から直接学ぶという、
  稀有な経験を持つ唯一の人間である。」

著者の嶋聡さんは、1980年に松下政経塾の2期生
として入塾し、松下幸之助さんご本人から、
直接、指導を受けました。

同塾卒業後は、指導塾員、研究所長、
東京政経塾代表を務め、1989年に松下さんが
亡くなる直前まで、薫陶を受けています。

嶋さんは、1996年に衆議院議員選挙に立候補し、
3期9年間を衆議院議員として国政を担いました。

政界引退後は、孫正義さんを直接訪ね、
ビジネス界のトップランナーになりたいので
ソフトバンクで働かせて欲しいとお願いします。

これが孫さんに受け入れられ、嶋さんは、
2005年9月にソフトバンク社長室長に就任。

社長室長に就いてからは、「孫正義の懐刀」とも
呼ばれ、ソフトバンクの躍進を支えました。

嶋さんは、このような経歴を持つため、
「松下幸之助さんと孫正義さんとは、
どこが似ていて、どこが違いますか?」
と質問を受けることが多いようです。

そんな質問に、嶋さんは次のように答えます。

  「2人とも天才ゆえに、その戦略・戦術には
  法則性があり、恐ろしいほどよく似ています。
  ただ、私が松下塾長に教えを受けたのは
  86歳からお亡くなりになる94歳までの
  人生の総仕上げのとき。孫社長を支えたのは
  48歳から57歳までのまさに働き盛り。
  だから、人間としての孫社長はこれからまだ
  発展していかれるのだと思います」

本書は、松下幸之助さんと孫正義さんの
共通する考えから、「最強経営者の思考法」として
実践リーダー学をまとめたものです。

 第1章 松下幸之助と孫正義に見る6つの成功法則
 第2章 最強経営者が実践した7つの成長戦略
 第3章 最強経営者が備えている6つの条件
 第4章 最強経営者になるための6つのリーダースキル
 第5章 最強経営者ならではの8つの行動原理

それぞれの章では、松下さんと孫さんの
「言葉」をとりあげ、その言葉を裏付けする
エピソードを紹介し、最後にはリーダーを
目指す方へのアドバイスがまとめられています。

では、本書から、松下さんと孫さんの言葉を
いくつか紹介しましょう。

 松下幸之助さんの言葉
  「志を立てよう。
  本気になって、真剣に志を立てよう。
  生命をかけるほどの思いで志を立てよう。
  志を立てれば、事はもはや半ばは達せられたと
  いってよい。」

 孫正義さんの言葉
 「一番重要なのは、志です。」

松下さんにしても、孫さんにしても最初から
強固な志を持っていたわけではありません。

初めは、ぼんやりとして持っていた志が、
自らの成長とともに、揺るぎない志として
徐々に固まっていったようです。

 松下幸之助さんの言葉
  「きょうまでの自分を考えてみると、
  やはり、90%が運やな。」

 孫正義さんの言葉
  「成功したければ “運のいい人” と付き合え。」

最大限の努力をしたら、最後の最後に
勝負を決するのは「運」です。

その運を上げるには、普段から運のいい人と
付き合い、「自分は運がいい」と信じることが
大切のようです。

松下さんの言葉も、孫さんの言葉も、
お1人でも十分に説得力があります。

しかし、本書でお2人がほぼ同じことを
言っているのを読むと、腹に落ちる度合いが
何倍にもなる感じがします。

この本から何を活かすか?

ところで、孫さんは、経営者としての松下さんを、
どのように見ていたのでしょうか?

孫さんは松下さんのことを、次のように語っています。

  「われわれは情報ビッグバンという絶妙の
  タイミングに生を受けている。
  人類に20万年の歴史があるなかで、
  情報ビッグバンは100年前はおろか、
  50年前にもなかった。
  だから松下幸之助さんはアンラッキーだった。
  あれほどの才覚と人格を持った人でも、
  情報ビッグバンより早く生まれてしまった。
  もし幸之助さんがわれわれと同世代に生きて
  競合していたら、大変な相手だったと思います」

松下さんのことを尊敬しつつも、
自分の方が運がいいと思っているのが
孫さんらしいところでしょうか。

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| リーダーシップ | 07:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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